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初鹿委員 きょうは具体的なことは触れませんけれども、岩手の中学生の自殺の事件がありましたよね。あの事件を見てみても、生徒の側からいろいろなシグナルを出していたにもかかわらず、やはり現場の先生方がそこに非常に無関心というか無頓着であったというか、結果として痛ましいことになってしまったということを
考えますと、
教育関係者は
子供たちの
状況についてもっと敏感になるべきだと思うんです。
今、通知を出してきめ細やかに
対応するというような指示を出されたということですけれども、夏休みの期間でありますから、子供と教師が接する機会というのが非常に少ない、もしくは全くないことが
考えられるわけですよね。
大臣もさっきおっしゃっていましたが、友達とも会えなかったというような、そういう地域の人もたくさんいるわけで、ケアをしようにもケアのしようがなかなかない場合もあるということもやはり
考えなきゃいけません。そのときに、本当にこの子心配だなという子がいたら、家庭訪問をするとか何か別の方法をするとか、やはり丁寧に
対応していくということが一つ必要なのではないかと思います。
それと、もう一つ、私の方から
大臣にお願いしたいんですけれども、夏休み前と夏休みの明けたときに自殺が多いというのは、実は、私は三年前に聞いているんですね。ちょうど私が一期目のときに、
東京シューレの奥地さんから、御存じですよね、夏休みの前後で
子供たちの自殺がふえるんですよという話を聞きました。
それで、今隣に平野
大臣がいらっしゃいますけれども、ちょうど二〇一二年の八月三十一日の日に、
東京シューレなどフリースクールのOBの方や、また通っている学生、みんな不登校を経験した子たちですけれども、そういう若者を連れて平野
大臣のところに、学校に行かないでもいいんだ、本当につらかったら休んでもいいんだよというようなことを何とか発信してもらえないかという
お話をしに伺ったんです。
残念ながら、そのとき、
大臣もいろいろ
子供たちのことを配慮する発言はしていただいたんですが、なかなかやはり、
大臣という立場で学校に行かないでいいよというのは言いづらかったんだと思いますが、非常に丁寧に
対応をしていただいたし、フリースクールに通っていた学生が
文部科学大臣に会うのはそのときが初めてだったらしいんですよ。
そんなこともあって、私もずっと、この問題は本当に気になって、気にかけてきたので、
大臣にお願いしたいんですけれども、資料を一枚めくってください。ここに鎌倉の図書館の司書が書いたツイッターの記事を載せました。「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。」
この書き込みがあって、鎌倉市の
教育委員会は、不登校を助長するようなことが書いてあって不適切じゃないかというので、削除も
検討したようなんですが、書いた司書の意図を
考えてこれは残すことにしたということで、大反響があったということであります。
この記事を見て、
大臣はどのように感じますか。