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篠原(孝)
委員 おはようございます。民主党の
篠原孝でございます。
合計一時間ほどいただきまして、
質問をさせていただきたいと思います。
TPP絡みでは山ほど御
質問したいことがあるんですが、農協法、
農業委員会法、農地法を
審議しておりますので、こちらの方に絞って
質問させていただきたいと思います。
今回は、ちょっと延びたりしておりましたので、たっぷり時間がありまして、資料をたっぷりつくらせていただきました。資料をよくごらんいただきながら、早く
質問しろとかいうやじは余り飛ばさないでいただきたいんですが、ぜひゆっくりお聞きいただきたいと思います。
それで、順序をちょっと変えさせていただきます。同僚の
委員の
皆さんから、順序を逆にしてこれを一番先にやってくれと言われましたので、資料を今お配りしていただいております、その一番
最後の九ページを見ていただきたいんです。一番
最後に余興で和やかにやる予定だったんですが、厳しくやってくれということで。
この
審議時間、私は、玉木筆頭とやっておられることだろうと思いますけれども、どれだけ
議論をするのかというのを、あちこちで
審議が十分行われていない重要
法案があると思いますけれども、どうやって
審議時間が決まるかというのはわかりませんけれども、ちょっと考えてみたものがあるんです。
二月十二日の施政方針演説の
関係部分の長さと
審議時間の
関係ですよ。
ちょっと見ていただきたいんですが、
皆さん持っておられないので書いておきましたが、平和国家の歩みというのがあるんです。これは平和安全保障法制のことですよね。二十三ページ目に登場するんですが、九行です。遺骨収集のところを集めると十八行ですが、これが八十時間になっています。大事さと長さに相関
関係があるという仮定のもとですけれどもね。
それから、柔軟かつ多様な働き方というのは、おわかりのとおり、
労働者派遣法です。これは十四ページ目に登場しまして、十六行使われているんです。
それに対し、我々のこの今
審議している
法案、農家の視点に立った農政改革は、前代未聞だと思います、三ページ目に登場し、それから三ページ続くんですね、二十四行も続いているんです。それだけじゃなくて、
日本の
国会だけじゃなくて、
アメリカの
国会に行ってもこれは実は演説されているわけですね。だから、超重要案件じゃないかと思うんです。
ですから、そのページ数、行数に合わせて、八十時間をもとにすると、二百十三時間
審議しなくちゃいけない。
労働者派遣法になると、これはこういうふうになる。
それから、どうでもいい話ですが、六十年ぶりの大改正だ、六十年ぶりの大改正だといったら、一年一時間ぐらいというのも考えてもいいんじゃないかと思います。そうしたら、六十時間。どうもそうなっていないんじゃないかということ。
審議をきちんとしていただきたいと思います。
それから、私は、
農林水産委員会にたびたび
質問に立たせていただいておるんですが、
農林水産省の元同僚の
皆さんに余り迷惑をかけてはいけない、まあ、迷惑をかけているんですけれどもね、
質問の答弁確認で。だけれども、こういうところで恥をかかせてはいけないということで、事務方への
質問は一切控えてまいりましたけれども、きょうは、多分この
関係では
最後の
質問になると思います、そういうこともありますので、担当の
奥原局長にもたくさん
質問して、やりとりをさせていただきたいと思います。
奥原局長には、三十年、長いか短いかわからないんですが、
農林水産省の生活で二度ほど同じ課でたっぷりお仕えさせていただきましたので、いろいろなことはわかっておりますので、しっかりお答えいただきたいと思います。そのときの、いろいろ
議論しましたけれども、フランクな気持ちで、正直にお答えいただきたいと思います。
まず第一番目に、やたら認定
農業者を強調しているんですね。
この場で申し上げたことがあります。我々
国会議員を誰が判断して認定
国会議員だ、非認定
国会議員だと。私は五期やっているから認定
国会議員で、小山さんはまだ二期だから非認定
国会議員だなんて、それはちゃんと選ばれてきているわけだから、そういうのは余りやっちゃいけないですよね。それを、農協の
理事も
農業委員も、やたら認定
農業者と言っています。
資料の一ページ目を見ていただきたいんですが、これはどうやって考えるかなんですよね。基幹的
農業従事者というのはよく出てくるわけです。それの年齢別、性別割合をBのところに書きました。よく見ていただきたいんです。四十歳未満、少ないんですね。女性が四一・八%。それで、認定
農業者はこれだけいます、二十三万人。
農業委員数、平均年齢が六十四歳です。
まあ、
農業委員だけじゃなくて、私の長野県中野市など、五十歳未満の市
会議員、一人だけ女性がいるんですよね、それを除いてはみんな六十歳なんです。そういうふうになっちゃうんですね。
それで、
農業委員の数とその割合、下の方のdの六です、それと比べてみていただきたいんです。おわかりになりますでしょうか。仮に、四十歳未満から、平等に、パラレルに
委員を選ぶとすると、それが理想だというふうにすれば、もともと少ないのにもかかわらず、基幹的
農業従事者では少ないながら四・九%いるのに、
農業委員は〇・六%しかいない。当然ですけれども、五十から六十になると、オーバーリプレゼンターということになるわけですね。これは当然です。見識もある、
経験も積んだ、これは当然のことだと思います。五十から六十歳未満が一八%で、六十歳以上が七八・三%。これでいいんだろうと私は思います。
国会だって、もうちょっと
経験を積んだ人
たちみたいな方がなった方がいいと思うんですよね。まあ、これはどうでもいい話ですけれども。
それで、だめなのが、やはり女性なんですね。女性は四一・八%も基幹的
農業従事者を占めているのに、七・二%。
四十歳未満は約八分の一です、基幹的
農業従事者の割合と比べて。女性の場合は六分の一になっている。
それで、条文の方はどうなっているかというと、やたら認定
農業者、プロの販売の能力とかそういう
経験がある人とかいって、女性や青年のところは抽象的な表現で、認定
農業者だけ過半数になっているんですね。
私は、これはよくないんじゃないかと思うんですね。余り義務づけるのはよくないと思いますよ。認定
農業者にこれだけしつこくかかずらわって義務づけるんだったら、女性や青年
農業者、そのことこそ、そっちこそ義務づけるべきじゃないかと思うんですけれども、
奥原局長、いかがでしょうか。