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岡本(三)
委員 あと何問か
質問を用意しているんですけれども、
トップバッターですので、時間よりも
早目に終わるということを挑戦したいと思いますので、済みません、最後の
質問をさせてください。
一昨日、アメリカの国防省が、サイバーセキュリティーの
強化ということを発表いたしまして、シリコンバレーに、民間企業とともに新しい拠点を建設することを発表されました。何と、来年までに、これからたったの一年間で、
現行の三倍の六千二百人に軍のサイバー部隊を増強されるそうであります。それぐらい真剣な
取り組みが必要なほど、サイバーの
世界における防御というのは重要になってきているというふうに思うんです。
大臣、アメリカではやっているテレビドラマで、「24」というのをごらんになったことはありますでしょうか。私は大好きで初回から見ているんですけれども、非常に問題提起を多く含んでいるドラマでして、私、何をびっくりしたかというと、第一回を見たときに、アメリカの大統領が
アフリカ系アメリカ人だったんですね、その瞬間にびっくりしました。そんなことは起こらないだろうと思っていたんです。数年したら、オバマ大統領が誕生いたしました。しばらくいたしますと、
テロリストが原子力発電所を制御して狙うようなところが起きまして、それも、その後、今では大きな防御の対象となっています。
最新のものが年末に出ているんですけれども、最新のものは何かというと、無人戦闘機グローバルホーク、これをアメリカがヨーロッパで飛ばしているときに、
テロリストが乗っ取ります。それは、インターネット上で乗っ取って、アメリカがコントロールしているのを上からかぶせて、そしてそのグローバルホークがロンドンを攻撃する。
最近の官邸のドローンとかぶさるぐらいの恐ろしい、つまり、インターネットがいろいろなものを結んで、そして、こちらがコントロールしているつもりで、防御をしているつもりでも、仮に、よりスキルの高い
テロリストが、それを上書きするような形でそのことを悪の手段として使えば、平和を維持するための手段が悪の手段になってしまうぐらいの
危険性をはらんだような
世界になっているということを示唆しておりまして、その結果、アメリカ
政府のみならず
世界じゅうが、サイバーセキュリティーに対する防御というのを物すごい勢いで
拡大しています。
日本も、今やっていらっしゃることに関しては、
内閣府からも
説明を受けましたし、各省庁も。ただ、圧倒的に違うのは、
日本のサイバーセキュリティーは、外からの攻撃に対してどういうふうに防御をするかということにとどまっているんです。
ただ、諸
外国が
国際社会の中で
貢献してほしいというふうに思っていることは、例えば
テロリストは、宣伝もほとんどインターネットでやっています、資金集めもインターネットでやっておりますし、
テロの指示に関してもネットでやっているというふうに言われています。
つまり、
日本の
技術力、そして人材力があれば、大変大きなサイバーセキュリティーの
チームをつくったとして、
日本らしい
国際貢献の中で、情報を守るだけではなくて、
世界じゅうに情報をとりに行って、それを分析して、そして
国際社会と協調をしながら
テロリストの行動を未然に防ぐというようなことができると思いますし、望まれていると思うんですね。
これに関して、今、実際に、まだ全く
取り組みは行われておりませんし、
大臣に御
答弁をお願いするのも申しわけないんですけれども、要は、きょう一貫して申し上げたかったのは、
日本が得意な
分野があるはずです。それは、必ずしも軍事の
側面ではないと思います。その上で、
世界が
評価をするもの、
相手が好まないものをやっても全く
評価されないわけですから、
世界が
評価するような
日本の
貢献ということについて、サイバーセキュリティーにおける
拡大というのもぜひ御
検討いただきたいと思いますけれども、もし何か一言いただければありがたいと思います。