○田中(英)
委員 おはようございます。自由民主党の田中英之でございます。
今回また
質問の機会をお与えいただきました先輩、同僚の議員の
先生方、本当にありがとうございます。
きょう議題となっております持続可能な
医療保険制度を構築するための
国民健康保険法等の一部を改正する
法案について、私からも
質問をさせていただきたいというふうに思います。
その前に、我々がどのような形で
医療行為を受けてきたのかなということを振り返ってみますと、生まれたときというのは、当然ながら自分自身で病院へ行くということはございませんし、少し大きくなって幼少期も、これは親に連れていってもらうということで、ちょっと調子が悪くなったなというような
状況になったときには自然と病院の方に連れていってもらうということで、
考え方一つとれば、当たり前のように実は病院に行けたというような
状況だったかと思います。
それが少し変わるのは、自分自身で歩いて病院に行って治療を受けるようになると、そのときに初めて健康
保険証というものを預かって、病院に提示をして
医療行為を受けたということでありますし、その健康
保険というものは、一
世帯一
世帯、また一人一人の方が
保険料を支払うことによって、それを
交付されていることになると思います。
また、健康
保険が
交付されるわけでありますけれ
ども、そこには、
保険料だけじゃなくして、税金も当然ながら投入いただいておりますし、
保険によっては企業が持ち出しでそこに投入されるということもあって、我々は、そういったことがあったので、一部の
負担で、実は高額である本来の
医療費というものが、一定の額でそういった
医療行為を受けることができてきたというふうに思っております。
保険にもいろいろな種類があるということであります。職種によって変わりますし、会社へお勤めの方なんかは健保組合であったり
協会けんぽといったものであったり、また、公務員の
皆さんや学校関係者、こういった方々は共済組合の
保険でありますし、自営
業者の方、農業をされているような方々というのは
国民健康保険というところに属するわけでもあります。
そういったさまざまな
保険があるわけですけれ
ども、いずれかの
保険に全国民が
加入することによって、
医療の行為というものが受けやすい状態、
状況というものをつくってきていただいた。それが国民皆
保険制度というものであって、我々は、それによって、健康で、ちょっと体調を崩せば治療行為によって元気になって、それを続けることによって本当に長寿社会、長寿国家というところまで今日導いてきたのがこの皆
保険制度ではないかなというふうに私自身は思っております。
国民皆
保険制度、そういった意味では、本当に私たちの国の誇るべき
制度であるというふうに私自身も思っておりますし、間違いなく多くの国民の
皆さんも、またこの
委員会室におられる議員の
先生方も、大半の方がそのように思っていただいていると思いますし、これからも維持をして、どのように継続していくことが可能かということをしっかりと議論していかなければならないと考えています。
振り返りますと、これは昭和三十六年に始まったということでありますから、ほぼ五十年ということであります。その間にはいろいろな
状況があったでしょうし、改正もされてまいりました。とりわけ、ここ近年、本当に社会の経済情勢や社会の構造、こういったものも大きく変わってきたということもあります。
そして、
先ほど、長寿国家になってきたということは高齢者の方もふえているわけであって、高齢者の方というのは、やはり
医療行為を受けられる回数はともすれば若い世代の方よりも多いということもあります。今、
医療費の総額が四十兆円にもなるというようなことも言われておりますし、毎年毎年、約一兆円程度の増加が見込まれているというふうに言われております。
でも、これからもこの国民皆
保険制度をやはりしっかりと堅持、守っていかなければならない、持続可能なものにしていくために、今回は、さまざまな健康
保険のこの部分を改正することによって、提案して、守っていこう、そういった姿勢であるというふうに私自身は思っております。
さて、今回のこの改正では、今、中にもありました
国民健康保険の
安定化ということも含まれております。そして、後期高齢者支援金の全面総報酬割を導入していこうということも含まれております。そして、
負担ができるだけ公平であるべきであるということで、そこを改善していこうということな
ども含まれているわけでありますが、本当に持続可能な形にしていくためには必要な
改革であると、私自身は今回、全体を見させていただいて、そのように認識をしている一人であります。
でありますので、ここで私自身がお聞きしたいのは、やはり健康
保険の最後のとりでとなっております
国民健康保険、このことについて、今大きく変わろうとしているので、
国保の
安定化についてお聞きしたいのと、そして、公平性の部分についても少しお伺いできればというふうに考えております。
そこで、まず、
国保の
改革によっての
安定化についてでございます。
財政運営の主体というのが、今回、
都道府県に移管されるということであります。今回の改正で、
市町村から
都道府県に移管することになっていますが、まず、この理由を改めて確認のためお伺いしたいのと、国ではなくして
都道府県ということでありましたので、この点について、なぜなのかということも含めて御
答弁願えればと思っております。よろしくお願いします。
〔
委員長退席、とかしき
委員長代理着席〕