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田嶋(要)
委員 ありがとうございます。
誰の責任であっても、どこにあっても、みんなが苦しんでいる問題でございますので、情報を早目に出していただくことはみんなにとってプラスだろうというふうに思います。よろしくお願い申し上げます。
それでは、配付
資料がそれぞれ届いておると思いますので、お手元の配付
資料をごらんいただきたいと思います。
大臣、大変残念ですけれども、私の結論は、こういう厄介なものを、地域住民そして現場の責任を預かる首長さん方に説得をする、そのための相談をし意思決定をする場の意思決定プロセスとしては、やっちゃいけないことをよくあらわしている典型例だと思います。ですから、きょう、あえて配付
資料で議事録そのものを配らせていただきました。これは小説より奇なりという感じもいたしますが、少し長くなりますけれども、
大臣、ぜひ御一緒に共有していただきたい。多分議事録なんか読む暇がなかなかないと思いますので、あえて配らせていただきました。
何を申し上げたいか。
前回、
福山政務官に、違う
委員会、経産
委員会で御
答弁いただきました。私が、一カ所じゃなきゃいけないのか、県内一カ所、分散じゃだめなのかということに対してこういう御
答弁をいただきました。千葉県の市町村
会議で、県内に複数箇所設置という意見も確かにいただいております、これに対して
環境省から、複数箇所の設置は土地の確保や安全な管理が難しいことから、県内一カ所に集約して管理することが適切である旨を丁寧に御
説明させていただき、御理解をいただいております、こういう
答弁なんですね。
私は、これは事実と反すると思うんです。丁寧な
説明もないし、御理解もいただいていない。同じことを繰り返しているんですよ。同じことというのは何かというと、ここの
答弁と一緒です。つまり、複数箇所だと土地の確保が大変だ、それから、複数箇所だと安全な管理が難しい、この二言はいつもおっしゃいます。
しかし、
根拠は示されていません。なぜ複数箇所だと安全の確保が難しいのか、私はクエスチョンですね。一カ所でも二カ所でもある
意味同じだと思うんです。安全は一カ所でも確保されますから。そして、この二つのことは
指摘されますが、丁寧な
説明は一切ありません。そして加えて、では、それに対して御理解いただいたか。全く理解をいただいていないと思うんです。
この配付
資料の一枚から「一カ所」というところに全て下線を引いて
資料をお配りしております。どういうふうに第三回の首長
会議が進んでいったか。
まず浮島政務官のところから始まりますが、まず最初に、これは一連の
説明が終わった後の質問の場に入ったところでございますが、政務官の方から、「県内一カ所に処分場を設置して集約処分するということが」こうこうこうと、先ほど言ったことですね、と
環境省は「考えております」と。「それでは、県内一カ所の設置につきまして、県のご意見を」というふうに、県にわざわざ一カ所どうですかということを県に振ったら、森田知事がそれに対して呼応するように、「国において一カ所が最も安全に管理できると判断するものであれば、県としても」「従いたい」、こういうふうにおっしゃっているわけでございます。本人のお気持ちなのか下ごしらえができているのかよくわかりませんが、こういう
答弁でございます。
そして、次のところで、「今いただいたご意見を踏まえますと、県内一カ所に最終処分場を設置して集約処分するという方針については特段皆様からのご意見もなく、異論はないと考えられますので、その
方向で進めさせていただき」ますと。これは何か余りにも飛躍ではありませんか。これはページが続いていますよ。十三ページの次は十四ページですけれども。森田知事の一言で、まずこういう
方向に
事務方の
議論の設定がなされているんですね。
そして、ちょっとページは飛びますが、二十一ページ、この紙でいきますと三ページ目に当たりますけれども、その二十一ページ、下に載っている、その一番下、まず浦安市長が口火を切りました。浦安の市長が、「今日の
協議事項の
