○宮崎(政)
委員 こういう形で、必要なことについてはしっかりと協議をして進めていく、確認もさせていただく、これが必要な姿勢じゃないかと思っていますし、こういうことをしっかりやっているんですね。一つ一つの積み上げをやっていっているということをしっかりと皆さんに御
理解いただけるような形で進めていく必要があるなと私は思っております。
さて、空の足という観点で一つだけ御
指摘を申し上げますと、実は、スカイマークが撤退をするということになっております。那覇—宮古、那覇—石垣路線から撤退をしていくというふうなことになります。スカイマークが参入をして、この二路線については航空運賃がぐんと下がった。しかしながら、これも自由競争のところですから、出ていってしまうとまた競争原理が働かないということになってまいりますと、ここでまた値段が上がっていっちゃう、倍になっちゃうんじゃないかというふうな話もあるぐらいのところであります。
ここのところは、当然、県の方でも、一括交付金を活用するというふうな形での交通コストの
負担軽減事業などがあると聞いておりますけれども、
政府の方からも、この点はしっかりと
支援をしていただきたいというふうに思っておるところでございます。
次に、今の観光の関連で少し
お話をしたいと思っています。
観光について、
沖縄に観光に来るといったときに、普通、皆さんはどんなことを思い浮かべるのか。青い空、青い海、白い砂浜みたいな形で、美ら海水族館というのがあるぐらいでありますけれども、美ら海ときれいな空、こういうのをまずイメージされる方が多いと思う。赤瓦の
沖縄の古い民家のつくりみたいなものもイメージをされる方がおられる。よくイメージしていただくと、実はこれ、晴れている日の日中みたいなものがついイメージに浮かんでくるんですね。
沖縄観光の資源というのは、実はたくさんある。芸能があったり、いろいろなものがあるんだけれども、ぱっとイメージすると、晴天の日中みたいなものがイメージの中心になってくる。
実は、観光振興というものをもっともっとふやしていくということになると、当然、三百六十五日晴れているわけじゃありませんから、雨の日だって曇りの日だって
沖縄に来たら楽しめる、昼だけじゃなく夜だって楽しめる、こんなようなことがなければいけない。もっと言えば、一年じゅういつ来ても楽しめる、こんなことも必要なんじゃないかというふうに思うわけであります。
仮に雨が降っても楽しめるという
状況になれば、
沖縄に来ようという人が二月先、三月先の、天候を気にしなくても予約を入れていただけるような
状況になってくるわけです。
実は、なかなかこういうのが弱かった。実は、きょうの
沖縄の
新聞では、朝刊の一面で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、USJが
沖縄への進出を決めたというか、その基礎検討に入るということを表明していただいたことを大きく報道している。こういうコンテンツも非常に重要だと思います。
今、何があるのか。美ら海水族館はもちろんあります。実は、今、那覇市に、前に百貨店だった建物、百貨店さんが撤退をされた後の建物に、吉本興業さんがそこを使って、大きな、例えば、そこで寄席というんでしょうか、お笑いのステージをやったりしている。それとか、お化け屋敷みたいなものをつくっている。
お化け屋敷なので、余り
中身を言っちゃいけないのかもしれないですけれども、エレベーターに乗ってスリーフロアぐらい上まで行って、おりたら、もうそこは真っ暗なんですね。そこから階をおりていくような形で、スリーフロアがお化け屋敷になっているというようなものなんです。どうも芸人さんとかが一生懸命お化けの役をやったりとかして、そこにはキジムナーとか、
沖縄で昔からいるいろいろな妖精とか、そういうものも入れたりして、
沖縄の文化も取り入れたりしている。
これはなかなかすばらしいなと思うんです。何がすばらしいなと思うのは、お化け屋敷なので
言葉が要らないんですね。結局、外国から来るお客さんが日本語がわからなかったとしても、その場を楽しむことができる。つまり、インバウンド戦略というんでしょうか、いろいろなところから
沖縄に来ていただくのに観光資源として非常に有益である。
もっと言えば、これはパッケージにして売り出していくみたいなことであれば、外国で、こういう、例えば
沖縄の、いや、日本のいろいろなさまざまな文化を融合した形で、パックで外に売り出していくということであれば、クールジャパン戦略の中でもこういうものも活用できるんじゃないかなんというふうに思ったりもするわけであります。
来週の水曜日は
沖縄国際映画祭というものも始まります。三月二十五日から五日間。こういう形で、芸能や文化にかかわるコンテンツは
沖縄には実はたくさんある。こういう形で、これまでにない観光戦略というものも打ち出していかないといけないんじゃないかと思うんですね。
よく、
沖縄は、東アジアの玄関口だとか、日本のフロントランナーとして日本経済を牽引していくんだというふうに言うんですけれども、どうも形だけ。もっと掘り下げた形で、新しい目線で
沖縄を活用できないかなと私はよく思うんです。
きょうは、
沖縄を
担当していただいている平副
大臣、クールジャパン戦略も
担当されておられるし、たしか、私も弁護士なのでやっていますが、知財も平副
大臣はやっていらっしゃると思うので、こういうことも含めて、
沖縄の将来、大きく活用していくための副
大臣の所見などをいただきたいと思います。