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藤本祐司君
地方の産業、中小
企業が多いホテルであるとか旅館であるとか飲食業であるとかお土産屋さんとかというのも、やっぱりピークがもうちょっと下がって全体に流れてくれると健全な競争ができるようになるんだろうと思うんですね。
今よく
指摘されているのは、ピークが年に三回ぐらいしかなくて集中しているために、仮に例えば五
段階のホテル、旅館があって、Aランク、Bランク、Cランク、Dランク、Eランクとあったとしましょう。そうすると、Aランク、Bランクは、いつも、どんなときも割と満室になるけど、お客様側からの立場でいくと、Aランク行きたいけど取れないからBランク、Bランク取れないからCランク、Cランク取れないからDランクと、だんだん選択肢がもう限られちゃうんです、混んでいるから。需要と供給でいうと、需要が大きくて供給がちっちゃいわけですから、ピークのときは。
そうなってくると、言い方は悪いんですけど、Eランク、余り人気のないところでも、集中してくれれば、いわゆるおこぼれで商売ができてしまうという
世界にもなりかねないし、
現実になっているところもあるんです。これがもっと健全な競争で質を高めるためには、実はこれ平準化して、Aランク、Bランク、Cランクぐらいが残ってくるということになれば、逆にD、Eもいろいろ工夫をしてくるんだろうと思うんです。これが健全な競争につながっていくと、
観光産業という点でもやはり全体の質が上がってくるんですね。
今はだから営業努力をしてもしなくても集中時期にはみんないっぱいですと、それが終わった途端に営業努力をしてもしなくてもみんな閑散としていますという、そういう状況になると本当にやっぱり健全な競争というのが成り立たなくなってしまうので、そういう
意味でも、
甘利大臣も先ほど取引業者が云々と言っていましたけれども、休暇を、
企業を完全に休むというのではなくても、それこそ
有給休暇、今取得率、消化率四七%というお粗末な状況ですから、そういったところをもっと広げていくことによって、それを奨励する期間を幾つか分けるとか
地域によって分けるとかしていくことによって、だんだんだんだんこれは平準化していくんではないかと。
学校の休みも、私なんかよく言うのは、夏休みと春休みと冬休みを一日ずつ減らして、それをどこかにくっつけて学校を休みにしましょうと。そうしたら、授業日数減らないし、学校の休みの数も減らないので、そこのところに
有給休暇をどう付けていく、奨励していくかというようなやり方もあるんではないかなと思っていまして、ちょっとテクニカルな話になって恐縮なんですが、いろいろここの
辺りは工夫ができる。
有給休暇を完全取得すると
経済効果が十五兆円だというような結果がもう十年ぐらい前には出されて、ちょっと若干大きいかなという気は私はしていますけれども、そういうようなこともありますので、そういうことをやりながら
観光と
地方の
創生というところに結び付いていけるんではないかなというふうには思っております。
テクニカルな話はまた次回、機会があったらやりますが、
石破大臣にちょっと
一つお聞きしたかったのは、所信の中でこういう発言がありました。これまで必ずしも受け入れてこなかった
地域の外の人、若者、変わったアイデアを持つ人などと協力していくことが必要であると。まさにそのとおりなんだろうと私は思ってはおります。これは私も、ずっとシンクタンクで
観光振興とか
地域振興をやっていた我々からすると、これもう二十年ぐらい前からみんなが口をそろえて言っていて、それを、
地域活性化を進めていく上では、もちろん地元の情熱と地元の知恵が必要であると、それが
前提だけれども、ちょっと言い方は若干良くないかもしれません、よそ者、ばか者、若者、よそ者、ばか者、若者が必要なんだというふうによく言っています。
ただ、要するに、
地方の人口が減少するのを補うには、やっぱり交流人口ということを増やしていかなきゃならないという
意味では
観光振興というものは重要なんですが、よそ者というのは、
石破大臣は、地元の人は、地元のことは地元の人が一番よく知っていると言うんですが、実は意外とそうでもなくて、地元の人って気が付かないということがよくある。当たり前なので、目の前にあるので。自分たち、何の魅力もないやと思うことを外から見ると物すごい魅力的なものがあったり、最近、「
日本人だけが知らない「ニッポン」の
観光地」という本が出ているぐらいで、結構、路地裏のとか、我々がこんなものと思うようなことを評価している
外国人あるいは
地域の外の人たちがいるという。そういう
意味で、よそ者の発想であるとかよそ者の意見というのは非常に重要であると。ばか者は余り普通じゃないような発想をしてくれる人というのがあるんですが、もう一点、実は、よそ者、ばか者、若者に匹敵する、あるいはそれ以上に重要だなという人というのがいらっしゃるんですよ。
これ、
有村大臣、
有村大臣にお聞きすればきっと分かるかなと思ったので
有村大臣に、クイズではありませんが、よそ者、ばか者、若者のほかに、
地方を
活性化するような発想、アイデア、
現実的に行動する人たちってどういう人がいると思いますか。