一つで、現在の一カ所に集約してと言ったときに、意見求めたときに、どの市町村長も手を挙げませんでしたね。ただ重苦しい雰囲気で、じゃあ一カ所によろしいですねというのが
合意をいただいたというような話をしてましたけども、先程」云々かんぬんと。要は、そうじゃないということを言っています。
そして、次の二十四ページ、今度は東金の市長が発言です。「それから、先程の問いかけの中で、千葉県内に一カ所でよろしいですねということに誰も答えませんでした。誰もよろしいとは思ってないんです。ですから、そういった形で進められていってしまいますと、今度、」云々かんぬんと。要は、非常に不満を持っていらっしゃるんですね。
そして、続いて、これはページが二十四から二十五へ続いていますから、次のページでも東金市長。「進め方としては、方針を出して、それに沿って各県一カ所というのは形の中で
説明をしていらっしゃる。ただ、
現実問題、」そういうことをおっしゃっています。ちょっと読んでいただければと思います。
そして、次の二十六ページ、これもページが続いております。ここで浮島政務官が、「今もございましたけれども、処分場の一カ所」については「ご理解をお願いをさせていただきたいと思います。」ともう一度同じことを強調して、「ほかにご意見ございますでしょうか。」と。しかし、香取の市長は、「今年の第一回目の
会議のときに、一カ所に決めるということがなかなか難しいじゃないのかなというふうに申し上げた訳でありまして、」このようにおっしゃっております。次のページでも、三行目、「大変恐縮ですけれども、私は一カ所に決めていくということ自体には反対させていただきたいな」、このようにおっしゃっております。そして、政務官は、「今、
議論が少し」「一カ所の設置のほうに戻って」しまいましたと、一生懸命県内一カ所という
議論から離そう離そうという方に事務局側で持っていこうという努力が見えるんですね。
それで、八千代市の方に入ります。八千代の方はそういう質問はありませんでしたが、次のページ、三十四ページ、富里の市長は、「候補地が一カ所に絞られた場合、こういう
会議の場で提案するんですか。」そういうことの御懸念。そして、すぐ下に
梶原部長。「私どもはまず一カ所に絞ってご
提示をさせていただきたい」、こういうことをまた
環境省からは強調されました。
そして最後に、習志野市長ですね、宮本さんが、「県内に一カ所の集約施設を造るということについて、意見が出なかったことをもって一カ所にするというような形というのは、」やはり納得できない
段階だ、「これを一カ所にしなければならない理由というのが、今のところ何か合理的でないということしか語られてないのも」「気になります。」ということなんですよ。
そしてまた、次のページですね、三十八ページ、浦安の市長からもまた同じように出ております。
これは詳しく読んでいただきたいんですけれども、本当に一カ所に決めるということがその町の死刑宣告になるとか、その町が崩壊するとか、すごい厳しい表現まで使って、それぞれ責任ある立場の首長さん方がある
意味必死になって声を上げているんですね。しかし、それでも御理解いただきましたといってまとめているんですよ。こんな決め方でいいんですか、
大臣。
私は、本当に一カ所がベストなのかなと思っています。それは、確かに二カ所、三カ所、
環境省から見れば面倒くささがふえますよ。しかし、みんなで苦しみを分かち合おうという
方向性の
議論だって僕はあると思うんです。
だから、一カ所が一番なんだと最初から
環境省で決めて、話をそういうストーリーに仕立てているふうに読めるんですよ。これは、私はよくないと思います。こういうことをやると、どなたかもおっしゃっていますが、十年、二十年、あっという間に過ぎますよ、結論を出せずに。栃木も宮城も同じ
状況になっているんですよ。千葉は経験から全然学んでいない。
急がば回れという言葉があるとおり、もう一度原点に立ち返って、本当に首長さん方が、自分たちのことなんだから、みんなで納得のいく
議論をとことんしてもらうようにしないと、
事務方が功を急いでこういう形で話を進めると絶対禍根を残す。住民は、これは認めないですよ。
大臣、今見ていただきまして、どうですか。これは理解をいただいていると思いますか、一カ所ということに。
大臣、お願いします。