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保岡会長 この際、一言御挨拶を申し上げます。
このたび、
委員各位の御推挙により、私が
憲法審査会会長の
重責を担うことになりました。まことに光栄に存じます。心を引き締めてその
重責を全うするように努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。(
拍手)
御承知のとおり、本
審査会は、
国会法第百二条の六の
規定により、
日本国憲法及び
日本国憲法に密接に関連する
基本法制について広範かつ総合的に
調査を行い、
憲法改正原案、
日本国憲法に係る
改正の発議または
国民投票に関する
法律案等を審査するため、
衆参両院に設置されたものであります。
憲法は、言うまでもなく、
国民のものであり、
国民みんなの幸せを実現するため、国のあり方、統治の
基本原理を定める
根本規範であり、あらゆる法令の
基本をなすものであります。
現在、我が国が直面する数多くの課題のうちには、この
憲法にかかわる重要な問題をはらむものも少なくありません。
このような現状を踏まえれば、さまざまな
立場の
会派が一堂に会する本
審査会の場において、個人の尊厳を
基本的な価値としつつ、人の和を重んじ、平和を愛し、自然との共生を大切にする、新しい日本の
国家像を全
国民的見地に立って論議することの意義は極めて大きいものであり、本
審査会に課せられた使命はまことに重大であると存じます。
平成十二年一月に設置された
憲法調査会以降築き上げられてきた
公正円満を旨とする
運営方針を堅持し、引き続き、各
会派が、異なる意見にも耳を傾けながら、お互いの
立場を超えて自由闊達に論議することができるよう、
委員各位の御指導と御協力をいただきながら、公平かつ円満なる
審査会運営に努めてまいりたいと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。(
拍手)
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