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太田国務大臣 私は、政治を担う以上、リアリズムということは絶対変えてはいけない、現場主義といいますか、あるいは、私の
立場からいうと庶民の側に立つということだと思います。
四文字熟語に気をつけろということを私は心がけてきました。富国強兵というような四文字熟語にふわっと行ってしまったり、構造
改革ということでずっと行ったり、政権交代という四文字で行ったり、さまざまなもので四文字熟語、その中に民業圧迫ということもあったと思います。そこの中で、常に政治はリアリズムが大事であるという、私はそのように、そういう
意味では、石川好先生が言う言葉ですが、四文字熟語に気をつけろと。
その中の本当のリアリズムという、あるいは現場というか、
URについては行政
改革というような四文字熟語とか民業圧迫ということが言われてきたわけですが、私は、
URのことについては、住み続けられるということ、どういうことであろうと、
改革の名のもとに住んでいる人を追い出すというようなことがあってはならない。そして、
居住者が
安心して住み続けられるということを常に基本にして
考えなくてはならないわけで、民業圧迫とか民営化ということについて、私は、
UR団地の方たちとずっと一緒に活動してきまして、そういうことで本当に十数年大変だった、民主党政権の時代という以上に、さまざま、そうしたことで大変な不安の中にあったということで、何とか住み続けられることが大事だ。
そして、
高齢者がふえてきている。そして、ついの住みかとしてずっと住み続けていくという、昔は移っていくということがあったんですが、そういう人が多くなってきている。あるいは、空き家が増加している。現実をしっかり踏まえて
考えていかなくてはならない、こういうふうに思い続けてきました。
UR団地は、
地域の貴重な財産として
地域全体の
安心に貢献するということが大事なんですが、同時に、少しでも住み続けられるということの
観点から立つ行政というものが、
URということについては、きょう大勢の方も来ていらっしゃっていますが、私は、そこのところに原点を置いて
URというものの方向性を出すということが大事だということの中から、
高齢者であっても、また、住む方が住み続けられる。
改革だとかいう名のもとに、それは住んでいる人とは余り関係ない話です。
その
観点に立って、そして現実には空き家がふえているとかいうことがありますから、そうしたことの中でどういうふうに住み続けられるということ、そして
家賃ということで大変気にされているということもあって、そして耐震構造を施さなくてはいけない、さまざまなものを勘案して、今回この
措置をとらせていただいているということをぜひとも御承知いただきたいというふうに思っているところでございます。