○
宗清委員 今の
委員長のお話では、ある
原発の
審査を優先するとほかのものがおくれるというような
現状がやはりあろうかというふうに思うんですね。それは非常に僕も心配をしています。
現在二十五基の
申請があると思いますけれ
ども、これはもう本当に相当な時間がかかるだろうと思います。
現在
審査中のものの二十二基について、
プラントの
審査はA、B、C、Dと四つのチームでされていると思いますが、これは単純計算すると一つのチームで五基から六基ぐらい
審査しなければならないと思います。
今のようなやはり直列
審査という方法でやれば、仮に設置許可、工事認定を半年で終わらせても、二年とか、下手したら三年かかるのではないかなと思うんですけれ
ども、今のようなやり方で全ての
審査を終えるのにどれぐらいかかるんだろうか、みんながそういう疑問を持っているので
質問をさせていただこうかなと思ったんですけれ
ども、それは相手のあることですし、限られた人員だということですから、愚問になりますのでこれはもう控えます。
ただ、余りにもやはり時間がかかってしまっているなという感じを受けます。
審査がおくれている原因というのは、人員的なこともあろうかと思いますけれ
ども、これは
素人考えで、ちょっと
やりとりを僕もいろいろなところから見て感じたことなんですが、まず、例えば、活断層であるとかないとか、
電力事業者の
基準地震動の見方が甘いとか、さまざまな報道もありました。
それと、大飯と
高浜の例を挙げれば、当初、
事業者側がFO—Aという断層とFO—Bというこの二つの断層の二連動を考慮して
基準地震動を策定してきたと思います。
事業者の方からは、一般的に、五キロ離れているので活断層は連動しないというふうな主張もされ、
規制委員会の方は、十五キロ離れている熊川断層をちゃんと入れて三連動で見るべきだ、もっと深いところでつながっているんじゃないかという主張のし合いがありました。もちろん
事業者は多くの時間をかけて、ボーリングの
調査をしたり、三連動の
可能性が低いことを
説明しましたけれ
ども、また
規制委員会の方から、その
説明に対して、違うのではないかという意見がありました。
この
議論というのは大変大事だというふうに思いますけれ
ども、結局、
事業者の方が最終的には三連動が絶対に起こらないという証明ができなかった、できないということは結局三連動ということになったと思うんですね。自然災害の不確実さということが、証明できないということになりますと非常に
議論が長期にわたるという事例だったというふうに思うんです。
それと、
事業者の断層の深さ、断層上端深さというところ、四キロで設定をしていたと思いますが、ある
委員の方から三キロに設定をすべきだという個人的な
見解が示されて、
事業者が三・三キロで
評価したら、
規制委員会がそれにも納得をせぬと、これはやはり三キロにするべきだと。結局、
高浜の三、四号機について三連動で七百ガル、大飯の三、四号機では八百五十六ガルということで落ちついたと思うんですね。
この
やりとりでどちらが正しいか、
素人の私には全くわかりませんけれ
ども、ただ、余りにもやはり膨大な時間をここにかけたのではないかなという印象を
素人ながらに私が感じるところでございます。
それはもう、
事業者が出してきた
資料とか数値、やり方に問題があるのであれば、
規制委員会の方はそれに科学的な根拠を示して、例えば
高浜や大飯については、初めからやはりこれは三連動で見るべきだとか、断層上端深さについても初めから科学的な根拠を示して、三キロでやりなさいということを
事業者に示しておけば、より
安全性も高めて、時間をもっともっと短縮できたのではないかなと
素人ながらにやはり私も思うわけでございまして、こういう
やりとりを振り返って、
田中委員長の印象というか、これはもっと効率的にできたなと思われるかどうか、
見解を聞かせてください。