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山本太郎君 ありがとうございます。
これ一般の企業とかで
考えてみれば、平社員の数よりも係長、課長、部長の数が多い、又は同じぐらいいるというのは何か不思議というか、あり得ない話だなと思うんですよね。しかも、組織ということを
考えると、
実力組織ですよね。若い力が必要になるんじゃないかなとは思うんですけれども、必要な人員がどれぐらい満たされているか、これ充足率というもので見ることができる、充足率。
防衛省は、九割を超えています、
自衛隊ほとんど人員足りていますというような言い方をしている。でも、
一つずつ見ていくと違うことが分かる、充足率を見れば。現場で作戦を実行するんだよと言われるような平社員の充足率は実は七割だと、それ以外の充足率が九割。本来は、この数字、本当は逆転していた方がいいんですよね、ピラミッド型にするんであれば。足りている、問題ないと言うんだったら、充足率は七割ではなく、既に九割、十割ないとおかしいんだという話なんですけれども、充足率は七割。どう言っても足りてはいないと。
自衛隊で平社員的ポジションであり、階級ではピラミッドの底辺であります士、ピラミッドの底辺であります士、本日はここにクローズアップしたいと思います。
陸上
自衛隊では陸士、海上では海士、航空では空士、この士の皆さんの雇われ方、雇用形態には二つあるそうです。非任期制隊員と任期制隊員。非任期制隊員は定年まで勤務、正社員ですよね。任期制隊員は、陸上は二年間、海上と航空は三年間の期間雇用、非正規社員的
立場というわけですよね。
今年二〇一五年三月三十一日現在の
自衛隊の陸士、海士、空士の中で、いわゆる正社員的
立場で定年まで勤務することが想定されている非任期制隊員が昨年二〇一四年三月三十一日現在と比べて九百八十人減少している。本格的隊員、プロの隊員が九百八十人減少している。逆に、二年間の期間雇用、任期制隊員は二千三百二十九名増員になったそうです。千人近くも正規雇用が減り、二千三百人もの非正規雇用が増えた。何か、どういうことなんですかね。正社員が減って非正規社員が増えたという原因何なのって。
これ、勝手に
考えると、
可能性二つ
考えられるんじゃないかなと思うんです。自然に減ったか、若しくはわざと減らしているか。
自然に減ったということを
考えた場合、去年の夏、
憲法違反の閣議決定以後、現在の
戦争法案などを通して不安が広がった。
自衛隊の志願を
考えていた人たちだけでなく、既に
自衛隊員だった人にとって続けることへのハードル上げてしまった。今までの専守
防衛の
範囲で
活動する
自衛隊であれば続けたいんだけれども、何の歯止めもないじゃないか。
自衛隊員の
活動範囲の拡大、不安を感じ、職を変えようと
考えたという
可能性。
そしてもう
一つ、わざと減らしていると
考えた場合、コストを
考えて正社員よりも非正規社員を増やしていく
方針だということ。
自衛隊員、公務員ですよね、等級制ですよね。普通のときでも何かあったときにも、平時でも有事でも隊員は勤務実績、要は勤め続けた期間が給料であったり待遇、給与などに反映されると。万が一があった場合、正社員、補償などのコストが大きく掛かる。勤務期間の短い者、非正規社員的な働き方をしている者であれば、平時はもちろん有事にも安く付く。非正規的な働き方でできるだけコストが掛からないように、最底辺は替えが利くようにしている。そのために、非正規社員である任期制隊員を増やしているという
可能性。
安倍総理、徴兵制について、
自衛隊はハイテク装備で固めたプロ集団であって、短期間で隊員が入れ替わる徴兵制では精強な
自衛隊はつくれない、このように言われている。
じゃ、分かりました。超ハイテク装備で固めた
世界一のプロ集団はどうなっているでしょうか。
イラク
戦争が開始された二〇〇三年、
米軍は二十一万人をリクルート、そのうちの三分の一が高校卒業後間もない若者だったとも言われる。徴兵制がなくても、
経済的に困窮する若者が、教育を受けるため、安心して医療を受けるため、事実上の
経済的徴兵制で戦地に行かざるを得なくなる。訓練期間十分でなくても、戦場では人手が必要なようです。
アメリカ、州兵までイラクに派兵したんですって。州兵って何だよ。地元で災害が起きたときなど救援
活動が主な任務ですよ、通常は訓練月一回程度、それが州兵。それ以外は一般市民として
暮らしている人々なんだと。イラク
戦争ではその州兵がイラクに派兵されている。訓練期間は四か月程度。四か月程度しか訓練していない素人でも連れていくのが超ハイテク装備で固めたプロ集団の
現実。
アフガン
戦争に参加したデンマーク、たった十日間の訓練の後、アフガニスタン・ヘルマンド州に派兵されたケースもある。安く使える人員、大量に求められているということがよく分かると思うのです。
戦争、現代の
戦争のスタンダード、
相手国、敵国をたたいた後、必ず地上部隊投入になりますよね。ハイテク兵器だけですか。空爆だけで制圧、終わった、一件落着なんて存在しないでしょう。その後、地上部隊で制圧していきながら、占領
地域拡大していくよと。そして治安を
維持をしていく、繰り返す。治安がましになったら復興整備始めるか。そういう段取りが理想だけれども、イラクを見ればそうならないのは分かるじゃないですか。勝利宣言してからが更にたくさんの人員が必要。次々にマンパワーが徴集され、長い長い時間を掛けて、いつ撤退かも判断できないぐらい長期化、泥沼になるというのが
現実です。
中谷大臣が点数を付ける、付けられないなとおっしゃった安倍総理の徴兵制をやらない理由、
自衛隊はハイテク装備で固めたプロ集団であって、短期間で隊員が入れ替わる徴兵制では精強な
自衛隊はつくれない。これ、
世界の
現実見れば、どういうことなんですかね。合っているんですか、これ。詭弁ですよ、詭弁。
はい、次参ります。
先日、九月二日の本
委員会で今の
政治に覚悟はあるかとお聞きしたところ、
大臣、お答えくださいました、もう既に隊員は
活動していますと、PKO、海賊対策で、それなりの覚悟を持っているつもりでございますとお答えくださいました。以前、元統合幕僚長、NHKの番組内でこうおっしゃった。イラク派遣ではひつぎを、棺おけですよ、隊員に分からないように持ち込んだんだって、ばれないように、おっしゃっています。
それなりの覚悟を持っている
大臣にお聞きします。今後の派遣でも、ひつぎ、棺おけ、派遣先に持ち込まれるんですか。イエスかノーかでお答えください。