○礒崎哲史君 副
総裁、私、下がったところのメカニズムだけお伺いしているので、その後の話は実は結構なんです。
消費税と原油価格の予想外の動きというのが、下がってしまった、結果的には物価上昇が継続しなかった大きな理由と。これは実は前回もお伺いをいたしました。今改めてそこの中身をお伺いをしたんですけれども。
ですから、メカニズムがあって、そのとおりに
日銀の
政策が動いてきているという前提で様々なお話もされていると思いますし、そうした指標からの
コメントも私、見させていただいているんですけれども、そうは言っても、やはり今消費税の話、原油価格の話、様々な要因があって、
日銀のそうした物価上昇の
政策については大きな
影響を受けて、結果的には目標到達の時期が今遅れているという現実があります。そうすると、こういう理由でこういう理由でというふうにお話をされるんですけれども、本当にそうなのかなというのを実は違和感を持っています。
これは前回も少し触れたんですけれども、
最後に触れたんですが、私がそのときお話をしたのは、
日銀の
政策のみで二%の物価上昇到達は可能なのかということで御
質問をしました。岩田副
総裁、このようにお答えをいただきました。物価を決める要因としては短期的にいろいろあるんだけれども、
金融政策で二%を達成できる、ヘッドウインドがあって時間が掛かる場合もあるんだけれども、最終的には可能だと。三本の矢の中で物価を決めていく中で一番大切なのがやはり一本目の矢だと。成長戦略やって、実質成長率が伴った物価二%というのもあるだろうし、成長戦略が全然うまくいかない場合には、少し低い成長率だけど二%という組合せもあるということでお答えをいただきました。
正直言うと、ちょっとここに対しては私は違和感がございます。やはり、
日銀の
政策の入口二つはどちらも、
企業行動として様々な
設備投資をしていく、人的投資をしていく、そこに対しての働きかけ、それから二%の物価上昇を訴えることによっての人の消費行動に対する働きかけ、気持ちに対しての働きかけが肝になっているんだと思うんですよね。そうすると、やはり三本の矢の中の一本目だけで本当に成立するのだろうかというのは、私は率直にそう思っているんです。
大臣にお伺いをしたいんですけれども、
麻生大臣、以前、景気の気の字は気持ちの気なんだというお話をされました。私も全くそのとおりだというふうに思っています。三本の矢という言葉は最近余り聞かなくなってきましたけれども、
政策としてはそのまま継続されているというふうに
認識をしておりますけれども、やはり私は、この三本の矢がしっかりとそろうということが必要なのではないかというふうに思っています。マインドに働きかける
政策なのだから、気持ちを好転させるということが大切だと思っていますが、そうでなければ
日銀のこの
政策も僕は不成立になる
可能性を秘めているんじゃないかな、あるんじゃないかな、
リスクを持っているんではないかなと思いますけれども。
そこで、
大臣にお伺いしたいのは、もう
財政出動、成長戦略、様々な
政策が
金融政策と私は深く関わり合うんではないかなというふうに思っています。特に、
財政が厳しい中で
財政出動をどうしていくのか、これは気持ちに働きかける大切な部分ですね。そこに合わせて
財政の健全化もやっていかなきゃいけないということですから、まさにこのかじ取りが今回の
政策の肝であって、まさにそこに
麻生大臣がおられるというふうに私は
認識をしております。
そうした二本目の矢、三本目の矢を含めて、
日銀のこの
政策との関係性について、
大臣の
認識、お伺いしたいと思います。