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鈴木(義)
委員 やはり経産
委員会で質問に立つと落ちつくなと思っています。大変御迷惑をかけましたことをおわび申し上げたいと思います。
また、大家政務官におかれましては、今週質問をする通告を出したにもかかわらず、空振りをしてしまった三振王
鈴木義弘で勘弁いただきたいと思います。
今から質問をさせていただきたいと思います。
これは
自分の私見なんですけれども、今回、質問をつくるに当たって思ったんですけれども、加工
貿易をずっとやってきて、資源だとかエネルギーも含めて
日本に入れて、そこで
最初は、猿まねというのはちょっと語弊がある言い方かもしれませんけれども、技術供与を、ヨーロッパからもらったり
アメリカからもらったりして、いろいろな製品をつくってきたんだと思うんですね。それで富をどんどん蓄積していって、それをいい展開で、いろいろなものをつくる、また、外国のお客様にそれを御愛顧いただいて、富が
日本にどんどん蓄積されて、今日の私
たちは平和と豊かさを享受しているんだと思うんです。
でも、この三十年、四十年を振り返ってみたときに、
海外にどんどんどんどん出ていく
企業を応援しようじゃないかという名のもとで、国である
経済産業省を初め各都道府県のそういった
中小企業を応援する部署も、
ベンチャー企業の育成だとか、
海外展開をする
企業を応援していこう。応援するのはよかったんですね、知らず知らずのうちに、みんな外へ出ていっちゃったんです。
出ていったのはいいんでしょうけれども、そこでもうけて、その
お金が戻ってきて、
日本でまたそれを再
投資して、若い人
たちにまた
教育なり訓練をしてもらって、イノベーションを起こして、
ベンチャー企業を起こしてというふうな展開にいけばよかったにもかかわらず、ここ二十年、三十年はそう簡単にはいかない時代になってしまった。
外に出ていった
企業の技術も含めて、
日本人の物の
考え方、商売のやり方、それが全部、盗まれたとは言わなくて、教えてきちゃったんですね。
私の地元でお世話になっている人が、バブルがはじけて、町工場をやっていましたけれども、中国に行ってみないかと言ったら、
日本の若い人
たちは全然目が輝いていないんだそうです。そんな油まみれの仕事をしたり、きつい仕事をしたりして、もっと稼げるところはいっぱいあるじゃないかといって、高学歴を目指して、大手の一流
企業を目指して、なるべく手を汚さない仕事についた方が実入りがいい時代がずっと続いたんだと思うんです。
その方が中国に行ったら、まだまだハングリーさが、もうひしひしと体全体から湧いてきて、ちょこっと物を教えようとすると、目を輝かせて、ぜひティーチャー、よく教えてくれ、何でもやるからというふうな意気込みで、
日本の技術がどんどん移転されてしまったというのが今日だと思うんです。
それをどこかの時点で、昔と同じようにはできないとしても、戻さなくちゃいけないんじゃないかという
考え方に基づいて、きょうはちょっと質問を組み立てさせてもらったんです。
ですから、毎回同じことを言っているんじゃないかなというふうに思われるかもしれませんけれども、
海外利益の国内還流についてということは、もう去年の経産
委員会でも御質問させていただいたんです。
グローバル
企業の支援や
中小企業のサポートで
海外に進出したり、
知財を貸与してロイヤリティーを得たり、または、金融として
投資をして国内に還流させて、次の商品開発、
人材育成、その還流させた資金を国内
投資につなげていくということが本来あるべき姿にもかかわらず、実際は、その進出した国の規制が、税制の問題やらそれらの国の為替管理による規制で
日本国内に還流させることを阻害している
制度が依然として残っているんですよね。
それに対して、
先進国は余りそういうことをしないんです、みんなおなかいっぱいだから、ある
意味では。でも、これからもっと御飯を食べたいという国ほど、中国、タイ、マレーシアなどは送金自体も規制をしているんですね。だから、
日本からどんどん中国に、三十年前、工場を持っていって、トヨタさんが二・三兆円もうかったと今回の決算のものでも出ていましたけれども、二・三兆円のうち、中国に置いてこなくちゃいけない
お金が幾らあるのかという話なんです。
それがちゃんと
日本に戻ってきていればいいんですよ。でも、だめだよ、持っていっちゃ、
海外に出すのはまかりならぬ、
日本に戻すのもだめ、
アメリカに戻すのもだめ、では、どうするかといったら、工場を新しくつくるしかない、マンションを買うしかない、国内で。そうすれば、どんどんどんどん
投資を呼び込んで、国内が豊かになったんでしょうね。GDPで
日本を抜いた大国になったわけです。
だから、そこのところを、国内でどうやって、逆に言えば規制をかけようというふうな
考え方をお持ちなのかということです。
イミグレーション
一つとってもそうですね。ブラジルへ行くときにはビザがなければ私
たちは渡航できないんです。逆に言えば、向こうから来た人を、
日本でビザを出さなければ入国させない。それはお互いなんですね。だから、三十日間のビザなし外交をしましょうというのは、お互いに、中国から
日本、
日本から中国、韓国も同じです。
だから、向こうでそういうふうに
お金を置いていけというふうに言うんだったら、やはり
日本も同じような
考え方を持ってもいいんじゃないかということなんです。そこを先にお尋ねしたいと思います。