○高井
委員 維新の党の高井でございます。
私からも、先ほどから続けて申し上げていますとおり、やはり臨時
国会、これが開かれないということは本当に言語道断である、許されないことであると思っています。憲法違反であるということももちろんであります。
そして加えて、
内閣改造が十月七日行われたわけでございます。にもかかわらず、新任の
大臣は所信的
発言や所信表明がされていない状態が続いている。
私、ちょっと過去を調べました。十年間調べました。小泉
内閣からこの十年間で七人の総理がかわっておられ、そのたびに
内閣改造も行われて、一人の総理が
内閣改造を複数行ったということもあります。そのいずれのケースでも、一番長くて麻生
内閣のときに二カ月所信表明がなかったということがありますけれ
ども、それ以外は一カ月ないし二カ月以内の間で所信が述べられているわけでありますが、今、もうすぐ十二月七日、二カ月たちますが、そういっためどは立っていません。このまま臨時
国会が開かれなければ、来年の通常
国会、一月まで、そして一月四日と言われていますけれ
ども、しかし、ではすぐに所信表明があるのか。そうすれば、三カ月以上、
大臣が全く所信を述べることなく、かつ、それに対して我々が質疑をするチャンスもないということであります。
特に私は
内閣委員会でございますので、例えば一億総活躍社会、これは安倍
内閣の目玉でもあるといって世間も大変注目をしておりますけれ
ども、しかし、
加藤大臣に至っては、ではどこの
委員会の所管になるのか。この
内閣委員会じゃないかなとも思いますが、そういうことも決められないから、きょうだって本当は
加藤大臣に御
質問したいんですけれ
ども、それができない。これは本当にゆゆしき事態であると思います。
ですから、臨時
国会を開いていただきたいし、百歩譲って臨時
国会が開かれないのであっても、閉会中審査でしっかりそういったことをやるべきである。きょうも実は我々野党は七時間要求をしておりますけれ
ども、結局、半分の三時間半ということでございます。
そして、きょう以外にも、
内閣委員会は
TPP以外にもマイナンバー、先ほどの一億総活躍社会、あるいはテロ、今大変な国民的関心事であります。あるいは、行政改革、河野
大臣、注目されていますけれ
ども、では一体どこが所管してやるのか。
そういったことが全然はっきりしないまま、
議論もされないまま
国会が開かれない、このことは非常に重要なことであると思いますので、引き続き、閉会中審査で、
内閣委員会を初めほかの
委員会もしっかりとさらに開いていただくことを強く
委員長にも要望したいと思います。
本当は
大臣からちょっと思いを聞こうかと思ったんですが、私も三十分しか時間がなくて、きょうはいっぱい聞きたいことがありますので、
最後に時間があれば
大臣からも今のことについてお気持ちを聞かせていただこうと思いますが、
質問に入りたいと思います。
きょうは
TPPなんですが、先ほど申しましたように、今非常に国民的関心の高い話題である一億総活躍社会、これを聞く場がありませんから、私は、きょうまずそのことをちょっと
質問を、
加藤大臣は呼べませんけれ
ども、厚労省から副
大臣に来ていただいていますので、少し聞きたいと思います。
十一月二十六日に一億総活躍社会の緊急対策が発表されました。私は、この一億総活躍社会が目指す中身、目標、これは一定の
評価をしております。特に希望出生率一・八あるいは介護離職ゼロ、こういった社会保障の
分野に目を向けてきた。これは実は民主党政権のときにずっと民主党がやろうとしていたことでありますが、ようやく今、安倍政権でも取り組み始めたということで、私はその方向
転換は
評価したいと思います。
しかし、その具体的中身、華々しく目標を掲げるのはいいですけれ
ども、その進め方に問題がある、具体策に問題があると思っています。
まず
一つは、介護施設、保育施設、このハード整備。施設の整備量というのをそれぞれ五十万人分ということで、合計すれば百万人分。非常に聞こえはいいわけですけれ
ども、施設整備をやって本当に、待機児童の解消であったり、あるいは介護を受けたい人が受けられるようになるのかという問題は解決しないと私は思います。
それはなぜかというと、実はこの問題の本質は、介護で働く人それから保育の
現場で働く人のなり手がいないということが最大の問題であります。現に、平成二十六年の賃金構造
基本統計調査によりますと、全
産業平均が約三十三万円に対して、介護、保育の職員の給与は二十二万円、十万円以上開きがある。加えて、労働環境も非常に厳しいということで、東京都の社会福祉
協議会の調査では、四七%の介護施設が職員不足であるというふうに答えている。このことを解決しない限り、この問題は解決しないと思います。
これは
厚生労働省が所管かと思いますが、しかし、一億総活躍社会の方で出して、その
連携もどうなっているのかということも非常に気になるわけでありますけれ
ども、今私が申し上げた介護、保育職員の待遇改善の問題をいつまでにどのように改善する計画であるか、お聞かせください。