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小西洋之君 ありがとうございました。
まさに、この
水俣条約の下で
各国の
取組というものが
実効性のあるものになるように、
我が国がリーダーシップを取っていただきたいというふうに
思います。
本当に大切な
条約ですので、ほかの話をするのは非常に心が引けるところなんですけれども、ちょっと一点だけ、お許しをいただきまして、お手元に「「いじめ撲滅」決議」と書いた資料をお配りさせていただいております。これ、実は昨年の国連総会で、いじめ撲滅ですね、これ、子供がいる限り、どこの国のどこの学校、どこの社会でもいじめというのは絶対起きますので、それについて国連として撲滅をしていこうという決議をしているところでございます。
一枚めくっていただくと、これ、いじめの法律、一昨年に作った法律の逐条解説、これ、
石川先生共々、私も中心になって立法させていただいて、法律の解説書を書いたんですけれども、次をめくっていただきますとその法律の仕組みがございます。
時間がないのでちょっと簡潔に申し上げますけれども、何が申し上げたいかというと、先ほどの話でございます。
外務省は
条約を作って
世界の人々を救うことができるお役所なんですね。今、積極的平和主義の名の下に憲法をじゅうりんして、積極的軍事主義といいますか、そういう軍事力の
行使をやることに血眼になられておりますけれども、本来の
外務省の役割というものは、憲法の前文の
趣旨、そうしたものに従って、やっぱり
世界の人々の人権やあるいは人道というものを救っていく、そのためにどこの国よりも率先して頑張っていくのが
我が国の
外務省の在り方だと思うんですね。これはまさに
水銀の
水俣条約を作られたのと同じように、
我が国の
外務省に
是非主体性を発揮していただきたいと思うんですけれども。
実は、一昨年の
日本で作られたいじめの法律ですけれども、
世界一の法律でございます。なぜかといいますと、その作るときに私もいろんなあらゆる
世界のいじめの
取組の仕組みを調べたんですけれども、このポンチ絵ですね、めくっていただいた図がありますけれども、学校の中で、学校いじめ防止基本方針というのがありますけれども、年に一回いじめは駄目だとか言うのではなくて、いじめが起きにくい、起こしにくい
環境をつくるために年間を通じたそういうプログラムをやっていくんですね。
これ実は後で調べて分かったんですけれども、イギリスの仕組みでございます。その下にいじめ対策
委員会というのがありまして、全学校なんですけれども、学級担任だけではなくていじめ対策のためのそのチームを、学校の先生や保護者も加わることができるんですけれども、チームをつくる、いじめというのはチームで
対応していくと。これも後で調べて分かったんですけど、アメリカの州法でよくやっている仕組みでございます。このイギリスの仕組みとアメリカの州の仕組みをハイブリッドした仕組みというのは
世界で
日本しかありませんで、実は外国から問合せもあるんですけれども。
外務省に
是非伺いたいと思うんですけれども、この冒頭の「「いじめ撲滅」決議」の一番下ですね、こういうことが書いてあるんですね。下線引いていますけれども、来年までに、来年の秋までに
各国のいじめ対策のグッドプラクティスとガイダンスについて事例を持ち寄りましょうと。当然、
日本のこういういじめの法律についても報告をされるんだと思うんですけれども、そうしたときに、今私が申し上げたようなコンセプト、いじめが起きにくい、起こしにくい
環境をつくっていくためのそういう
取組、あるいは、いじめというのはそういう、学校がもう先生がみんなで行っていくものであるといったような、そういうコンセプトを一つの国際的な
確認ということでできると思うんですね。
私は、いじめの国際
条約ということが、子どもの権利
条約というのがあって、それを私、立法の基礎にいたしましたけれども、その子どもの権利
条約ができるのであれば、子どもの権利
条約も対象にしているそのいじめというものについても
条約が作れるのではないか。
こういうことについて、
外務省、リーダーシップを発揮していくというのは、
大臣、いかがでしょうか。いきなりの話ではございますけれども、まさに
外務省というのは
条約を作って
世界の子供たちを救うことができる、
日本の法律のようないじめ対策がない国がほとんどでございますので、こうした
取組を頑張っていただくというのはいかがでしょうか。