○荒井広幸君 結構ネット上で全国の
関係者は見ているようなんですけれども、やっぱりそういう問題点があるよということを
事業者の
皆さんもしっかり
認識していただきたいと
思います。そのためにもそうしたことを申し上げておる次第です。
これ、
大臣、特に
ガスが入ったことで私は画期的に変わると度々申し上げているんですが、例えば今後予想されるのは、前にも申し上げましたけど、いわゆる料理をするときに、
ガスのこんろというんですかね、あそこにIHの
電気が入ってくると。一番いいとき、一番、何といったらいいんでしょうか、メリットだというんでしょうかね、料金的なものを、HEMSというか、スマートメーターで適時適切に判断して、今はどっちがお得ですよと、
ガスと
電気ならどっちですよ。その
電気も太陽光であったり様々な外から、あるいはエネファームであったり、自家
発電ですね、そういったもので選べるようになるというわけなんですね。
これは、私は産業構造革命以来の大きな革命だと思うんです。それは、提供者の論理から、我々エンドユーザーが、ユーザーじゃなくて今度は我々がまた主体的に問題を提起できる、解決できる、自分自身が解決できるということになってくるわけだと思うんです。
こういったことで
考えると、いろいろ組合せを
考えてみました。前にも御披露しましたように、検針業務をやっているような
事業者が、検針業務、今までそれぞれの事業体が、例えば
ガスの検針ってあるわけですね、保安も含めて。
電気も一部ありますね。そこに今度、水道なんか公営ですけど、これも検針みたいなものをやっている。そういったものが一緒になって、消費者にメニュー提示してセット割をする。その原資は何かといったら、検針を三人それぞれでやっていたところを二人でやるというようなことの合理化によって浮いたものがセット割に入ってくるというようなことは容易に想像できるんですよ。それに
ガスが入らなかったら全く
意味がなかったってことです。
そして同時に、ピークアウト、もう十二時から二時までの間はお夕飯の総菜を早めに買いに行ってくださいと、それ携帯で連絡が来て、そしてあるお店から、そのときにバーゲンをやっておりますと、七時からの総菜安いのを今ならば百円引きです。それでみんな涼みながら買物をするということで、家庭の
電力を使わないということもあるわけです。それをきちんと携帯で証明できたらポイントがもらえる。
こういうようなことを全部入れていきますと、何と、私が
思いますのは、
原発に逃げ込むということがなかなかできなくなるということを私はここで言いたいんですね。
原発に逃げ込むと言うとお叱りいただくような言葉かもしれませんが、
電気の元の
発電所を選べるということになるわけですよ。そういうものでメニューが出てくる。そういうことで、今度は企業体がグループ化されるということです。
原発を中心に据えた
電力を買わない場合には、そのポイントはうちの企業で使えますと。それは、
原発じゃない再生可能の
協力している企業なんで、私のところはそこに限ってポイント使えるんですということになってくるわけなんですね。これは恐らく予想じゃないと思うんです。予想というのはひっくり返って読むとウソヨと読めるんですけれども、私はこれはもう近い将来出てくると。
それから、排出量取引ができますね。
原発の場合は排出量が低いという長所もありますから、そうすると、おたくの選んでいるメニュー、その中で排出量が下がっているんで排出量を買い取らせていただきますと。今トン当たり非常に安いんでそんな高いものになりませんけれども、その排出量取引で海外の中国やいろんなところから今排出量、CDMクレジットやっていますが、そこに金を使わないで、家庭に投資して家庭から買っていく、こういうことも成り立ってくるということになると、まさに
社会革命ということになってきます。
そして、新聞とか雑誌も、非常に意見が同じ、再生可能に近い主張のところがポイントで買えるとか、ある種そういう
意識化というか、少し
考え方が違うグルーピングで企業が回ってくる時代というのもすぐそこに来ているように私は思っているわけなんです。
大臣、こういうことを
考えますと、最終的に、防災の
観点も含めてこういったものに長所が入ってくる、短所が入ってくると思うんですね。LP
ガスなら
災害に強いです。そういうものも含めて様々な選択ができる。この選択ができるというところが、これがいいですね。熱源も、そして熱も、今度は暖房も使えると。これは様々な可能性を私は示していると思うんです。
御意見を聞きたいと
思いましたけれども、
原発について、私は最後に
大臣に、そして
皆さんに申し上げたいと思っているんですが、東芝も粉飾でしたね。これは、やっぱり主力の
原子力発電等々のところの頭打ちのところも影響したのではないかと言われていますね。それから、アレバ社が、これがもう斜めになりました。これも全部
日本の再
処理含めてやっていたところでございますけれども、やっぱり強大な
原子力の裾野の広がりなんですよ、企業体の。
しかも、何といいましても、広島はウラン型でしたし、長崎はプルトニウム型の原子爆弾でした。安全保障の
観点でいえば、
原発こそ最大に狙われるところなんです。それは原子爆弾の代用にもなるからなんです。安全保障上の
観点においても非常にこの
原子力発電というのは難しい問題です。皮肉なことに、いわゆる五大国、国連常任理事国以外、ここはイタリアもドイツも原子爆弾持っていません。方向転換したというのはある
意味当然なんです。原爆を持たないからです。
原子力発電と原爆は残念ながら表裏
一体です、表裏
一体です。
私は余り核のごみのことを言わないのはなぜかというと、核のごみが根源的な問題という大きな位置付けですが、核のごみを
処理するためにプルトニウムにいったりプルサーマルにいったり、アメリカはそれにいくか、それとも
処分するかということで非常に振れた歴史です。今はユッカマウンテンどうにかなる、ならないというのがありますが、そこに仮に貯蔵したって、あと十五年、二十年もたないんじゃないかと言われているんです、あそこに捨てただけだって。というぐらい問題があって、アメリカ自身が非常に揺れている。
そういう中で、安全保障上の問題も
考えて、我々は
原子力発電というのをどう
考えるか。産業構造にもうがちっと組み込まれたいわゆる
原子力村、こういう
体制をどのように
考えていくかということを、四年たってもう一回忘れてはならないということで、
大臣に申し上げる次第です。
時間が参りましたので、意見開陳だけで失礼します。