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酒井庸行君 次の
質問に移るわけでありますけれども、この
タカタの問題というのは非常に
日本にとっては大変重要な問題だというふうに思います。
実は、まだ記憶に新しいというふうに思いますけれども、
トヨタ自動車が二〇〇七年から
リコールのことが発生して、二〇〇九年には大問題が実は起こり、大騒動というか、大きなことになりました。ここにもいろんな資料が実はあるんですけれども、
アメリカのマスコミが、
日本の
信頼がもう揺るぎかねないことだというような報道が流れましたし、また、
日本の
マスメディアも、謝っただけでは済まない問題だろうというような言い方まで、
日本の
マスメディアが言っているようなことまでありました。
豊田章男社長は、
記者会見をして
お話をされて、しっかりときちんと
リコールに
対応していきますというように涙ながらに
お話をされて、しかもまた、下院にも呼ばれて
お話をされたあの姿を見てみますと、
自分の
会社のためということよりも、もう
日本の本当にこの
信頼をきちんと回復しなきゃいけないという思いでやったというふうに実は思います。
そういう
意味からいったときに、今の
タカタの
対応というのがどうなのかなというのも
一つちょっと思います。しっかりと
指導をしていただきたいというふうに思います。
そこで、
大臣にお聞きをしたいんですけれども、私は
愛知県の
刈谷というところの生まれ、
出身であります。御
承知のとおり、
刈谷というところは、
豊田市の隣でありまして、
トヨタの第一号を造ったところで実はあります。そこにはたくさんの
部品メーカーが御
承知のとおりあります。
今、
刈谷ハイウェイオアシスというのが実はありまして、これが今、
入場者数が
ナンバースリーでありまして、ディズニーランド、USJの次に実は八百二十万人の
刈谷ハイウェイオアシスで人が入っております。
そういうところで多くの
会社も実はあるんですけれども、この
リコール問題、
トヨタのことがあって今度は
タカタがありました。
リコール問題で、
下請の企業、
孫請だとかそういうところは、
酒井さん、どうなるんだと、私
たちのところの影響はまたどういうことになるんだろうと実は話があります。
今回の
改正によって、いわゆる
装置メーカーへの義務、
報告というのが出てきておるわけですけれども、実は、
部品メーカーというのは、
部品だけの単体でいったときには、
そのもの自体は安全だということが分かります。しかし、ところが、いわゆる今モジュール化されたりして
一つの製品になっていったときに突然として不具合が起きているということも考えられて、これ、ある
意味では
想定外といってもなかなか仕方ないところも各
部品メーカーに関してはあるというふうに私は思います。
メーカーというのは、どんな小さな
会社でも
安心、安全なものを徹底的に追求して作らなければいけないのがまず第一でありますけれども、しかしながら、そういうことも起きます。そのときに、先ほどの
トヨタの話ではありませんけれども、大変な
賠償責任というのが
リコールのときには発生してきます。
トヨタのときには四十億円とも、普通にいって四十億円ですから、もっと実際にはとんでもないお金が払われているんだろうというふうに思いますけれども、そういうものが今度そういう
部品メーカーのところにも波及しかねないということも考えておかなきゃいけない。これは
孫請や
下請にとっては大変微妙な問題であります。
ある人は、
リコールが起きると
部品が供給されるからもうかるじゃないかというような発想をする人もいますけれども、一時的にはそうかも分からない。だけど、その後に来る
負担というものは大変なものが実はあるということがあります。
そういうことからくると、この補償問題というのは
民間と
民間の話ですから、何とも
政府や
国交省としては言いづらいこともあるんでしょうけれども、ここは
大臣のひとつ、そういうことに対して今後、国としても、あるいは
大臣個人としてもどんなふうに思っていらっしゃるか。これ、
自動車産業というのは
日本の本当に
基幹産業といいますか、根底の
産業でありますので、特に今の
自動車産業、
下請によって
自動車産業を支えておるものですから、ちょっとその辺の御意見をお聞かせいただきたいと思います。