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西村まさみ君 東京で受けられる
医療が地方で受けられるようなことが高度な
医療技術とは私は思いませんが、ただ、やはり幅をいわゆる特定しないということであれば、ありとあらゆる病で苦しんでいて、今までの治療方針がなかなか立たなかったことに対する申出療養
制度ということであれば、それはそれですばらしいものとなると思うんですが、今特定な疾患はしていませんとおっしゃりつつ、
大臣は例えばがんとかとおっしゃったと思います。
私もこれ、推測の域ではありますが、まず先週の視察では、国立がん研究センターに行ってまいりました。そして、
大臣の
衆議院厚生労働委員会の
答弁でも、今おっしゃったように、患者申出療養で一番出てくるのはやはり抗がん剤の使用についてとか、例えば抗がん剤の適応外使用の場合だというお答えがあったり、例えば今おっしゃった現在の評価療養でカバーできていない対象年齢外の患者さんであったり、病期の進んだ患者さん、ステージが進んだ患者さんというふうに書かれておりますから、私もがんを想定するとしてお尋ねをしたいんですが、今言いました、先週この
参議院厚生労働委員会のメンバーで国立がん研究センターを視察に行ったときにいただいた
資料で、本日お配りしました。皆様お持ちだと思いますが、改めてお配りしました。
最初のページ、これはもう既に
保険収載されている薬であって、今回分かりやすく、いわゆる
保険収載が全くされていない場合、そして今回のように患者申出療養、一部
保険で適用となる場合、そしてこれが完全に
保険収載になった場合の
金額というものが出ています。全くもって自由診療でやらなければならない場合は、薬剤費その他の
医療費等を含めて百五十万七千七百五十円、それが一部、いわゆる混合診療とは言いません、患者申出療養
制度等が
制度化されてなった場合は百四十三万六百五十八円というふうになっています。
その差というものは僅かだと思うんです。この患者申出療養
制度がきちっと
制度化されたからといって、多くの病に苦しむ人を助ける
一つの手法ということには、もちろん選択肢が
一つ増えることということは大変大きな意義があると思いますが、これでは駄目なんだと思うんです。
先ほどから申し上げているように、
保険収載をして、今まで百四十三万円、百五十万円だったものが、
保険収載されれば九万四千二十八円にまで患者の
負担が少なくなるわけですね。だからこそ、ここまで持っていくことを確実に目指さなければいけないのに、将来、いつの日か分からない将来に
保険収載を目指すと言ってみたり、じゃ、患者さんにとって、これが
保険収載されなければ、経済的に余裕がある方はこの薬を使うことができたとしても、なかなか病で悩んでいる方、苦しんでいる
皆さんに、お助けする手だてにはならないということ。
そこで、もう
一つ違った論点からお尋ねすると、例えば百五十何がしか掛かっていた自由診療が
保険収載されることによって約九万五千円ぐらいになった。その差額というのは、全く無料になるわけじゃなくて、当然ですが、誰かが
負担するわけです。
保険者が
負担するわけです。これだけのお一人に掛かった一回の費用というものが、
保険者が
理解をするとは私は到底思えないんですが、それでもやはりこういった薬を
保険収載を目指すという気持ちは大変有り難いと思いつつ、本当に
保険収載する気持ちがあるのかなと思ってしまうんですが、
保険収載をして多くの命を助ける選択肢が増えるという
理解で間違いないか、確認させてください。