○松沢成文君 みんなの党の松沢成文でございます。今日は
大臣に、
オリンピック担当
大臣として質問をさせていただきます。
私は、この
委員会で以前にも何度か、
オリンピックに向けて、たばこ対策として
受動喫煙防止法とかあるいは
東京都の条例、こういうものをしっかりと作っていかなければいけないと。それは、国民の健康増進につながるのは当たり前ですけれども、やはりこれは
オリンピックをやる
都市としてしっかりとやっていかなければいけない、その理由として
オリンピックに関係する国際機関がそれを求めているということをずっと訴えてまいりました。
私は、それを確認するために、今年の九月にジュネーブ、ローザンヌを回りまして、WHO、IOC、そして条約の事務局、FCTC事務局、全て回って、その
認識を確認をしてまいりました。その中で、ちょうど九月の初めに舛添
東京都知事が、
オリンピックを成功させるためにも議会の御理解をいただいて
受動喫煙防止の条例を作っていかなければならないと考えているという表明がありまして、非常にその回った国際機関でも期待度が高まっておりました。
それで、今日はその資料を用意したので、ちょっと
大臣にも、
委員の皆さんにも御披露させていただきたいと思います。
まずは、
世界保健機関、WHOのたばこを担当しているダグラス・ベッチャーさんが舛添知事に書簡を、激励文を書いてくれました。この四つ目のパラグラフをちょっと見てください。
WHOの技術的サポートとIOCの全面的な合意の下、各
地域の
オリンピック組織
委員会は、他分野の協力を得て、
オリンピック大会を完全にたばこフリーとしてまいりました。もう法律があるところはその法律にのっとって、そして、そのような法令がない国あるいは
都市では、
オリンピック開催までに、開催
都市をスモークフリーにするための対策、これは条例だとか法律、適切な方法を講じていますと。こうやって、北京大会あるいはソチ・
オリンピック、全てしっかりと条例なり法律を作っていただきました。
その下のパラグラフに、二〇二〇年
東京オリンピックをたばこフリーにする目標実現に向けて私どもが全面的に支援することを表明いたします。私どもは、
東京がスモークフリーシティーになり、
オリンピック大会をたばこフリーとする措置を実施することを望んでいます。僣越ながら、私どもには、速やかにそのためのテクニカルアシスタンスを提供する用意がございますと。
次のページをめくっていただきますと、これは、
日本も加盟をしている、参加をしているたばこ規制枠組条約の事務局長ベラ・ルイーザさんが、やはり
東京の舛添知事にお手紙を書いていただきました。
三つ目のパラグラフを見ていただきたいんですが、IOC、国際
オリンピック委員会は、二十年前から
スポーツイベントをたばこフリーで行うことを基本方針としております。二〇〇〇年のシドニー・
オリンピックにおいては、会場が全てたばこフリーとされました。これは、レストランを含めて職場の完全禁煙と、たばこの宣伝、販売促進、スポンサー活動を禁止したシドニー市条例に基づいて実施されたものでした。
オリンピック開催
都市はこれに倣って会場の禁煙化を進めました。
その次の行。
東京をたばこフリー
オリンピックの運動の列に参加させるだけでなく、
東京の全ての職場と公衆の立ち入る施設を完全禁煙にすることによって、他の
地域さらには
日本全体にたばこの煙のない環境を実現することが、たばこ規制対策に大きな貢献をもたらすというメッセージを発信することになりますと。
その次のパラグラフで、
東京がそこに住む人々にとってより健康的な環境となることを目指す
受動喫煙防止法令の制定と実施を全面的に支持、応援申し上げます、こう、たばこ規制枠組条約の事務局長も申しております。
もうこれ以上は避けますが、次のページは、実はこれも驚いたんですが、その次の次ページをめくっていただくと、要するに医療団体ですね。
世界医師会、医師会の
世界組織です。国際の歯科医師会の
世界組織、それから理学療法士の
世界組織、薬剤師の
世界組織、看護師会の
世界組織、この医療関係五団体というんでしょうか、もうこの団体も、総力を挙げて
東京が
オリンピックに向けて
受動喫煙防止条例なり防止法を作ることを全面的に支援したい、こう言っているんです。
私は大変意を強くしたんですが、実はこれ、国際機関からのこういう要請というふうに捉えられていないところがまだありまして、
東京の中にも相当な抵抗勢力があって、そんなことをやるかどうかは俺らの勝手だろうというようなことを平然と言う方もいらっしゃいます。
まず、
大臣、国際機関、特に
オリンピックに関係するIOCやWHOや、あるいは
日本が条約を結んでいるFCTC、こういう機関が、
東京オリンピックに向けて
受動喫煙防止法なり防止条例をしっかり作らなきゃ駄目だ、みんな
オリンピック開催
都市はそれをやってきているんだと。
東京がそれをしっかりやる、
日本がそれに動くのであれば全面的に支援するから、この機会にしっかりやりましょう、こう言っているんですね。さあ、これについて、
オリンピック担当
大臣、いかがお考えでしょうか。