○玉木
委員 要は、ため池関連の
予算はどれだけですかと聞いたら、国としてはよくわからないというのが答えなんですよ。今の二百八十億というのは、防災、減災に関連するいろいろな
予算の中で、その一部がため池になっているでしょうねぐらいなんです。
つまり、私が申し上げたいのは、これは二十三年度の補正
予算で私は担当して覚えているんですが、福島県の中通りかな、藤沼池というのが崩壊して、七人亡くなって一人行方不明ということがありました。国としてため池を補修したり点検したりすることに直接出せる
予算がなくて、そういったものを新たに創設すべきではないかということを提案させていただいて、一部
対応してもらいました。
しかし、今はそういったものが非常に薄くなっていて、
基本的には都道府県、
市町村がやってください、それを見守ります、何かあれば言ってくださいということなんですが、もっと積極的にため池の補修について国が財政
措置も含めて関与していくべきだと私は思うし、先ほど申し上げたように、これから農地を集約してある意味
農家の数が減っていくということであれば、受益者の数というのは減るんですね。
そうしたときに、やはり受益者負担の根本的なあり方も含めて
考えないと、なかなかこれからため池の補修、
整備というのは難しくなるので、この点についてはこれから農村振興局としてもしっかり
考えていただきたい。こちらも知恵も出していきたいと思いますので、ぜひ積極的にこの点については
対応いただきたい、これは要望しておきたいと思っております。
もう一つ、災害についてお
伺いしたいんですが、資料の四を見てください。
これは先般の台風十一号で、私の
地元の香川県の丸亀市飯山町というところで、桃の産地なんでありますけれども、これは見ていただいてわかるんですが、収穫の一番直前で台風が来て、ぼたぼた落ちているわけですね。これならまだましと言ってはちょっと
言葉が、語弊が、恐れず言いますけれども、落ちるなら
共済である程度何とかなるところもあるかもしれませんけれども、この右側を見てください。木が根こそぎ折れているんですね。桃栗三年柿八年といいますけれども、とりあえずことし分の収穫がなかったことに対して何らかの補償があったり
共済が出たりするのは、それで、来年また頑張ろうと思うんですが、根こそぎ折れていると、これは特に高齢の
農家の方も多くて、根こそぎ折れてしまうと、木も折れますけれども、心も折れちゃって、もう一度やろうという気にならない。
こういったことに対する
支援をもっと積極的にやるべきだと私は思いますけれども、この点、
農水省として
対応いただけませんでしょうか。