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安井美沙子君
民主党・新緑風会の
安井美沙子でございます。
前回、十六日の
質問機会をいただいたときには
政治資金問題でほとんど私の
質問の時間を使ってしまいましたので、今日はどうしようかなと思っておりましたけれども、
国民の
皆様からはしっかり
政策の
議論をしてほしいという声が多かったですし、今、直
嶋議員の
質問を聞いていて、現時点で
宮沢大臣にお聞きしなければいけないことはほぼ全てカバーされたのではないかというふうに
思いましたので、私は、今喫緊の課題となっております経産分野の課題について
質問させていただきたいと思っておりますが、直
嶋議員の
質問の中で
福島に入っていないという御
指摘がありましたけれども、元経産
大臣であり、そして今
民主党の中で
エネルギー環境総合
調査会で一緒に
調査研究をさせていただいている者として、この
言葉は本当に重いというふうに受け止めて聞いておりました。といいますのも、この
調査会では、私、直嶋会長の下、国内外、国会の合間を縫って本当に汗をかいて
調査をしております。
現場主義を貫いて
民主党の
エネルギー政策をつくっておりますので、その直
嶋議員が言うのは非常に重く受け止めておりましたけれども、是非
政府におかれましても
現場に密着して
政策づくりをしていっていただきたいというふうに思っておりますので、そのことだけお願いしたいと
思います。
そして、私、これから再生可能
エネルギーの接続申請回答保留問題についてお伺いしたいと思うんですけれども、これは今、現在進行中の大変重要な問題でありまして、これに利害関係を持っている、大変困っている方も多い、国を挙げて本当に取り組まなければいけない問題だと思っているんですが、こういう問題について、現在進行中でありながらも、こういう
政策議論をするとマスコミの方が一切関心を持たない、報道しないということで、私はゆゆしき問題だと思っておりまして、政局的なこと、
政治資金問題などだけを報道するものですから、
国民の
皆さんからも、私たち国会
議員はそういうことしかしていないんじゃないかというような
指摘を受けますけれども、報道されていないところでは、どの
委員会でもどの会議でも
政策議論をしっかりしていることをマスコミの方はもっと報道していただきたいと
思います。
では、
質問に入ります。
私、
大臣が、
所信表明やそれから
就任記者会見でも再エネに対しての意気込みを感じさせていただいております。特に
就任記者会見で、
経済的なコストも考えながら利用できるということを一生懸命考えていくというのが私であり役所の
仕事であるというふうにおっしゃっておりまして、非常に期待をしたところでございます。今回の再エネのこの問題、これをどう乗り越えるかというこのことで、今後の
日本の再エネの道筋が決定付けられると
思いますので、是非、今ワーキングチームなどをつくって取り組んでおられますけれども、本当に前向きに取り組んでいただきたいと思っております。
さて、資料をお配りしております。資料一を御覧いただきたいんですけれども、基本的にこの再エネ特措法によりますと再エネを供給したいという申込みがあったときには原則拒否できないことになっています。しかし、接続を拒否できる例外規定というのが施行規則に限定列挙してあります。
今回の問題の要因は、このうちの③ですね、ここに書いてある③。これが唯一の原因とは言いませんが、最大の原因というふうに理解しております。この条項、つまり電気事業者がいろいろな出力抑制を行っても、なお供給が需要を上回ることが見込まれる場合、この場合を、この条項を根拠として拒否するような事態が想定されていなかったのではないか、あるいはもっとうがった見方をしますと、そういうことが起こるかもしれないけれども、放置しておいて問題が起こった方がむしろいいと考える再エネ反対派がいたんじゃないかと、そんなふうに思ってしまうわけです。
前回、僅かな
質問時間の中でお聞きしたときに、エネ
庁長官が、接続認定作業そのものは
法律に基づく行政行為であり、今の
法律の建前の下では認定を行うんだと、一方で、接続が実際にできるかどうかは電力
会社の判断になると答弁されました。今の実際に起こっている問題を見れば、国のこの姿勢に問題があることは明らかです。再エネ特措法の立て付け自体に問題があるとお考えであれば、そのことを知りながら問題が発生するまで放置していたことの罪は重いと
思います。
ちなみに、認定はどういうふうにされているかというと、発電事業者が安定的かつ効率的に発電できる能力、体制を持っているかどうかを確認するということになっていますけれども、これまで設備認定申請というのは何件くらいあり、認定をしたのは何件で、私が聞きたいのは認定割合というのはどのくらいだったかということです。同時に、認定取消しも何件で何割ぐらいになるのか、教えてください。