○高橋(千)
委員 そんな問題じゃないと思うんですよ。
手順書に書いている書いていないの問題じゃない。
だって、これは、
機構の
報告書によりますと、十八日です、「
理事長及び副
理事長から警察に相談するよう指示があったことから、翌日、
情報セキュリティ担当
部署等が管轄の警察署に相談しました。」と。
理事長が決裁したことですよね。それを、結果としては、年金局と情参室には
報告している。何で
NISCにだけ
報告しないのか。
NISCはその間も、新しい不審メールが来ました、検体を出して、解析するとその日のうちに返しているんですよ。そういうやりとりをしていて、警察に相談しましたということを一回も言っていない。どういうことですか。
何で私がこれにこだわるかといいますと、
NISCの
報告書の中に書いてあるんですけれ
ども、
NISCは、二十九日ですけれ
ども、警察に
報告したということ、それから
情報流出があったということを受けて、即座に
本部長が特定重大事象であるとの判断を行って、
厚労省と
機構の
対応に対してCYMATを派遣して応援したと書いているわけなんです。だから、
最初に
説明したログを出せとかいう指導ができるのは、こういう特定重大事象になったからなんですよね。
だから、ずっとおくれたからこそ、こういう
対応が適切にできなかった。それはもちろん
NISCにとっても、聞けばよかったのになとは思うけれ
ども、しかし、これだけの
権限を持っているのに、しかも、わからない、わからないと言ったことがかなりの部分わかったのになぜおくれてしまったのかということを重ねて
指摘せざるを得ないなと思います。これは本当に強く言いたいと思います。
それで、もう本当に残念なんだけれ
ども、最後になって、時間になってしまいましたので、いっぱい問いを残しました。
次をやりたいなと思うんですが、私は、この
年金機構の
報告書の最後に、「ガバナンス・
組織風土のゼロベースからの抜本改革」ということで、何か、新しい
組織をつくると
理事長はおっしゃっていますけれ
ども、そんな問題じゃないと思うんです。そんな問題じゃない。それは
厚労省全体にかけられた大きな
攻撃であり、もちろん
年金機構が一番問題ありますけれ
ども、それを社保庁の問題にしちゃったらだめでしょう。全然話にならないですよ。郷原さんだって、まだそんなことを言っているのかと東京新聞に書いてありましたけれ
ども、そうやって一番肝心なことから逃れようとしているということは強く
指摘をしなければならない。こういうことを、やれることをやらなかったわけですから。
それで、漏れているのに漏れていないと言った
お客様の二千四百四十九件についてほとんど言及がありませんけれ
ども、ないしょで戸別訪問していたわけでしょう。ないしょで戸別訪問したために、
お客様から問い合わせがあったら、そんなの知らない、振り込め詐欺じゃないかと言ったという笑えない話が起きているわけですよね。それは末端の職員の責任じゃないですよね。トップの責任です。強く言わなければならないと思います。
これは
大臣に対してもあわせて
指摘をして、次の機会に譲りたいと思います。終わります。