○
衆議院議員(田島一成君) 先ほど
参考人からも答弁ございましたけれども、カワウは、全国的にもちろん生息をしておりますけれども、繁殖期には木の上で集団で営巣するウ科の大型の魚食性の水鳥でございます。
滋賀県におきましては、全国でも最大規模の繁殖地でございます
長浜市にあります竹生島を始めといたしまして、複数の繁殖地やねぐらがこれまで
確認をされております。
平成に入って以降、爆発的な勢いで
増加をいたしまして、
平成十六年には何と四万羽を超える生息数が
確認をされております。
カワウがもたらします最大の
被害と申しますのは、増え過ぎたこのカワウが、湖魚、アユであるとかビワマス等の魚類を捕食いたしまして、
琵琶湖の水産業が大きな
被害を被っているところに問題がございます。また、先ほども申し上げました竹生島などがコロニーと化しまして、枝折れやふんによる土壌
悪化等の
影響によりまして植生
被害も多数
発生をしておりまして、樹木が枯死をすることまで起こっている事態にあります。
この増え過ぎたカワウの生息数を減らすために、これまで
滋賀県も、繁殖地において集中的な捕獲を実施したり、漁場において花火や防鳥糸、それから銃器等を用いた追い払い等を実施してきた、そしてする市町村に対して補助を行っているなど、カワウ、
漁業の
被害防止
対策事業を講じてきたところでございますが、その成果もありましてカワウの生息数自体は
減少傾向にあり、ピーク時に比べると四分の一以下まで
減少をしてきたところでもあります。
植生も回復をしつつありますけれども、まだ管理しやすい程度まで生息数が削減できるよう今後も
対策の継続が必要であるため、今回、カワウ
対策を特別に書かせていただいたところでございます。