○丸山
委員 維新の党の泉州選出の丸山穂高でございます。
本日だけじゃなくてこの一連の、
総理の今回の質疑の御
答弁を聞いていますと、やはり並々ならぬ
総理の今回の
法案に関する熱意を
感じるところです。時に熱くなり過ぎて、少し、冒頭、御挨拶で謝罪されたような
状況も起きておりますが、ただし、それは、だめなことはきっちりとだめと言わせていただきますけれども、その熱意に関しましては非常に強く
感じるところではございます。
そうはいっても、やはり、この国が今囲まれているこの国の
安全保障の
状況というのは、非常に厳しい
状況があるというのは、
国民みんなして
感じているところでございます。
例えば、お話のあった北朝鮮からは、今も
日本に何百発というミサイルが向けられている
状況である。そして、中国も、南シナ海では埋め立てのことで、懸念が世界じゅうで広がっておりますし、今、テロやサイバー
攻撃といった、あらゆる形の悪意のある
武力攻撃にさらされる
可能性が非常にこの国で高まっている中で、この
法案の
審議という中で細かい論点をきちんと明らかにしていくというのは非常に大事な点でございますし、維新の党としても、しっかりと、いいものはいい、だめな部分はこうやって修正しましょうよという形できちんと訴えさせていただきたいというふうに考えております。
一つは、先日、民主党の
長島委員からありました、いわゆるグレーゾーン
事態の離島防衛の話でございます。これは、実は我が党も非常に懸念をしている点で、そして、
安倍総理は
切れ目のない
安全保障政策をとおっしゃっている中で、
切れ目があるんじゃないかな、しっかり今やらなければ後世に憂いを残すんじゃないかなと考えているところでございます。
昨年秋も、小笠原でサンゴの密漁の件がありました。また、尖閣の問題を初めとして、
日本の領域が、
ホルムズ海峡のようなシーレーンではなくて
現実に
日本の領域が侵されているというところにおいて、今回の
法整備では、具体的な法改正という形ではなくて
運用の改善という形で、具体的には、閣議決定を、電話で迅速化を図るという
対策をとられてはおります。しかしながら、
法制懇でも御
議論に上がったというふうにも聞いておりますし、
政府の中でもけんけんがくがくの
議論をされて、ある方のお話では、いいところまで行ったけれども、最後は結局、保安庁と
自衛隊の権限争いの中で難しかったという御
発言もあったというふうに聞きます。
実は、
国民の
皆さん、今回、ホルムズの話も、いろいろな難しい話が出てわからないというお声がある中で、この点の、この
日本の領海を守らなきゃいけないんだ、尖閣にしても小笠原の密漁にしても何とか取り締まっていってほしいという思いは全員一致している、
皆さん思っていらっしゃるところだと思うんです。
一方で、
総理がおっしゃるような、御
答弁でも、警察力で対処して、それが対処できないとなれば直ちに
自衛隊が対処していくことが大事だという、このスイッチ、速やかなスイッチが可能になることが大事だという御
答弁がありました。
しかしながら、
総理、電話閣議だけであれば、確かに政治的な
判断、海上警備
活動の発令に関して、政治的な
判断の迅速化は図れるかもしれません。しかし、
日本の島々、六千八百五十二ある島々で、そして一つ一つの島は何百キロと離れている中で、たとえ今自衛艦が
任務として監視警戒はできるといっても、
現場において、その自衛艦が駆けつけるだけでかなりの時間がかかってしまう。でも、
現場では既に上陸されようとしている、領海でサンゴが密漁されようとしている、そうした中で、現行法では、到底これらの問題に対処できているとは言いがたいと思います。
我が党でも、民主党さんとはまた少し違った観点から、海上警備準備行動という形で、中二階の、自衛艦が海上保安庁の船の補完を図れるような形を常時とっていくという形の措置を、
法案を今準備しておりますけれども、こういった、現行法での穴の、
切れ目の部分に関してしっかりと今検討していかなければ、一番
国民の
皆さんが懸念されている
日本の領海、領域を守っていく、これに関して
切れ目ができてしまうんじゃないかと思います。
今回の
審議で、先ほどの
細野委員の御
指摘のところもなかなかごもっともだなという、例えば、自衛官の方が業務上過失致死になったら国内法か現地法の地位協定でできるようになるのかどうかとかいう御
指摘だとか、例えばグレーゾーンの話も、非常に私としてはやっていただきたい大事な
指摘だと考えているんですけれども、こうした
指摘に関して、まず、この今の領域警備法に関してどうお考えになるのか。そして、野党の考え、もしそれがある程度方向性として正しいのであれば、きちんと修正も含めて
協議に応じる、そういう御姿勢がおありなのかどうか。お答えいただければと思います。