○山尾
委員 まだ事実を確認すべきことがあるということでありますと、ではさらに確認をしていただいて、調査をしていただいて、さらに
説明をしてくださいということになるんですけれ
ども、それはおきまして、少し遅いと思います、いろいろな確認が、幾ら何でも。
私たちは、個別具体の件とはまた別に、近く、間近にしっかり
提案したいと思います。補助金と政治献金に対して国民の不信をもう少しでも低減できるようなルールづくりを
提案したいと思いますので、ぜひその際には与野党を超えて協力をしていただきたいということを申し上げて、次の、後段の
質問に移りたいというふうに思います。
後段ですけれ
ども、有村
大臣、私、こうして有村
大臣と
お話をすることも初めてなんですけれ
ども、
共通点をあえて挙げるとすれば、現職の国
会議員である中で出産を経験したということだと思います。しかし、他方で、有村
大臣の政治家としての言行や発言をひもといていくと、同じ女性という立場からも、正直、違和感を感じることも多々ございます。そして、その違和感は、安倍政権の進める子供や女性や家族にかかわる
政策への違和感と相当程度重なるんです。
私、三つのことを申し上げたいというふうに思います。
まず
一つ。夜間保育あるいは延長保育、二十四時間保育、必要としている子供やそして働く母親、もちろん父親もたくさんおります。そんな中で、私は、子供の幸せを、子供の価値観を押しつけないで、ぜひ多様な保育のあり方というのを政治家として心から必要だと認めていただきたいと思うんです。
そんな中で、二十四時間保育のことを少し御紹介します。
私、先日、二月の十三日に東
京都内のエイビイシイ保育園というところをお訪ねしました。そして、二十四時間を含む、夜間であり認可であるという保育園の必要性を、本当に深く意義を受けとめました。
例えば、この保育園は都内という場所にありますけれ
ども、保護者の方の仕事は多種多様です。会社員、飲食店の方、お医者さん、メディアの方、私たちを支えてくださっている霞が関で働く役所の方、助産師、美容師、障害施設で働く方、学生もいらっしゃいます。昼ばかりでなく、夜働いてこの社会を支えているさまざまな職業の方が大事なお子さんを預けています。
今、二〇二〇・三〇というのを掲げて、働く女性を応援する、こういう政権にとって、この夜間保育の必要性は私は言うまでもないというふうに思っています。
そんな中で、実際にその現場をお訪ねして、必要があるのに足りていない、このことを知りました。
今現在、夜間の認可保育は全国で八十カ所、定員は二千七百九十五人です。一方で、認可外で、いわゆるベビーホテルを利用している子供たちは三万四千五百十一人です。認可の夜間を利用している子供は定員二千七百九十五、認可外のいわゆるベビーホテルに通っている子供は三万四千五百十一です。十倍以上の子供たちです。
なぜ、これだけニーズがあるのに夜間の認可が少ないのか、現場でお尋ねしました。
細かいことはいろいろあるけれ
ども、皆さん異口同音におっしゃったのは、これは、ハードルは偏見だと。子供は夜母親といるべきだ、長い時間の保育は子供にとってよくない、こういう偏見が夜間保育をやろうとしている事業者の方の足を引っ張っている。
私は、本当にそんな偏見が今もなお続いているのかと正直驚きました。そうしたら、あったんです。
有村
大臣にお尋ねします。
有村
大臣は、御
自身の原稿で、議会人として、保育行政を提言していく上でいつも念頭に置いている考えがありますと前置きをして、ある方の
言葉を次のように引用しています。
申し上げます。有村
大臣がいつも保育行政を提言していく上で念頭に置いている
考え方の引用です。「保育園を二十四時間開設したり、ゼロ歳児の延長保育を促進するなど、単に保育園や幼稚園を「コンビニ化」することが、教育・育児支援ではありません。むしろ、安易な気持ちで子育ての外注化を助長してしまったことで、数十年後、結果的に家族を崩壊させてしまっているような
政策も見受けられます。」こうして、ある方の
言葉を引用されて、御
自身で書かれた原稿の中で、「その発言には説得力がありました。」というふうに書かれている。
今、
大臣は、保育行政を提言するどころか、執行する立場にある
大臣です。全ての女性を輝かせるという担当
大臣でもあります。少子化を担当している
大臣でもあられます。
尋ねます。ゼロ歳児の延長保育の体制を整えている保育園や、二十四時間受け入れの体制を整えている保育園は、家族を崩壊させると今もお考えですか。