○高井
委員 維新の党の高井崇志でございます。
質問に入ります前に、私から、今回臨時国会が開かれないことに対して強く抗議を申し上げたいと
思います。このまま通常国会まで臨時国会を開かないということであれば、これは明白な憲法違反でありますし、また加えて申し上げたいのは、今回
内閣改造が十月七日にあったわけです。それからもう二カ月がたちました。きょうもこの場で
高木大臣からは所信表明はございません。
私、過去十年間調べました。所信表明がなかった国会というのは、最長二カ月でした。つまり、もう過ぎています。恐らく、このまま臨時国会が開かれなければ、一月。しかも、すぐに所信表明があるんでしょうか。三カ月、四カ月と、所信表明がないままに
委員会が運営される。
また、
復興大臣のように
委員会が決まっているところはいいですけれども、例えば加藤
大臣、一億総活躍社会
大臣、あるいは河野行革担当
大臣、
内閣の目玉だと言っている
大臣の所属の
委員会すら決まっていない。私、
内閣委員会にも所属していますが、
内閣委員会も
質問できませんでした。
こういう事態は極めて遺憾である、言語道断であるということをまず申し述べ、そしてきょうは閉会中審査、百歩譲って閉会中審査でありますけれども、
大臣に全て答弁をしていただきたいということを申し上げたいと
思います。
それでは、先ほど来から
質問が出ておりますけれども、十月七日、
大臣が記者
会見をした、私はその原文をきょう持ってきております。若干、先ほどの
説明と違うんじゃないかと
思いますので、原文をそのまま読ませていただきます。
官邸で、就任直後の記者
会見では、
質問が、
福島第二原発や女川原発の再稼働の
必要性についてどのようにお考えになるのかという
質問に対してでありますが、「私の
地元福井二区、まさに原発集中立地
地域であって、まさにこの四十年、五十年、原発とともに生きてきたと言って過言ではない
地域だ」、ちょっと途中略しますが、「
政府の再稼働等に関する考え方は、いわゆる原子力規制
委員会によって
世界で最も厳しい水準の新規制基準に適合すると認められたもののみ、その判断を尊重し再稼働を進めていくということが
政府の一貫した方針でございまして、私もそうした考えを持っているところでございます。」と。
この
質問に対して、その後、官邸を後にして
復興庁での記者
会見で、記者もここで結構騒ぎになって、記者の
質問は、「特に
福島第二というのは、
現地は
廃炉を求めていたように、少なくともこれの再稼働について、ほかと同列的に扱うということになるんでしょうか。」と、明確に同列的に扱うのかと聞いているのに対して、
大臣の答え、そのまま読み上げますが、「私とすれば、先ほど申し上げたとおり、正に原子力規制
委員会によって、
世界で最も厳しい水準の新規制基準に適合すると認めたもののみ、その判断を尊重し、再稼働を進めていくということが
政府の一貫した方針であるということで、私もその
思いでございます。ですから、
福島の発電所、あるいは女川も先ほどお聞きになったと
思いますけれども、そういったものに対しても、そういうことだというふうに
思います。」と、同列的に扱うのかということに対して、そういうふうだと
思いますと答えておられます。
最後の方に、確かに、
地元の方がどのような考えを持っているか、それを尊重していくことも大事だということは付言をされていますが、この記者の
質問に対しては、同列的に扱うと答えているからこそ、翌日の新聞では一斉にそういった報道がされ、そして、恐らく事務方から訂正が、これはまずいんじゃないかということで、翌々日のインタビュー記事などでは撤回をされているわけですけれども。
これは、先ほども金子
委員からも
質問がありましたけれども、そもそもこの
福島県議会の決議であるとか
福島の
皆さんの
思いというのを
大臣は知らなかったのか、それとも、知っていたけれどもあえてこう言ったのか、どちらなんですか。