○佐々木(隆)
委員 農地法等でありますが、
農業委員会法、
農地法、
農協法を含めて
質問させていただきたいと思うんですが、三十分しか時間を与えられておりませんので、できるだけ簡潔にお伺いをしていきたいというふうに思ってございます。
最初に
大臣にお伺いをいたしますが、これまで、ある種論点が絞られてきているといえば絞られてきているのかもしれません。いろいろな視点からいろいろな
質問がある中で、論点が絞られてきている。しかし、それには相当開きがある。しかし、私は、農民という立場に立てば、この水と油みたいなやりとりから何とか一致点を見つけていきたいものだというような視点できょうは
質問させていただきたいというふうに思ってございます。
その中で、先日私も山梨に行かせていただきました。四人の
皆さん方から、今の
農協改革を評価するような
意見というのはほとんど、残念ながら聞くことができませんでした。先日の参考人でも全く同じような
状況で、だから、
皆さん方が、どういうところの
皆さん方の
意見を聞かれてこういうふうになってきたのかということも、正直言って、多少疑問を持たざるを得ないのであります。
その中でも、特に、巨摩野
農協の
組合長は、
JAが
地域社会でのインフラも担っていかなければならないんだということを大変強調されてございました。そういった意味合いというのは非常に大きいというふうに
思いますし、また、
仲澤常務からは、
全中について、
全中が、今の業務監査を含めて、いろいろ法的なものも含めてしっかりとやっていただけるので、我々はそれに基づいて
地域での
単協の
経営をやっている、要するに
全中は大きなベースを守っているんだ、そうでなければ、その法的なものを担当する人間をこの先は
単協が抱えなきゃいけないことになっていくんだというような
お話もいただいて、私も全く同感をしたわけであります。
そこで、
大臣にお伺いをしたいのは、
大臣のこれまでの答弁の中で、私が
理解不足なのか、ちょっと認識が違うのかというところが何点かありますので、できれば認識を一致させていただきたいと思うところを三点お伺いいたします。
一つは、
大臣は答弁で、
食料が
過剰基調にあるというふうにお答えになっているんですが、今、自給率三九%というのは
過剰基調だと私には思えないんですけれども、
皆さん方の
目標だって、この間の計画だって、四五%にしますと言っているんだから、
過剰基調で四五%にふやす必要もなければ、
過剰基調と言っている意味がちょっとぴんときていないんですが、ここの点をまずお伺いしたい。
それから、階層分化が進んでいるというふうにこれも答弁されているんですが、階層分化が進んでいる上の方だけを
担い手というふうに
大臣は言っておられるのか。だとすると、いわゆる認定
農業者が一三・五%しかいない、その一三・五%の認定
農業者と言われる人を中心とする
担い手のところに階層分化が進んでいるんだから、下は全部切り捨てて、
農協も全部そこに集中しろという意味で階層分化という言葉を使われているのか。
それと三つ目は、六次化ということも時々答弁で出てくるんですが、私も法案をつくった立場におりましたから、六次化の
目的は本来農村対策だったんですね。今の六次化の精神の中にも、
地域活性化ということを言っているわけです。これが条件になっている。
地域雇用というのが条件ですけれども、六次化で世界に売り出すんだという表現に終始しているんです。
この三点、どうも私には
理解しかねるところがあるんです。できれば
理解を一致させたいと思うんですが、御答弁いただきます。