○杉
久武君 是非よろしくお願いをしたいと
思います。
ちょっと時間が押してまいりましたので、通告と順番を変えまして、温暖化
対策は後で時間があれば質問させていただくことといたしまして、
環境省でやっておりますグッドライフアワード、ちょっとこれを先に御質問をさせていただきたいと
思います。
環境省ではグッドライフアワードというイベントを開催をされておりまして、このグッドライフアワード二〇一五、今年の
環境大臣賞最優秀賞を受賞された内容がすばらしいものでしたので、是非取り上げて、
大臣にお伺いをしたいと
思います。
この
環境大臣賞最優秀賞でございますが、秋田県の鹿角郡ですかね、の小坂町というところ、これは青森との県境で十和田湖の西側に面した、小坂鉱山の名でも知られている町でございます。そこで、秋田の森の宅配便という、インターネットを通じて山菜を売っている、この
事業が今回
環境大臣賞最優秀賞を受賞をされました。私は、最初一見して、普通のネット販売なのかなというように思ったのですけれども、ただの通販サイトではありませんでした。
地元で今取ることが可能な山菜を、ネットで注文を受けてから、山菜取りがとてもお上手な
地元の御年配のおじいちゃん、おばあちゃんの
方々が、この
方々を山の名人と名付けられまして、現在二十名いらっしゃるこの山の名人の
方々が、山中に分け入って例えばネマガリタケとかフキとかワラビといった旬の山菜を取りに行くと。その取った山菜を、今度は山の名人のお孫さん、またこのお孫さんが秋田の森の宅配便の代表を務めていらっしゃいますが、この方がネットで販売をすると、こういった仕組みのものでございます。
私
自身もこの案件に対して深く感銘したのは、高齢者の知恵を生かした新しい雇用の創出、また、山菜をただ並べて売るだけではなくネット通販をするという、こういった点でございます。
山菜の受注を受けますと、この年配のおじいちゃん、おばあちゃん方の知恵を生かして、例えばフキの場合は真っすぐでなく横向きに生えているものの方が柔らかくておいしいとか、ワラビは茎が黒っぽいものの方がおいしいとか、こういった高齢者の皆様の知恵を生かした、こういう活用がされて採取をされております。
そして、採取された新鮮でおいしい状態の山菜が収穫されますと、とても丁寧にこん包されまして、今度はお孫さんがインターネットの知識をフル活用して販売につなげていくと。そして、高齢者と若者それぞれが持つ知恵を生かし合いながら、さらに新鮮な山菜を食べたい都会の人にこれをつなげていくと。
このような
取組によりまして、
地元のお年寄りの生きがいを守り、後継者の育成にも役立てていく。高齢者の雇用を創出し、おじいちゃん、おばあちゃんの収入源にもなっているということであります。
実際、この山菜を申し込まれた都市部の購入者からは大絶賛を受けているわけでありまして、そのうわさが口コミで広がりまして、今年は昨年の二倍以上の売上げとなっているとのことでございます。すなわち、この
事業によって、過疎
地域の
活性化、それもつながっているんではないかと感じております。これこそは
地方創生のいい例だとも
思いますし、
高齢化、過疎化の進む多くの
地域にも重要な示唆を与えるものではないかというふうに私は高くこれを評価をしております。
そこで、このような
事業に対し、国を挙げても最大に称賛し、検証していただきたいと、またこれが国の大事な責務ではないかというふうに
思います。このような点からも、このグッドライフアワードの
取組を今後も
期待をしたいと思っております。
そこで、
環境大臣におかれましては、この
環境大臣賞を授与された立場から、今回のグッドライフアワード二〇一五の公表、またこのような
環境分野を通じての
地方創生に向けた
取組に対する
決意をお伺いをさせていただきたいと
思います。