○下地
委員 私
たちは、合憲か違憲か、そして領域
警備法の問題、そしてPKO、国際協力の問題について三本の
法律を出させていただきましたけれ
ども、この独自案を出すときにもなかなか党内においてもやはり難しいところがありましたよ。なぜかというと、今
政府が出している
法案がなかなか
国民の
理解が得られない、なかなか世論調査を見ても数字が上がってこない、こういう中において独自案を出すことは
政府案をアシストすることになるんじゃないかという声が党内においてもいっぱい出てきました。
だけれ
ども、私
たちの松野代表や、そして前の橋下代表、江田代表はこういう結論に達しているんです。
政府案が
理解できなければ、
政府案にかわる
理解を得るものを出していくような野党じゃなければこれからの新しい野党にはならない、これが今から私
たちの新しい野党としての姿なんだと。革新的な野党じゃなくて保守的な野党、
安全保障政策に対してもしっかりと私
たちは方向性を示す、そういう野党の姿の試金石が、今回の平和特における独自案を出す私
たちの党の、大きなある
意味踏み絵だったと私は思うんです。これをしっかりと出して与党と協議する、こういうことをやっていく中でやはり
最後は政権をとるような野党になっていく、そういうふうな思いが私
たちの党の大きな根幹にあるというふうに思うんです。
そういう
意味でも、きょうこれから審議を終局して
採決する、こういうふうなことになるかもしれませんけれ
ども、私
たちとしては、私
たちが出した八日、十日に一回目の審議をやり、十三日には中央公聴会をやり、十四日には民主党や共産党が定例日じゃないといって出られない、その気持ちもわかります。しかし、独自案を出した以上は審議をしなければいけないといって、まだ三回しかやっていないんですよね。この三回の中で、きょうの十五日に
採決だと言われても、私
どもにとってはすとんと落ちないんですよ。落ちない。
だから、私は
委員長にも申し上げていますけれ
ども、審議を拒否するものではないから審議をやりましょうよ、そういうふうなことをやりながら私
たちの独自案を
国民の前でもう一回、
安倍総理がおっしゃったように、どっちが本当に説得力があるのか十分に論議していきましょうよと。私は、きょうの十五日の
採決というのはそれを
国民から奪う行為になっちゃうんじゃないかと思うんです。だから、この審議をもっと進めていただきたいということをぜひ
皆さんにお願いさせていただきたいというふうに思っています。
最後になりますけれ
ども、繰り返しという話がありますけれ
ども、繰り返しはあるんですよ。納得がいかなかったら何回も繰り返すんです。自分が納得していても、人が
質問で聞いて納得しなければ、何回でも同じ
質問が来るんです。これをだめだと言ったら与党じゃないんです。私は、そういう
意味でも、繰り返しでも何度でも説得力があるまでやっていくというような姿勢を見せていかなければいけないと思います。
最後になりますけれ
ども、
柿沢提案者に聞きます。
独自案を出した、独自案を出すとき巨大与党と交渉する。巨大与党と交渉するとき、独自案を出したときに、絶対に通そうという腹構えがあって野党が独自案を出していかないと、いつまでたっても野党なんですよ。出すことが目的、成立させることが目的じゃない、そういうふうな独自案の出し方をしていたら、私は政権をとる与党にはならないと思いますよ。
この審議を通して、維新の党の幹事長として、提案者として、どういう方向で維新の党のこれからの
政策の方向性を持っていこうとしているのか、そのことを
最後にお聞きしたいと思います。