○杉
久武君 このまま石綿に関連いたしまして、次に進みたいと
思いますが、私の選挙区は大阪府でございます。皆様も御承知のとおり、大阪府泉南
地域での石綿
被害、これは大変深刻なものがございます。昨年の十月の九日、大きく報道もございましたが、大阪泉南アスベスト賠償訴訟の最高裁判決がございまして、原告勝訴という判決がございました。私も初当選後すぐに泉南アスベスト訴訟の早期全面
解決の賛同呼びかけ人になりまして原告の皆様とともに一刻も早い
救済を訴え続けてまいりましたが、最高裁判決後の昨年の十月の二十七日、私は原告の皆様とともに塩崎厚生労働
大臣の元に
伺いまして、塩崎
大臣より原告
被害者の皆様に心からのおわびをいただき、またさらに本年一月には塩崎
大臣自ら泉南市を訪問されまして原告や御家族の皆様に更におわびをされまして、ようやく国による
救済に向けた動きがスタートしたところでございます。
しかし、
平成十八年の提訴から最高裁判決まで八年半の間に既に十四人の原告がお亡くなりになられ、さらに他の皆様も日々病気の進行や重篤化に苦しんでおられます。皆様も御承知のとおり、石綿による
健康被害の症状はすぐに現れませんので、体内で時を刻む静かな時限爆弾と言われますように、何十年もの潜伏期間の後に中皮腫や肺がんなどの病気を発症し、一たび発症すれば予後は悪いケースが多いわけでございます。
このようなことから、早期発見と早期治療が必要と言われておりますので、そのためには何よりも早期診断が不可欠なわけであります。
政府におかれましては、アスベストの危険性を一層認識していただきまして、国を挙げて万全の対処を取っていただきたいと強く要望したいと
思います。
このような中で、
環境省では、石綿に暴露された
可能性のある
方々を対象といたしまして、石綿の健康リスク調査というものを
平成十八年以降対象
地域を増やしながら行っていただいておりますが、このリスク調査は本年三月で終了されております。
そこで、
環境省に
質問いたしますが、健康リスク調査の成果と今後の方針について
伺いますとともに、石綿
被害の検査につきましては、今後は検診として事業化するか、あるいは現在自治体で行われております肺がん検診と連携して行っていく、このようなことが大変重要ではないかと
思いますが、
環境省の見解を
伺いたいと
思います。