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吉川ゆうみ君 ありがとうございます。
環境省におかれましても、様々な金融機関への勉強も含めて
取組を行っていただいているというふうに承知をしております。是非とも、他省庁さんとも連携をして、積極的なESG投資の拡大を
環境省さんがコアとなって進めていただけると本当にうれしいなというふうに思っておりますし、今まで頑張ってきた企業が報われる、企業価値に反映されるというような仕組みを是非とも早急につくっていただければなというふうに思っております。
この
環境を成長に生かすというところにおきましては、
世界に冠たる日本の
技術を抜きにしては
考えることができません。
本年の十月、TPPが大筋
合意をされ、
世界のGDPの約四割、三千百兆円というかつてない規模の経済圏をカバーした経済連携がこれからスタートするということになりました。TPPによって、
技術力はあるけれ
どもこれまで海外展開を踏み切ることができなかったというような
我が国の地方の中堅・中小企業にとっても海外展開のチャンスが生まれるということもあり、その
効果は計り知れず、まさに成長戦略の切り札であるというふうに言えるかと思います。
他方で、
環境の面におきましては、このTPPの中でも、自国の
環境法令を
効果的に執行しなさいということでありましたり、貿易や投資を奨励する目的で
環境法令を弱めてはいけないということがしっかりと盛り込まれました。既に高いレベルでの
環境施策に対応している
我が国の企業にとっても相対的に競争条件が有利になり、
我が国の
環境技術へのニーズというものも
世界的に高まっていくのではないかなということで、まさにこのTPPは
環境技術にとっては
我が国にチャンス到来であると言えるのではないかというふうに思っております。
政府のTPP関連政策大綱においても
我が国の優れた
環境技術の海外展開が盛り込まれたところでもございますし、
環境省さんにおかれましても、是非ともこれを後押ししていただきたいというふうに思っております。
その関連で、先ほど杉
委員も御
質問をされておられましたが、二国間クレジット、JCMは、本当にこの部分に
我が国の
環境技術を対外的にPRしていく、出していくという意味においても、CO2削減のみならず、
我が国の経済にとっても有効な手段であるというふうに思っております。現在、十六か国のパートナーができておりますし、今回のCOPの場におきましても、フィリピンとの、
環境大臣との連携ということもなされたというふうに承知しておりまして、これからますます期待ができる分野だと思っております。
一方で、私、
環境の
審査時代にCDM、クリーン・ディベロップ・メカニズムのバリデーションあるいはベリフィケーションに関わっていた、あるいは銀行時代にはこのJCMにも関わっていたという経験から、このJCMが本当に
我が国の経済をしっかりと守る、あるいは、
我が国の産業あるいは
我が国の
技術をしっかりと守るためのツールにならなければいけない、CO2削減とともに、というふうに思っておりまして、CDMの二の舞にはなってはいけないということを思っております。
ここにおきまして
環境省さんにお
伺いしたいと思うんですけれ
ども、このJCMのツールが
我が国のCO2の削減あるいは
途上国の削減支援につながるとともに、
我が国の産業政策の振興にどのような形につなげていこうと思っておられるのか、簡単にで結構でございますので、お教えいただければというふうに思います。