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2014-10-10 第187回国会 参議院 災害対策特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十六年十月十日(金曜日) 午前十時開会 ─────────────
委員
の
異動
十月九日 辞任
補欠選任
大島九州男
君
斎藤
嘉隆
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
秋野
公造
君 理 事
古賀友一郎
君 松下 新平君 野田 国義君 山本 博司君 委 員 磯崎
仁彦君
高野光二郎
君 柘植 芳文君 長峯 誠君 羽生田 俊君 馬場
成志君
舞立
昇治君 大野
元裕
君
斎藤
嘉隆
君
那谷屋正義
君 水岡 俊一君
薬師寺みちよ
君 東 徹君
仁比
聡平君
国務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
防災
) )
山谷えり子
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
西村
康稔
君
内閣
府副
大臣
赤澤
亮正
君
事務局側
常任委員会専門
員 田中 利幸君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
御嶽山噴火
による
被害状況
及びその
対応
に関 する件) (
派遣委員
の
報告
に関する件) ─────────────
秋野公造
1
○
委員長
(
秋野公造
君) ただいまから
災害対策特別委員会
を開会いたします。 議事に先立ち、一言申し上げます。 去る九月二十七日に
発生
した
御嶽山噴火
による
被害
により亡くなられた
方々
に対して、御冥福をお祈りし、謹んで
黙祷
をささげたいと存じます。 どうぞ御
起立
を願います。
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
秋野公造
2
○
委員長
(
秋野公造
君)
黙祷
を終わります。御着席ください。 ─────────────
秋野公造
3
○
委員長
(
秋野公造
君)
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨日、
大島九州男
君が
委員
を辞任され、その
補欠
として
斎藤嘉隆
君が選任されました。 ─────────────
秋野公造
4
○
委員長
(
秋野公造
君) この際、
山谷国務大臣
、
赤澤内閣府副大臣
及び
西村内閣
府副
大臣
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
山谷国務大臣
。
山谷えり子
5
○
国務大臣
(
山谷えり子
君)
国土強靱化担当
、
防災担当大臣
の
山谷えり子
でございます。 第百八十七回
国会
における御審議に当たりまして、
災害対策
に関する私の所信の一端を申し上げます。
我が国
は、その
自然的条件
から、各種の
災害
が
発生
しやすい
特性
を有しております。こうした
我が国
の
特性
を踏まえ、
防災
は国家の基本的かつ極めて重要な任務であるとの
認識
に立ち、
災害
に強くしなやかで強靱な
国づくり
を進めてまいる
所存
です。
発災
から三年以上がたった
東日本大震災
を始め、
国会閉会
中も、
豪雨
、
土砂災害
、
火山噴火等
の
災害
が
発生
いたしました。これらの
災害
により亡くなられた
方々
とその御
遺族
に対し、深く
哀悼
の意を表しますとともに、全ての
被災者
の
方々
に心からお見舞い申し上げます。 九月二十七日に
発生
した
御嶽山
の
噴火
については、甚大な
被害
が生じていることから、
災害対策基本法
に基づく
非常災害対策本部
、
長野
県に
現地災害対策本部
を設置し、
関係地方公共団体
と連携しながら
対応
に当たっております。依然として
行方不明者
がおられることから、二次
災害
の
防止
に留意しつつ、引き続き、
警察
、
消防
、
自衛隊
による
捜索活動
に
全力
を挙げてまいります。 また、
広島
県における
土砂災害
では、
災害救助法
や
被災者生活再建支援法
の適用のほか、
非常災害対策本部
、
広島
の
現地対策本部
を
中心
に、
救助
・
捜索活動
、
被災者
の
住まい確保
、
生活再建
の前提となる
土砂撤去
などの
応急対策活動
に国、県、市が
一体
となって取り組みました。 今回の
災害
では、夜間であったこと等から
避難勧告
・指示が遅れたという
問題点
がございました。今回の
広島
市のケースを
教訓
にして、空振りを恐れず、
早め早め
に
避難勧告等
を発令して
避難
を促すことができるよう
周知徹底
を図るとともに、
住民
の
避難
の在り方について検討を進めてまいります。 なお、
広島
県における
土砂災害
のほか、
台風
第十一号、第十二
号等
による
豪雨災害
など、
一連
の
災害
について迅速に
激甚災害
