○木村(弥)
委員 ただいま医政局長より、できるだけの努力をしてまいりたいと非常に心強いお言葉を賜りました。ありがとうございます。
地域包括ケアの時代と言われております。在宅医療を支えていく看護師を計画的に養成し、患者さんやまたその御家族の方の御
負担がないように、ぜひそのような看護師を養成することを進めていただきたいと思います。ありがとうございました。
次の
質問に参ります。
一人親家庭の
子育て支援、貧困の連鎖対策についてでございます。
いわゆる
子供の貧困対策を行うに当たりましては、学習支援、
生活支援、就労支援等総合的な支援が必要となります。特に、一人親家庭を対象とした支援が非常に大きなウエートを占めると思います。
一人親家庭に対する支援策は、
子育て・
生活支援、就業支援、養育費確保支援、
経済的支援の四本柱による取り組みが進められておりますが、これらを着実に
実施するとともに、
施策の充実を図っていくことが必要です。一人親家庭の
子供は夕食を一人でとることになるケースが多いと思われますので、そうした
子供が安心して過ごすことのできる場所を確保することや、
子供を孤立させないということが重要であると考えます。
一人親家庭の
子育て支援においては、市町村が
実施主体の
子育て短期支援事業があります。ショートステイ事業、トワイライトステイ事業が行われています。
ショートステイ事業は、親が病気や仕事などの場合や育児疲れ等の身体的、精神的な
負担の軽減が必要な場合に、
子供を児童養護施設等で最長七日間まで預かる事業です。また、トワイライトステイ事業は、親が仕事などで平日の夜間または休日に不在となる場合や、緊急時に、児童を児童養護施設等において預かり、
生活指導、食事の提供等を行う事業です。
しかしながら、これらの事業は親の申し込みが必要となっており、
子供が、自分の居場所が必要である、欲しいと思ったときに自由に利用することができない仕組みになっています。
こうした
状況を踏まえ、近年、
子供の居場所づくりと食
生活の向上の
観点から、一人親家庭などの
子供たちが、一人で安心して、わいわいがやがやとみんなで栄養バランスのよい食事がとれる
子供食堂と呼ばれる取り組みを行っているNPOがふえてきています。私も、豊島
子どもWAKUWAKUネットワークというところの要町あさやけ
子ども食堂というところに行ってまいりました。こちらは、ボランティア等で二週間に一度、水曜日に行われています。
このようなNPO等の支援を活用しつつ、一人親家庭の
子供の孤立を防止していく取り組みを強化する必要があると思います。
また、柱の
一つである就業支援についても、高等職業訓練促進給付金
制度により一人親家庭の資格の取得支援が行われています。私自身、
子育てが一段落した後に学校に通い、四十一歳で看護師と保健師の資格を取得しました。一人親家庭が
子育て終了後も自立して
生活をしていけるよう、学びの機会を得て、看護師や保育士のような資格を取得することは極めて重要なステップになり得るものと思います。
現段階では、支給対象
期間は上限が二年間、支給額が月額で十万円となっていますが、一人親家庭の
子供の孤立の防止と居場所づくり、そして親の自立支援は、
子供の貧困対策を進める上で重要な
課題であり、今後、
施策の充実を図っていく必要があると考えておりますが、この点において、
厚生労働省の
見解を伺います。
〔
委員長退席、とかしき
委員長代理着席〕