○村岡
委員 大臣はお会いして聞いているということですけれ
ども、これは、
農業者は別に農協改革だけじゃないんですよ。
予算がありますから、
大臣の前で余り言えないんですよ。それが人間ですよ。
農業者ですよ。そういうときに本音を聞かないで、いやいや、
カントリーエレベーターの
予算をどうする、米の
予算をどうする、そうなると当然、人間、言えないですよ。
結果的に、佐賀では、農協がしっかりと自公の候補者じゃない人を推したんですよ。それを見ると、私は話していますといっても、話していないのと同じだと農協の方々からは言われますよ。
みんな、死活問題で真剣なんです。これまで、この
農業の衰退の原因を全て農協に押しつけているように見えるから、一緒に話してくれないんです。そして、決して新聞で書いていることが正しいと言わないけれ
ども、コメントである程度出ているのが、いや、この佐賀で負けたから、やはりこれは少し改革のスピードを緩めなきゃいけないとか、そういう選挙目当てのことだけを報じられてしまう。
ここは、確かに改革の方向性、そして所得を上げるということは賛成です。しかし、これは立ちどまらないで、しっかり農協の方々、
農業者の方々と膝を交えて、それは政治家、与野党を問わずですよ、これをやらないと日本の
農業は衰退しますよ、もうどんどん人が離れますよ、その認識をぜひ持っていただきたいんです。
決して、私はじゃないんです。農協も、
農業者も、今全体に、
政府に限らず、国
会議員全体、与野党、何なんだ、選挙のときと違うじゃないか、この怒りを持っているんです。この怒りが続いたら
農業は成功しません、どんないい改革でも。そこだけはぜひ認識していただきたい、こう思っております。
そして、今回の米の
概算金が大変下がったという
実態の中で、実は、農地中間管理機構の中だけじゃなく、
現場では二十町歩だ三十町歩だとどんどん田んぼは集まってきているんです。その原因は何かというと、
農業をやめる人もいる、それからまた、病気になって、脳梗塞であったりいろいろな病気でやめて、三十町歩、四十町歩、五十町歩と集まり始めている
人たちがいるんです。
しかし、
現実に、その
人たちが、一人二人でやって、田植えのとき、稲刈りのとき、アルバイトを頼んで何とか三十町歩、四十町歩、五十町歩をやっているんです。その
人たちももう体が
心配で、自分の両親が八十代ぐらいの人は、もう家族で四十町歩、五十町歩なんか無理だ、やめた方がいい、こんなことをしていて、
政府を信じちゃいけない、体を壊してあんたも死ぬよと言われるような、
現実には大変なんです。
成長産業としてやるところと、もう
一つ、大規模になりながら家族的
経営でやっているところもあるんです。それは、中山間地の小さいところはもちろん別でちゃんとやらなきゃいけないですけれ
ども、家族的にやりながら大変なところもいっぱいあるんです。そのところの認識はどうお持ちか、お聞かせ願いたいと思います。