の指定を行ったところであり、
復旧復興対策
に
全力
で取り組んでまいります。 なお、先日の
台風
第十八号では、横浜市の
土砂災害
などにより、十月九日
時点
で五名の方が犠牲となられたほか、
浸水被害
や
鉄道被害
などが
発生
しました。今後も
台風
第十九号の接近が予想されており、
関係省庁一体
となって
対応
してまいります。 続きまして、
防災対策
の主な
課題
と
取組方針
について御説明いたします。 まず、
発災
時の
立ち往生車両
や
放置車両対策
です。 今年二月に
発生
した大雪では、多数の
立ち往生車両
が
発生
し、数日にわたり
交通寸断
が生じました。また、
首都直下地震等
の際には大
規模
な
交通渋滞
による
応急対策
への支障が懸念されています。そのため、こうした
災害発生
時に、直ちに
道路啓開
を進め、
緊急車両
の
通行ルート
を迅速に
確保
するため、
道路管理者
が自ら
放置車両
を移動することができることなどを定めた
災害対策基本法
の一部を改正する
法律案
を今
国会
に提出する予定です。 次に、今後
発生
が危惧される
南海トラフ地震
や
首都直下地震
への
対策
についてであります。
南海トラフ地震
については、本年三月に
中央防災会議
にて決定された
南海トラフ地震防災対策推進基本計画
に基づき、
関係省庁
や
地方公共団体
と連携して、
地震
・
津波対策
の着実な
推進
を図ります。また、
津波
から人命を守るためには
住民
の迅速な
避難
を促す
ソフト対策
が重要であり、十一月五日の
津波防災
の日を
中心
に
津波防災訓練
を実施するなどにより
津波防災
の
国民運動
を全国で展開してまいります。
首都直下地震
については、本年三月に閣議決定された
首都直下地震緊急対策推進基本計画
及び
政府業務継続計画
に基づき、
首都中枢機能
の
継続性
の
確保
や
耐震化
、
火災対策等
の
地震
に強い
町づくり
に取り組んでまいります。また、二〇二〇年オリンピック・
パラリンピック東京大会
も見据え、本年五月に古屋前
大臣
が
東京都知事
と協定を締結したところであり、
関係省庁
、
関係地方公共団体
とも緊密に連携しつつ、
対策
を
推進
してまいります。 次に、
火山災害対策
について申し上げます。 今回の
御嶽山噴火
では、
噴火
に先立つ九月十日に
火山性地震
が増加した際に、更に注意、
警戒
を呼びかけるべきではなかったのか、
火山情報
が
登山者等
に十分に伝達されなかったのではないか、
火山情報
の意味や
火山情報
を受け取った際に何をすべきかの説明が不十分ではないか等の
課題
が指摘されているところです。 これらの
課題
について十分な検証を行い、的確な
対応
に努めてまいります。また、より精度の高い予測が可能となるよう、
火山活動
の
監視体制
の
強化
についても検討してまいります。 続いて、
水害対策
については、一昨年九月に
中央防災会議
にて決定した
首都圏
大
規模水害対策大綱
を踏まえ、大
規模水害
の
発生
に備えた広域的な
応急活動体制
の
強化
や
調査研究
の
推進
などに取り組んでまいります。 これらの様々な
災害対策
の
推進
に当たっては、
公助
のみならず、自助、共助の
取組
いずれもが重要であると考えております。こうした
認識
の下に、
地区防災計画制度
の
推進
を始め、
災害教訓
の継承、
国民
の
防災意識
の啓発や
防災ボランティア活動
の
環境整備
、企業における
事業継続
の
取組計画
の
普及等
の
取組
を進めてまいりますとともに、
総合防災訓練大綱
に基づき、国や
地方公共団体
において、
防災
の日や
津波防災
の日を
中心
に
防災訓練
を総合的かつ計画的に実施してまいります。 また、
国際防災協力
については、
東日本大震災
を始めとする幾多の
自然災害
から得られた知見や
教訓
、
我が国
の
防災技術
や
防災体制
の
仕組み等
を
世界
と共有し、
国際社会
において
防災
の
主流化
を積極的に
推進
していくことが重要です。来年三月に
仙台
で開催される第三回
国連防災世界会議
が成功するよう、
国際連合
、
仙台
市その他の
関係機関
との緊密な
協力
の下、全
府省庁一体
となって
関係機関
とともに準備を進めてまいります。
国土強靱化
につきましては、昨年十二月に成立した強くしなやかな
国民生活
の実現を図るための
防災
・
減災等
に資する
国土強靱化基本法
を踏まえ、本年六月に
国土強靱化基本計画
、
国土強靱化アクションプラン
二〇一四を決定するとともに、
国土強靱化地域計画策定ガイドライン
を
策定
、公表し、本格的な
推進段階
に入りました。 引き続き、
基本計画
や
アクションプラン
の着実な
推進
を図るとともに、
地方公共団体
における
国土強靱化地域計画
の
策定
を支援してまいります。 今後とも、施策の
重点化
、
優先順位付け
を行い、ハード、
ソフト
の
対策
を適切に組み合わせながら、国、
地方
、民間が
一体
となって効率的かつ効果的な
国土強靱化
を進めてまいります。 以上申し上げましたとおり、
