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津村委員 ぜひそうしてください。
科学技術のコミュニティー、国際的なコミュニティーが非常にあって、それはどこの政策
分野でもあるでしょうけれども、その中で非常に中心的な
役割を果たしている方というのが何人かいらっしゃる。
例えば、アメリカのホルドレンさん。私が
政務官をさせていただいた五年前も大統領補佐官でしたから、もう随分長くされていると
思います。いわば国際的な
科学技術コミュニティーの顔役の方ですけれども、
大臣は、
就任以来一度もお会いになっていないはずです。
それから、ウォルポートさん、イギリスの
科学技術顧問。イギリスの大変国際的な影響力のある方で、前任のベディントンさんは、
日本が
東日本大震災で大変な時期にあったときに、イギリスの
科学技術顧問として、首都から避難する必要はないということをおっしゃって、当時、アメリカなり幾つかの国の大使館が大阪の方に避難しようかという時期だったわけですけれども、イギリス大使館はそのままやればいいということで、ある
意味では、パニックにならないように、非常に冷静なアドバイスをしてくださった、大変恩のある方です。その後任のウォルポートさんとも一回しかお会いになっていないと
思います。
やはり、そういったことでは、
日本の
科学技術の顔として、
原山先生の顔が浮かぶのかもしれませんけれども、それではだめだと思うんですよ。もちろん、
原山先生にも頑張っていただければいいけれども、やはり
大臣に頑張っていただきたいという
思いで聞かせていただきました。
もう一問、国内で地方
出張はたくさんしていますよというお話がありました。それでいいますと、
日本の
科学技術外交にとって非常に大きなチャンスだった国際
会議が先月開かれています。四月の末、富山で北極政策に関する国際
会議が開かれました。
北極政策というのは、以前、平さんとは
議論したことがあるんですけれども、今非常にホットです。
皆さんにお配りしたので、
委員の
皆さんももしよろしかったら見ていただきたいですが、北極海航路の概要という地図、左側の下を見ていただくと、この十年で夏の時期の北極海の氷がかなり解けている。そのことによって、ロシアの沿岸では、夏の時期であればタンカーが通れるんですね。そのことによって、
日本とヨーロッパの間の距離は六割に縮まって、中近東を通らなくていいわけですから、シーレーン防衛の観点からも非常に
日本にとってはメリットの大きい、地政学的なメリットの大きい新しい航路が、これは地球環境の変化によって、この十年でポテンシャルが上がってきている。
そのことについて、ロシア、アメリカ、中国のリーダーは、それぞれ、何とか宣言とか何とか演説というので
国民に対して発信をしています。また、砕氷船を
一緒に走らせるということをロシアは義務づけていますので、砕氷船、耐氷船の建造ということも各国は進めています。
しかし、
日本は、安倍総理が北極政策について
国会で発言されたことはまだ一度もございませんし、そして、砕氷船についても、南極観測船の「しらせ」があるだけで、これも
国会で
質問しましたけれども、南極にしか使わない、使えないということですから、残念ながら、北極について
日本が五年、十年の計画を持っているということではありません。
私は、平さんに、昨年の十一月に、今まさに策定中の第五期基本計画の中で、北極政策というのを必ず入れ込んでくださいというお話をしました。確約はされませんでしたけれども、しっかり
議論をするというふうにおっしゃっています。
その北極政策のために、
外務省は少しだけ動きを始めまして、北極
担当大使というのがいます。これは二年ほど前に任命された。そして、昨年もレイキャビクで開かれた国際
会議に出ておられますが、ことし、
日本で四月に国際
会議、世界各国から七百人を集めてこの
会議が開かれたわけですけれども、
内閣府
科学技術部局からはどなたが御
出張になったんでしょうか。