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麻生国務大臣 まず、政治活動に金がかかるということに関しては、これは全く意見には同意します。
それで、自分で商売したという話をしていた、たしか豆腐屋だと言ったね。その話だったので、今、金を借りて豆腐屋をという話を言っていたけれども、金を借りた。しかし、ほかに人からお金をといったときには借りる以外に方法がある、それはなぜなら、あなたに投資してくれること。
ちょっと横道にそれるけれども、
日本の場合はほとんどの会社は金を銀行から借りるんですよ。ヨーロッパとかイギリスとか、ドイツは違うから戦勝国と言った方がいいんですかね、特に第二次大戦の戦勝国の方は、総じて借入金よりは投資の方が多いんですよ。
麻生、俺に投資しろと吉田さんが言うわけですよ。それとも、吉田さんが
鈴木さんに向かって、俺に金を貸してくれと。
金を受け取るという行為自体は同じだけれども、投資と貸付金では
意味が違う。なぜなら、会社法によれば、投資は、あなたが返そうと思った場合は、それは間違いなく、あなたが利益を生んだ会社の運営をやって、それを配当で返す以外に方法がない。しかし、借入金の場合は経費で落ちるから、少なくとも、会社は赤字でも、会社がずっとそのまま存続することは可能。だから、借入金で金利だけ払っていれば、貸している人が文句を言わなきゃそれでいいかなということになるから、
日本の場合は総じて借入金で会社をやっている人が多いから、バブルのときでも赤字法人が五〇%でした。その背景はそれですよ、もともとは。
翻って、政治家に行く場合は、俺は政治家をやるから俺に投資してくれというのと、俺は政治家をやるから金を貸してくれというのでは
意味が違うよ。僕はそう思いますね。
銀行の話をしていらっしゃいますけれども、銀行というのはしょせん金貸しですから、人から預かった金をあなたに貸すわけだから、したがって、その金があなたから返ってくるという保証がない限りは、預金者に対して返せないから、だから安全なところを探す。信用ができないといえば、だから担保というんだけれども、本来は担保というのは、あなたのやる事業に関して信頼が置けないから、失敗したときの担保というのが筋であって、最初から担保を目当てに金を貸すなんというのは、金貸しとしては、道としては本筋ではないね。言っている
意味は商売をしているからわかるだろうけれども。
したがって、今のあなたの場合も、政治家としてやろうとした場合は、やはり俺に投資してくれと言って
皆さん方から金を集めるというのが本来であって、それが主ですよ、多分。従が、金を借りるということなんだと思います。
僕は、銀行を例に引かれましたけれども、少なくとも政党支部というので、その政党は、名乗れば政党なんというのが、いろいろわけのわからぬ政党を名乗っているところがいっぱいありますから、そういった
意味では、政党というものは
全国で五人の国
会議員をもって何とかというきちっとしたルールがちゃんとあるでしょう、それに基づいて富山の何とか党の支部というものはきちっとできますから、法律に従って。そうすると、その政党支部が主体であって、その政党支部がコピーをつくりました、印刷物をつくりましたというのは、その政党支部が政党としてお金を払うということになるのであって、そこの
関係はあなた個人がやっているのではない。寄附も、政党に寄附が行く。あなたに寄附が行かないのであって、政党に寄附が行くということは十分にあるんだと思うんですね。だから、維新の党富山一区支部に寄附が行きますということは、それは十分に可能な話なんだと思います。
そこのところをちょっと整理しないと、何か一人で余り思い込んでも、相談する相手も余りいないみたいだから苦労しているんだろうけれども、もうちょっと、さっきみたいな話は、きちんとした話なんですけれども、なかなか、俺たちが聞いていても、こんなに難しく言わなくてもいいだろうにというけれども、易しく言える方法を知らないから無理なんですよ、そういう立場にないから。だから、私らの場合は若い
人たちにそう言って、こうやってやるのよということを我々は先輩から習ってきたし、また今度は教える立場になっていますから、いろいろ話をするだけなのであって。
ぜひ、そういった話をできるような、上に偉そうな顔をしているのはいっぱいいるだろうから、そいつらにちょっと聞いてみたら、そいつらがいかに無知かわかるかもしらぬけれども、同時に教えてくれるかもしらぬし、そういった話を聞いて、それからいろいろ習っていった方が、よりわかりやすくていい。お役人に正面から聞いたって、話はどんどんどんどん難しくなって、どんどんわからなくなるのが落ちだなというふうに思いながら、ちょっと出てきました。ぜひ頑張ってください。