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藤巻健史君 維新の党、
藤巻です。よろしくお願いいたします。
本日は、量的緩和の出口戦略についてお聞きしたいと思います。
国会でも、
黒田総裁、何度も聞かれていらっしゃいますけれども、必ず出口戦略を考えるのは時期尚早とお答えになっていらっしゃいます。今日も大久保
委員が聞かれましたけれども、そのときも時期尚早というお答えでありました。ただ、昔、ほかの過去の
日銀総裁だったらそういうお答えをされていないと思うんですね。
実は、二〇〇〇年まで私は外資系
金融機関におりましたけれども、そのときに、例えば一年先若しくは二年先にインフレになる、インフレが加速すると、そういう予想があれば、
総裁はどういう
方法でインフレを抑えますかと聞けば、必ずや答えてくれたと思うんですね。例えば公定歩合を上げるとか、預金準備率を上げるとか、売りオペをするというふうに具体的に
方法をお答えくださったはずなんです。私は、別に今日も時期とかそれから額とか
規模とかを聞くわけじゃなくて、どういう
方法があるのかだけを聞きたいと思っておりますので、是非お答えいただければというふうに思っております。
これはなぜ出口が必要かというと、これ、歴史の示すところ、お金をじゃぶじゃぶにした
中央銀行若しくは
政府は必ずやハイパーインフレになっているわけですね。これは歴史を無視すれば話は別なんですけれども、なぜハイパーインフレになったかというと、出口がなかったからなんです。ブレーキがなかったからなんです。ですから、出口
議論というのは極めて重要なことでございまして、今日はそれを是非お聞きしたいと思っております。
今日の
通貨及び
金融の
調節に関する
報告書概要
説明でも、三ページ目、
金融政策運営のところで、
消費者物価指数二%の
道筋はなお道半ばですと。四ページ目に入りまして、下振れした場合、要するに
消費者物価が下振れした場合は、ちゅうちょなく
調整を行っていく方針ですというふうに書いてございますが、より大きい
リスクというのは、二%インフレが達成した後、一〇%、二〇%、三〇%になってしまうインフレだと私は思っております。
もう
一つ、先ほど来、大久保議員が
質問されて、お答えがちょっとあれかなと思ったところがあるんですけれども、白川
総裁と
黒田総裁の違い、これは私、物すごく違うと思うんですよね。それは何かというと、白川
総裁は二年から三年までの
国債しか買っていないんですよ。今、
黒田日銀は、十年
国債を大量に買い、三十年
国債、四十年
国債を買っているんですね。これ、どういうことかというと、白川
総裁は少なくとも出口を気にしていたんです。三十年を買ったら出口は本当にあるのかと私は疑問に思います。
この
議論は今日するつもりなかったので次回に回したいと思いますけれども、極めて、私が思うに、出口がないんではないか。ないんだとすると、こんなことをやって、量的緩和なんという
政策を、私は
政策ミスだと思っていますけれども、量的緩和をやっているとハイパーインフレに行っちゃうんじゃないか。それが行かないというふうに私を説得されるつもりだったらば、きちんとこういうブレーキ
方法があるということを御
説明いただければというふうに思います。
質問する前に幾つかの数字を押さえておきたいんですが、これ、時間がないので、担当者の方で結構ですが、数字だけおっしゃってください。
まず、私が作りました表一ですね、
日銀のバランスシート、九月末のバランスシート。これ、数字的に合っているか間違っているかだけお答えいただければと思います。
日銀の担当者で結構です。