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島津委員 問題の
鉄鋼スラグそのものを使うというのは非常に問題ですので。これは安全上非常に問題であるということを厳しく
指摘しておきたいと思います。
最後に、時間がありませんので。
私は、この
法案の
審議の前に
小豆島に行ってきました。行っていろいろ見て驚いたんですけれども、稜線までかかる大規模な
採石、石をとった後の現場、かつてあった
道路がなくなって、新しい
道路ができて、無駄に山を削る。ある島では、島の半分ぐらいが、
小豆島以外の島ですけれども、
採石で山の形が削られるというぐらいになっちゃっている。
小豆島に行って、私が聞いて、見て、こんなに山が削られると島がなくなっちゃうんじゃないですかと心配したら、皮肉まじりに、その
かわりに面積がふえていますということで、
埋め立てしているところを見せてもらったんですけれども、こういう形で非常に深刻な
事態が進んでいます。
それから、もう
一つ見て驚いたのは、
ダムがあるんです。
内海ダム、新
内海ダムといいまして、御承知のように、
瀬戸内海国立公園に
指定されて、しかもその中の、
指定第一号、
寒霞渓というのがあるんですよね。これを源流にして内海湾に注ぐ川があります。このわずか約四キロ、三千九百九十六メートルのこの川に
ダムをつくる。
ダムがつくられたところの川幅は六・六メートルから七メートルほど、そこに川の全長の一五%に及ぶ堤の長さ四百四十七メートルの
ダム。高さは四十二メートル。利水、
治水目的というんだけれども、実際には、
小豆島の水源は、一九九九年から
吉田ダムから供給されて、今では渇水どころか
給水制限も起きていない。
この
ダムの
貯水量、四国の水がめと言われている早明浦
ダムのわずか三百分の一にすぎないものです。こういうのが、行って
ダムを見て、そんな巨大な
ダムでどんなに大きな
ダム湖だろうと思ったら、本当にため池ぐらいな水しかたまっていない。こういう
ダムだったんです。
こういう無駄な
事業が行われているわけですけれども、
陸地の
景観を破壊している、こういうことだけじゃなくて、こういうことによって、山が持っている栄養分が川を伝って海に流れ込む、こういう循環を破壊しているわけです。
こういう点について、
採石で
景観が悪くなるということも、今度の
法案では
景観をやはり
保全していくということも入っていますし、豊かな海をつくっていく点では、海の問題だけじゃなくて、陸の
環境をよくしていくということも非常に大事だと思うんです。この点での
大臣のお
考えをお聞かせ願いたいと思います。