○
加藤敏幸君 製造業に限らず、小売、卸売を含めた流通の
企業あるいは
サービス業、飲食も含めて、私はやはり、何というんですかね、ブレークスルーをするときに、例えば物づくり、非常にそういう物理的な発想、特許だとかそういうことだけじゃなくて、ソフトウエア、ソフトにおけるブレークスルー、これは、
一つは物の考え方だとか発想だとか、そういうふうなことが非常に大事だというふうに考えております。
特に日本の場合は非製造業の生産性をどのように上げていくかというのは、これもう何十年来の、私が就職したときから同じような問題がずっと続いておるわけなんですね。製造業の方は、これはいろんなロボットだとか労働装備率を上げていくとか、結構一人当たりの生産高あるいは粗利も含めて指標は上がっているんですけれども、やはり
サービス業においてはまだまだということで、例えば先進国の中での比較をしたときに、いわゆる
サービス業における生産性をどうキープするかというのは日本経済にとって極めて大事だと、こういうふうな
状況だと思うんです。
そこで、
中小企業の場合、社長さんがいて、時々社長さんは自分で設計図描いたり旋盤回したり、そんなこともやって頑張っておられるんですけれども、実は、例えば
知的財産、知財あるいは特許、これどう考えるとか、それから営業に関する、例えば新しい
地域への出店とか、あるいはそれのマーケティングをどう捉えるかとか、あるいは経理の問題だとか人事だとか、結構いろいろな、やっぱり経営としてはサブシステムに対して対応していかなきゃならないという
状況の中で、例えば従業員二十人の
企業は、そんなことやってられるかと、そんなことは大
企業の、それはもう俺一人で何もできないよということを含めて、やはりそういう間接的なスタッフ
機能をどう
調達していくかというのが一段更に成長するための私はポイントだということを、この十年間、やっぱり
経済産業委員会を中心に議論してきているんですよね。
だから、ある種、ネットワークはしたいとか、そういうふうな間接部門の
機能についてはアウトソーシングをやって、そこが
一つのネットワークで、例えば二十の
中小企業の
サービスをして経営の効率化を図っていくと、こういうふうな議論もあったわけでありました。そういうような意味で、私はそういうことを本気で考えていく必要があるし、この
委員会の各
委員の中でも当然そういう問題提起は多々されてきたというふうに思っております。
そこで、もうこれは何回言ってもいいんですけれども、私は、やっぱり
一つ議論したいのは、そういういろんな要素をネットワーキングをしていくというこの
方法論に、インターネットでIoTという新しい
概念ができてきたということで、インターネット・オブ・シングスという
技術的なそういうテクニックが今随分出てきたというふうに思っております。また、ドイツでは、これは
企業の壁を越えてお互いに情報をある程度共有化することによって全体としての生産量の管理だとか、あるいは効率化を図っていくというふうなことにチャレンジをされていると。日本は、それは
企業の中ではやっているんですね。eファクトリーという言い方をしている
企業さんもあられますけれども。そういうふうな考え方はあるわけですけれども、それをやっぱり
中小企業レベルにも含めて大きな図面をこれから描いていく必要性があるというふうに思っておるわけであります。
必ずしもコンピューターだとかそういうふうなインターネットに頼らなくても、手作業でもアイデアとしてお互いに共同して
事業を
拡大をしていくというふうなことは必要である。それは、そのためにはプラットホームとして、やっぱり
支援する
体制として、例えば
市町村、そういうふうな
地方自治体だとか。飯田市の場合にはやっぱりきちっとした
サービス機構ということで、大学だとか専門学校だとか、あるいはいろいろな
機関、工業試験所だとか、そういうふうなところがその
機能をある程度うまくネットワーキングする中で、
支援事業者として、あるいは
支援組織として
機能しているという、そういうふうな話も聞かせていただいたと。だから、私はやっぱりネットワークの時代に入っているというふうに思うし、そのことで生産性の向上を更に図ることができるのではないか。
これは御存じのとおり生産労働
人口が年々少しずつ減っていくということで、私が前回申し上げましたように、ある種、人手不足、人手というよりもスキルを持った人が不足していくという
状況にそれぞれの
企業はどう対応していくか。まして
中小企業が、やっぱり人材を
確保していくということが、従来以上に私は真剣に考えていく
措置、対応していくような時代になってきたときに、経営業態として、従来どおりおやじさんがいて、ベテランの人がいてという、何となくイメージとして家内経営的プラスアルファというレベルのイメージから、日本的でもいいんですけれども、経営の在り方論としてきちっと大きく、やっぱり新たなる挑戦をしていくことが必要だと。
いろいろなことを考えたときに、私は、物づくりということを子供たちに、孫子の世代にやっぱりこれは資産として、
資源として私は残していくということが非常に重要だということを言ってきたわけでありますけれども、ちょっとこれは通告していないんですけれども、非常に
質疑が順調にいったもので、是非
大臣にお考えを。
大臣の前に、じゃ。