○柚木
委員 民主党の柚木道義でございます。
きょうは、質疑の機会をいただきまして、ありがとうございます。
本日は、日々さまざまな
犯罪報道等がある中で、とりわけ、まだこれは
捜査中の案件ですが、大阪の寝屋川で中学校一年生の少年少女が殺害されたり、それから、ことし二月には、川崎で中学校一年生の男の子が、ああいった形で、本当に全ての国民の皆さんが胸を痛めるような、そういう
事件もあり、それに対応する形で、政府におかれましても、あるいは当該自治体、
関係機関等におかれましても、その原因の分析、そして再発の防止に向けたさまざまな
取り組みがある中で、
犯罪加害者を生み出さない、そういった視点、そしてまた、
犯罪被害者も同様に生み出さない、そういった視点を持ちながら、質疑をさせていただきたいと思います。
大臣にもポイント、ポイントで
見解をお伺いさせていただきたいと思いますので、質疑をしっかりフォローいただければと思います。
資料に「再犯の
現状と
課題」という形でつけさせていただいておりますが、これは、もう
委員の先生方よく御承知の再犯の
現状と
課題ということでございます。
ここにありますように、約三割の再犯者が全体の六割の
犯罪を引き起こす、そして、これはグラフにもありますが、入所二度目の方の五年以内の再犯率は初めての方よりも二倍近いとか、満期釈放の方の五年以内の再犯率が仮釈放の方よりも二〇ポイント以上高い、あるいは、再入の方の中で、適当な戻る場所、住まい、そういったものがない方の六割、六割というのは本当にすごい数字だと思いますが、一年未満に再犯、そういったデータがあります。
きょうは、それに対して、その後のさまざまな対策、性
犯罪の方々への矯正プログラムであったり、あるいは福祉スタッフ、これは更生
保護施設におけるスタッフ倍増、さらには受刑者の就労支援強化、あるいは子供たちの避難場所、居場所づくりなどなど、こういった
資料をおつけさせていただいておりまして、順次質問をさせていただくわけです。
実は、とりわけ今回の寝屋川の
事件、まだこれは容疑者でありますし、八月二十一日に逮捕され、容疑を否認し、その後、黙秘をされていて、九月二日の段階で十日間勾留延長、こういう
状況ですから、あくまでも報道ベース、あるいは容疑者という
状況ではあるんですが、幾つかの段階で、場合によっては、この中一の少年少女が殺害されることを防ぎ得る、そういうタイミングであったり、あるいは、この間の政府なりの
施策が、仮にこの容疑者が真犯人ということであれば、これは時系列で少し質問もさせていただきたいんですが、仮に十分にアプローチできていれば、ひょっとしたら、これも可能性、結果論の部分がありますが、防ぎ得たかもしれない。やはり、政治というのは、その可能性に対して、今後どういう形でそれを生かしていくのかも含めた議論が重要だと思いますので、そういった視点を持ちつつ、幾つか伺いたいんですね。
事件の前に、主に対策についてまず伺った上で、ちょっと
事件と関連して伺いたいと思いますが、こういう
事件を起こさないための
取り組みとして、一つは、来年度の
概算要求に対しても百三十七億円を計上して、刑務所出所者等の再犯防止という形で、非常に特出し的な形での
取り組みが行われる形になっております。
そして、その中で、
資料にもおつけしておりますように、出所者にとっての仕事と住まいの
確保、そのための支援策というものが進められていくわけでございますが、その対策の概略と、そして、これは
事務方でも結構ですし、
上川大臣御自身がその対策に取り組んでいく上での御
認識、決意のほどを伺えればと思うんです。どちらからでも結構ですが、
答弁をお願いできますか。