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政府参考人(塚原太郎君) お答えします。
自衛官のメンタルヘルスでございますけれども、メンタルヘルス施策、まず強化
期間というのを設けまして、人事
異動に合わせまして取組をしております。啓発
促進のための教育資料の配付ですとか、それからカウンセリング
体制の充実というものに努めております。
具体的に申しますと、カウンセリング
体制につきましては、陸上自衛隊の各駐屯地でありますとか、海上自衛隊、航空自衛隊の基地などに部内のカウンセラーあるいは部内相談員を配置をしております。また、各駐屯地ごとにメンタルヘルスに関する専門知識を有します臨床心理士を配置をしております。そのような
体制を取りながらふだんのメンタルヘルスについては取り組んでおります。
一方、
海外派遣に際しましてどのような対応をしているかということを御答弁申し上げますが、ストレスへの対応ですとかストレスの
軽減に必要な知識、これをまず与えまして、必要な措置を講じるとともに定期的にメンタルヘルスチェック、これを行っております。
これも具体的に申し上げますと、派遣前、
海外に派遣する前に講習などを行いまして、ストレスへの対応、ストレスに関する
軽減の知識と、こういったようなものを教育をしておりますとともに、派遣前にはメンタルヘルスチェックを行っております。また、派遣中でございますけれども、メンタルヘルスチェックを行いますとともに、メンタルヘルス要員などが個々の隊員の不安や悩みなどの相談に対応しているということでございます。
また、帰国に際しましては、私どもクールダウンと言っておりますけれども、帰国前教育によりまして、部隊の活動が終わったらすぐに帰ってくるというのではなく、一定
期間現地のホテルに滞在をして、リラックスをした形で帰ってきていただくというような取組もしております。また、帰国後につきましては、臨時の健康診断ですとかメンタルヘルスチェックというのを行っております。
さらに、
平成二十五年度からは、これは全自衛隊員でございますけれども、対象といたしましたメンタルヘルスチェック、これを行っておりまして、隊員の心の健康
状況の傾向を把握する、あるいは必要に応じて心のケアにつなげていくということを行いますとともに、一定
期間、具体的には三年間を予定しておりますけれども、この集積を踏まえた傾向の分析
評価を行いまして、今後の一貫した心の
健康管理に関する施策の策定に資するというような取組も併せて行いたいと思っております。
今後とも、自衛隊員が安心してカウンセリングあるいは相談を行えるような
体制を充実するとともに、隊員が適切に任務を遂行できるよう、メンタルヘルス対策の充実に努めてまいりたいと
考えております。