○室井邦彦君 維新の党の室井です。お願いいたします。
今、河野先生が奄美の
質問をされまして、全く重複するところがたくさんありまして
質問をしにくいわけでありますけれども、本東さんの懇切丁寧な回答がありましたもので、順番を変えようかなと思いつつやります。ひとつ御理解をお願いをしたいと思います。
早速でありますけれども、この奄美に関しましては、私も関西でありますからいろんな方々から熱き思いをぶつけられているというか、そういう
状況でありまして、まさに昭和二十九年から特別措置法が始まって、何とこの南西諸島というのは非常にいろんなあらゆる安全保障に関しても極めて重要なところであります。その奄美群島に国費として一兆四千九百九十八億円投じて、
事業費としては二兆三千三百九十二億円を投入していただいているということは本当に非常に有り難いことだと、島民の方々も、恐らくこの細かな数字は御存じかどうか分かりませんが、知る人は知っておられると思います。
そういう中での
効果としては、道路、県道、港湾
施設、国道と県道は一〇〇%これは舗装されております。水道は、ああいう小さな島にかかわらず水道の普及率は九八%、これも有り難いすばらしいことでありますし、群島の小さな島で今三十九のトンネルが掘られておりまして、蜂の巣のごとくトンネルが掘られ、随分便利になりながら、余り便利になり過ぎまして、一部、
一つの村がなくなってしまうという。本来なら海岸線を迂回しながらその村があったんですけれども、トンネルをずぼんと抜けてしまったもので、ほとんどその村に立ち寄る人がいなくなってしまって、利便性というか、時間が短縮されたと。それによって
子供の命が助かったと、病院に着くのが二十分早く着いたから命助かったとか、いろんな
効果があるわけでありますけれども、反面、そういう村が存続しなくなったという、そういうところもあるわけでありまして。
ただ、これだけの巨費を投じておきながら、本当によく言われ、
大臣ももう御承知だと思うんですけれども、
地元の
建設業者は何をしているんだというと、ほとんど見返りがなく、トンネルを掘った土をダンプで運んでいるという程度なことかなと、一言で言えば。見返りがほとんどなく、これ、一人の人口当たりの所得は島民は二百三万程度、本島は二百七十三万ですか、こういうことで、全然この差が縮まってこない、ここに対して
一つ工夫しなくちゃいけないなという、宿題というかお願いをしておきたいなと。
徳之島の伊仙町の大久保町長は、人口は二十九年の頃は二十一万から二十二万あったんですが、今現在十一万人ですね、もう半減しました、何とか島の良さを引き続き子や孫にまた伝えて、戻ってきてほしいと。今、島にはおじいちゃん、おばあちゃん。息子、娘
たちは本島に、関西とか東京とか、もちろん九州とかに移転されて、そこで家庭を持っておられると。
そこで、大久保町長は、何とかこのすばらしい豊かな自然のところで
子供の
教育をしてやりたいと、そういう環境で思い切り遊ばせてやりたいということで、島を離れて本島に移住というか生活をしている
子供たち、息子
たちに、おまえのところの孫をひとつ引き取らせてくれと。そういう孫を
学校や幼稚園で、すばらしい青空、海の下で育ててあげると。そして、伊仙町は支度金として三十万円出すと。このような熱い、本当に胸が熱くなるような思いをして、そういう島に戻そうと。
しかし、六か月間はおってくれよと、住んでくれよと。六か月以降は出ていかれてもこれはやむを得ないけれども、その間、そういう幼い頃に自然とともに、大自然の中で生活した孫、
子供たちは、いずれ成人になったときに、あの美しい島に戻りたいな、老後はその島で、おじいちゃん、おばあちゃんの頑張ったところで我々も戻りたいなという気持ちが恐らく出てくるだろうと、そういう気持ちを植え付けたいというような、こんな思いで新しい制度を
改革しているようでありまして、いろいろと工夫をしているようであります。
少し長くなりますけれども、先ほど河野先生が、私の方のデータがこれ悪いのか、この五十六万六千八百六十五人観光客、二十四年度。二十五年度は六十二万七千八百三十六人と。宿泊客は一割増の六万人と。河野先生は二割増ということでありましたけれども、多い方がいいのでありまして、私の方のデータが悪かったのかどうか分かりませんけれども、宿泊客はそういうことで、今追い風が吹いております。
そういう中で、ちょっと心配したのは、何か
大臣がおっしゃった、第四に、奄美群島振興
開発基金について、ガバナンス
強化を図るために、役職員に守秘義務を課すとともに、罰則に関するみなし公務員規定を新設するほか、金融庁の監査を導入すると、こういう有り難い、もちろん国民の税金を使うわけでありますからこのくらいのことは当たり前だと思うんですけれども、なぜもっと以前からこういうことをしていなかったのかなという、そんな思いもあったんですが、そういうことによって逆にこれを利用する人
たちに何か縛りを掛けてしまうようなことがないんだろうかなと、そういう業務に支障を来すようではこれはもうもちろんマイナスになりますし、その点、ちょっと私、素人ながらそういう心配もしておりまして、それと併せてコンプライアンスの
強化、そして奄美基金の金融の業務の拡大を図っていかなくちゃいけないときに、こういうことは一体どういうふうな工夫をされているのか、支障を来さないように是非運営をしていただきたいな、こんな思いがございます。
一度に一と二の
質問を併せて、答弁される
局長も御
一緒と聞いておりますので、お願いをしたいと思います。
どう、分かる、言っていること。じゃ、よろしくお願いします。