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櫻井充君 民主党・新緑風会の
櫻井でございます。
今日は、
水銀の問題の前に、ちょっと地元で問題になっております放射性の
廃棄物のことについて
質問をさせていただきたいと思います。
前回の
委員会でも申し上げましたが、まず地元の皆さんにきちんとした
説明をしていただきたいと、そしてその上で、地元の皆さんに合意をいただいてから進めていただきたいんだという話は申し上げました。
これは、マスコミ報道でしかないんですが、もう既に様々なまず
説明会を行ってきていて、何かきちんとした本当に地元の合意を取ってやっているのかどうかは分からないこともございます。
それから、この
委員会ではありませんが、復興の特別
委員会などで、渡辺美知太郎議員がこの
廃棄物について、もう一度その
濃度測定などを行うべきではないのかという
質問をされていますが、残念ながら、今のままでいいんだと、それから、理論的に計算できるのでその必要はないというような趣旨の答弁がなされております。
改めて
大臣にまずちょっとお
伺いしておきたいことがありますが、放射性
廃棄物というのは自然に減衰するわけであって、当然
濃度が変わってまいります。一番分かりやすい例で申し上げれば、ドライアイスがありまして、ドライアイスを袋に入れておいたらどうなるかというと、これは、やけどするから触るなと言われるわけですよ。しかし、いずれ時間がたてば、そこの中にドライアイスがなくなれば、ここに入っていた袋を触っても別に何の問題もなくなるわけです。つまり、自然界の中で変化するものがあれば、当然のことですが、元々毒性といいますか人体に
影響があるものもありますけれど、時間がたてば
影響がなくなるというものもあるわけですね。
〔理事中西祐介君退席、
委員長着席〕
ですから、放射性の、この間も
廃棄物のことで申し上げましたが、四年たてば、半減期の計算をしてみると、線量から見れば半分以下になっているわけです。
改めて申し上げておきたいと思いますけれども、セシウム134と137が一対一で本当に存在するんだとすればですよ、これは
環境省から
説明を受けると一対一ですと。そして、134から出ている放射線量とそれから137から出ている放射線量の比率は五対二だと。そうすると、七ミリシーベルトの地点で四年たつと、134は恐らく理屈的にいえば五ミリシーベルトから四分の一になるので一・二五ミリシーベルトになるはずなんですね。そうすると、二ミリシーベルトと一・二五を足すと三・二五ぐらいになりますから、七ミリの半分になっています。
宮城県内のたしか放射性の
廃棄物は、それほど高い
濃度ではなくて、ほとんどが三ミリシーベルト以下だったんではないかというふうに私は記憶しています、間違っていればこれは御答弁いただきたいと思いますが。仮に二ミリシーベルトのもので、一ミリシーベルトを超えるものだからといってこれは放射性の
廃棄物で一般のものとは違いますよと区分けされているとすると、理屈から申し上げればもう既に半分以下になっているので、一ミリシーベルト以下になっているはずなんです。
ですから、このことから
考えてくると、これを後生大事に放射性の
廃棄物でこれは別個
処理をしなきゃいけないんだという
考え方に立っているところに私は根本的な間違いがあると思っているんです。これは、前回このことについて
質問をさせていただいて、検討をいただけるのかよく分からないまま終わってしまったんです。
改めてですが、
大臣、こういうことを
考えてくれば、これは理屈上誰でも分かることですから、改めて計測するなり、もし計測することができないのであれば、理屈上ちゃんと
考えていただいて、改めて対処の仕方をここで方向転換する必要性があるんじゃないかと、そう思いますが、
大臣のお
考えをお
伺いしたいと思います。