○足立
委員 維新の党の足立康史でございます。
今、
重徳委員の大変和やかな雰囲気から、一転、どうなるかわかりませんが、大阪都構想について少し取り上げさせていただきます。(発言する者あり)
皆さん、いろいろちょっと声が飛んでいますが、あれ、何でこんな雰囲気になるかな。
大阪都構想というのは、ちょっといいですか、
大臣、三十分私いただいていますが、通告は二つしかしていませんから、じっくり御説明をしたいと思います。これは一般
質疑ですから、
厚生労働行政にかかわることについて
質問する権利が私にはあると思います。
加えて、実は、今声を飛ばされたのは自民党の
方々かもしれませんが、そもそも、大阪都構想については、今週末、日曜日に住民投票があります。これは
大臣、ぜひ、多分余りお詳しくないかもしれないので、ちょっと聞いていただきたいんです。
これは、大阪維新の会が地域政党とかいって活動をしていて、二年前の総選挙を経る前でありますから、維新の党はまだ国会に議席を持っていない時代に、大都市法、大都市地域特別区設置法という法律が成立したわけです。
これは、東京都のような都制度、すなわち特別区を、昔は東京も東京市だったんですね。この東京市を特別区にしたわけです。それは七十二年前に東条英機
内閣でやったわけです。それと同じようなことを大阪でしたいと思ったんだけれども、法整備がなくて、東京以外のところは東京のような都区制度をしくことができなかったんです。
それを、それじゃいかぬよなということで、自民党さん、公明党さん、そして民主党さんも含めて、法案を提出してくださって、それで、当然、提出者ですから賛成をしてくださって、法案ができたわけであります。
何か
厚生労働行政と
関係ないと思われるかもしれませんが、地域の行政組織ですから、当然、大阪を初めとする政令市がどうであり、それが今回住民投票で、これはもう住民投票で決まります。いわゆる世論
調査型の住民投票ではありません。法律で、まさに自民党の
皆さんがつくってくださった、公明党の
皆さんが、民主党の
皆さんがつくってくださった法律に基づく住民投票であって、今週十七日の住民投票で、大阪市民が決めた、賛否を決すれば、その内容でもうなるんです、そういうふうに。だから、憲法改正にも通ずる大変重要な住民投票がこの日曜日に行われようとしているわけです。
これは粛々と、何か国会で
議論するようなことじゃありません。本来、大阪市民の方がしっかりと説明を聞いて、御判断をくださって、大阪市のあり方を、大阪市域ですね、いわゆる大都市大阪の都心部のあり方を決めてくださればそれでいいので、取り上げる必要はないと思うんですが、民主党さんはきのう総務
委員会で取り上げられたようですし、自民党の中でもいろいろ御
議論がある、こういうふうに聞いています。
加えて、なぜ私がきょう塩崎
大臣にちょっとお時間を頂戴して、山本副
大臣もいらっしゃって恐縮なんですが、塩崎
大臣にお時間を頂戴してこの話をするのは、実は今、地元へ行かれた方があればわかるかもしれませんが、住民投票で、もうほとんど住民サービスの話なんです。要は、
医療、
介護、福祉、子育て、あともうちょっと言うと、この
委員会とは
関係ないかもしれません、一部
関係ありますね、消防、もうほとんど
関係ある
厚生労働行政にまつわる住民サービスが、政令市をやめて特別区を設置すると低下するんだということを自民党大阪府連さんはおっしゃっているわけです。(発言する者あり)言っていない。言ってるよね。いいですか、発言していただいて。だめですよね。冗談です。
私たち維新の党は、本当は、
委員同士で
議論できるような国会
運営を実は国会改革として提案をしてきていますが、これは自民党さんが認めてくださっていないので、我々議員は政府に聞くしかできないので、これは申しわけありませんが、私は、この三十分をいただいているので、
大臣といろいろ討論をさせていただきたいと思っているんです。
大臣、ゆっくりやりましょう、これは。時間はありますので。
それで、要すれば、簡単に言うとこういうことなんです。
大臣、
日本地図をばあっと広げて、都市圏というのを地図にプロットするんです。これは経産省がやっていますけれども。
要は、都市とは何かというと、人の行き来があって、通勤したり通学したり、人が日常的に動いている、一体的に動いている圏域を都市というわけですね。
それで、行政区域というのは市町村、都道府県とできているわけですけれども、それとある意味で
関係なく都市圏というのはあって、それは役所によって違いますが、私が一番、非常にわかりやすいなと思っているのは、経産省が都市雇用圏というのをつくっております。その地図があります。きょう配付すればよかったんですけれども。
都市雇用圏というのは、要すれば通勤の範囲です。関東はもうむちゃむちゃ広いです。東京都、千葉、埼玉、神奈川。その関東の都市圏の中には政令市がたくさんあります。横浜、千葉、川崎、相模原、それからさいたま市、多分、たくさんあります。でも、東京都が非常に大きいので、東京が事実上東京都市圏を引っ張って、いわゆる大都市行政を今やっているのが東京だ、私はこう思っています。
ところが、
日本地図を見ると、もう
一つだけ、都道府県よりも都市圏が大きい地域があるんです。わかりますか。都市雇用圏というのは行政区域と
関係ありません、人の動きですから。人がどう動いているかというのを地図にプロットして都市圏というのが見えるわけです。すると、
日本じゅうで二つだけ、東京ともう
一つだけ、都道府県よりも大きい都市圏があるんです。それが大阪なんですね。東京と大阪、この二つだけが、うなずいていただいている方、本当に心から感謝申し上げます。本当にそうなんです。
これは、きょう、私はコラムを書いて、ブログを書いてアップしますから、きょうの審議じゃないですよ、今の地図をちゃんと
皆さんに見ていただいていないと思うので、大阪市民の
皆さんに向けてその地図をきょうアップしようと思っていますが、結論はそういうことなんです。
日本じゅうの都市、例えば広島も都市です、札幌も都市です、福岡、北九州も都市です。みんな都市なんだけれども、都市圏域というものが、普通は都道府県の中にあるんです。例えば神戸市もそうです、広島市もそうです。広島県という広域行政体の中の一部が広島なんです。だから、政令市として頑張っているわけです。神戸市もそうです。
ところが、
一つの都市圏が広域行政体であるところの都道府県をのみ込んじゃっている地域は、
日本じゅうで二つだけなんです。東京と大阪だけなんです。
名
古屋は違います。
重徳さんのところは愛知県です。これはもう明らかに東西で違うんですね。名
古屋市というのは西を仕切っていますけれども、愛知県というのは、東にある豊田市を初めとする、名
古屋都市圏というのは愛知県を全然カバーしていないんです。名
古屋都市圏というのは愛知県の西側半分しかカバーしていないんです。
そういう実態にある中で、自民党さん、公明党さん、民主党さんは、やはり都区制度というのは、東京だけではなくてほかの地域でも、もし合致する、それが適当であるような地域があれば、できるようにせないかぬなということで法案を提出してくださったわけです。
その法案に基づいて、この日曜日に住民投票があるんです。(発言する者あり)ちょっと、発言を認めていいですか。だめですね。