東日本大震災
や
一連
の
災害
からの迅速かつ円滑な
復旧復興
と、これらの
災害
を
教訓
とした
災害対策
の一層の充実を実現し、
災害
に強い強靱な
国づくり
を進めるため、大きな
使命感
と
責任感
を持って
全力
を尽くしてまいる
所存
です。
秋野委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の格別の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようお願い申し上げます。
秋野公造
6
○
委員長
(
秋野公造
君)
赤澤内閣府副大臣
。
赤澤亮正
7
○副
大臣
(
赤澤亮正
君)
国土強靱化担当
副
大臣
の
赤澤亮正
でございます。 先般の
豪雨
、
土砂災害
や
御嶽山
の
噴火
などによりお亡くなりになられた
方々
と御
遺族
に対しまして、深く
哀悼
の意を表しますとともに、
被災者
の
方々
に心からお見舞いを申し上げます。
自然的条件
により様々な
災害
が
発生
しやすい
我が国
において、強靱な
国づくり
は喫緊の
課題
でございます。
国土強靱化担当
副
大臣
として、
松本政務官
とともに
山谷大臣
を補佐し、強さとしなやかさを持った安全、安心な
国土
、
地域
、
経済社会
の構築に向け
全力
で取り組んでまいります。
秋野委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
秋野公造
8
○
委員長
(
秋野公造
君)
西村内閣
府副
大臣
。
西村康稔
9
○副
大臣
(
西村康稔
君)
防災担当
副
大臣
の
西村康稔
でございます。
東日本大震災
以来、
豪雨
、
土砂災害
、
火山噴火等
の
一連
の
災害
によりお亡くなりになられた
方々
と御
遺族
に対しまして、深く
哀悼
の意を表しますとともに、
被災者
の
方々
に心からお見舞い申し上げます。
災害
から
国民
の生命、身体、財産を守ることは、国政の最
重要課題
の一つであります。
防災担当
副
大臣
として、
山谷大臣
を補佐し、
一連
の
災害
からの
復旧復興
、今後の
災害対策
に
全力
で取り組んでまいります。
秋野委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ─────────────
秋野公造
10
○
委員長
(
秋野公造
君) 続いて、
災害対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。
御嶽山噴火
による
被害状況
及びその
対応
について
政府
より
報告
を聴取いたします。
山谷防災担当大臣
。
山谷えり子
11
○
国務大臣
(
山谷えり子
君) 九月二十七日に
発生
した
御嶽山噴火
による主な
被害状況
及びその
対応
につきまして御
報告
いたします。 今回の
噴火
により多くの
登山者
に
被害
が生じ、十月九日
時点
で死者五十五名となるなど、
火山災害
として戦後最悪の惨事となりました。お亡くなりになられた
方々
に謹んで
哀悼
の意を表しますとともに、被災された
方々
に対して心からお見舞い申し上げます。
政府
としては、
発災
直後から、
関係省庁災害対策会議等
の開催、
西村内閣
府副
大臣
を団長とする
政府調査団
の
派遣等
により
被害状況
の
早期把握
に努めるとともに、
警察
、
消防
、
自衛隊
による懸命の
救助
・
捜索活動
を実施してまいりました。
山岳地域
という厳しい
条件
の下、
火山活動等
による二次
災害
の
防止
に万全の
対応
を取りつつ
救助
・
捜索活動
を加速化させるため、九月二十八日十七時には、
災害対策基本法
に基づき、私を
本部長
とする
非常災害対策本部
を設置するとともに、
長野
県に
松本内閣
府
大臣政務官
を
本部長
とする
現地対策本部
を設置し、
関係自治体
と連携しながら
対応
に当たっております。 依然として
行方不明者
がおられることから、引き続き
捜索活動
に
全力
を尽くすとともに、
火山活動
の
監視強化
など今後の
噴火活動
に最大限の
警戒
を行い、
国民生活
への影響にも万全の
対策
を講じてまいります。
秋野公造
12
○
委員長
(
秋野公造
君) 以上で
政府
からの
報告聴取
は終わりました。 ─────────────
秋野公造
13
○
委員長
(
秋野公造
君) この際、
派遣委員
の
報告
に関する件についてお諮りいたします。 先般、本
委員会
が行いました
平成
二十六年八月
豪雨
による
被害状況等
の
実情調査
のための
委員派遣
については、お手元に配付のとおり、
報告書
が提出されておりますので、これを本日の
会議録
の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
秋野公造
14
○
委員長
(
秋野公造
君) 御
異議
ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十四分散会