○高井
委員 私も、
厚生労働省、年金機構の
対応も本当にずさんだったとは思うんですけれども、しかし、正直、両者はサイバーセキュリティーの専門家ではないということで、やはりその対処を彼らに全部考えろといってもなかなか難しいのではないかなと。
そういう
意味で、NISCがそういった政府全体のサイバーセキュリティーを所管し、そして、そういう特に重要な個人
情報を扱う機関については、助言であったりあるいは指導であったりということが常日ごろから大事ではないか。特に、今回も、五月八日から二十八日まで二十日間の間に何らかの対処ができていれば、百二十五万の
情報も流出することはなかったんじゃないかとも思われますので、この点は、引き続き、
内閣委員会でまた
質問の
機会をいただけるようですので、さらに詳しく、まだいろいろ捜査中であったり
情報収集中のこともあるかと
思いますので、また改めてお聞きをしたいと
思います。
内閣官房と警察は、もう結構でございます。
それでは、続いて、
法案の中身についていきたいと
思います。
まず、もう用意したもの全部はできないので、ちょっと幾つか
質問を飛ばさせていただいて、実は、今回の
法律そのものというよりも、この
法律をもとにしたいろいろな文書とかを見ると、妊娠、出産、子育て、育児、こういう
言葉はよく見ます。どこでも並んでいる
言葉。しかし、実は、妊娠の前の、妊活と一般的には言っていて、政府の用語としてあるんですかと聞いたら、事務方からは、いや、そういう用語はありませんと言っていました。でも、ないということは、その妊活という世間一般では結構取り上げられていることが政府としてなかなか位置づけられていないんじゃないかと
思います。
その中で、妊娠したくても妊娠できない、不妊治療をされている方が私の友人にもいまして、実は、その不妊治療の助成金の
対象年齢が四十三歳で打ち切りと。それまでは違ったんですが、おととしですかね、四十三歳以上はもう助成がされなくなったという制度
改正がありました。
ちょうど私の友人も四十三歳でございまして、
大臣も同世代の
女性だと
思いますので、
大臣、通告していませんけれども、これから私の友人からいただいた手紙をちょっと長いんですけれども読みますので、それについて御感想をお聞きしたいと
思います。
不妊治療
支援に年齢制限が設けられていることに、疑問を感じています。
「妊娠・出産に係る
意思決定は当事者である
男女が自らの意志で行う事柄」と明記されており、妊娠・出産に臨むタイミングは、十人十色です。
妊娠適齢期を過ぎ不妊に悩んでいる人には、色々な
状況が考えられます。
・
女性の
社会進出による晩婚化
・親の介護による晩婚
・金銭的事情
等、色々な事情が考えられ、その人それぞれに、時期やタイミングがあると思われます。
そのメンタルやフィジカルな
状況が整った時期が、妊娠出産をしづらい時期になっていた人こそ救ってあげることが必要なのではないでしょうか。
年齢制限を設けるのは、教育的側面もあるのかもしれないですが、今後、若いうちから教育し、不妊に対する正しい知識をつけていくのと、今、現在困っている人を助けるのは別問題だと
思います。
また、年齢制限を設けることで不妊に悩む人々のメンタルはひどく傷つけられます。
そもそも、「
女性が
社会進出したこと」=「
自分で好きなことをやっている」という偏見もあって、好きなことしていたのだから仕方ないよね。という意識があるのではないでしょうか?
妊娠適齢期くらいまでは、
社会人にとって、とても重要な時期であり、ある程度の責務を負い始める大事な時期でもあります。
妊娠出産がスムーズに進みやすい時期と、ぴったりと一致しています。
そのような時に、結婚・妊娠の
機会を逃してしまうのは、
現状の日本の
社会構造では仕方がないです。家庭を優先したり、休職したりすることを、政府が表向きは
推進しているものの、現実でそのような事が許される民間
企業は本当に限られた大
企業だけで、ほとんどは、そのような
環境にはありません。
また、親の介護や家庭の事情でやむなく働かざるを得なかった、
環境にいる場合もあります。
税金を投資するわけなので無制限にというのは、無理があると
思いますが、治療に年齢制限をつけるのは、そもそもの
意思決定を当事者が行うというものと逆行していると
思います。
また、すぐに不妊治療を始めたくても、都内の不妊治療可能な病院が、手が回っていないケースが多々あり、先日申し込みをした病院から、十三か月待ちとの報告がありました。そういった、専門医(カウンセラー・培養師含む)を増やしてほしいという声もたくさんあります。
三十代、四十代の多くの
女性が共通に抱えている悩みです。不妊に悩む
女性は本当に多いです。政治家や官僚の皆さんはそういう現実をご存知なのでしょうか?ぜひ
国会で聞いてください。
という、ちょっと長くなりましたけれども、でも、すごく
思いがこもっていますし、また、この
女性だけじゃなくて、この
女性の仲間、三十代、四十代の多くの
女性から私もこういう声を聞きます。
率直に、
大臣、いかがですか。お考えをお聞かせください。