○荒井広幸君
委員長も
福島の人ですから分かっていると思うんですが、
大臣、非常に簡単に言えば、原発事故、放射能でそこで亡くなるというだけでなくて、後で亡くなるだけじゃなくて、助けに来れない、避難できない、その過程で亡くなる。そしてまた、避難している中で、孤独にも亡くなっていったり、自分の人間性復活できない、仕事ができない絶望の中で自ら自死を選ぶ、自殺を選んでいると。
こういう方々がいるのに、死んだ人がいないと言って、みんなで高市さんに怒ったわけでしょう。ところが、今も、民主党も自民党も、総理以下、死んだ人はいないと言って外国に原発を輸出し、再稼働を進めようとしているんです。これは悪意なき欺瞞と言ってもいいの。悪意はないけれ
ども、これは私から言ったら欺瞞である。それはうそであるということなんです。そこを認めない限りは
内閣改造の意味もないし、政権交代した意味もないんです。
福島県知事選挙が問うているのは、国民の皆さんと
福島県のみならず、本当に二度と起こさないためにどうするのか。それはやめることなのか、やるのであればどこまでやるのかということを言っているんですよ。
そういう観点で、避難計画についてお尋ねをいたします。
先ほど
委員長、避難、防災指針を作っていると言っていますね。私は再稼働反対ですよ。しかし、再稼働するということでやるならば、避難中に万が一のことがないようにしなくちゃならないということを
委員長はおっしゃったんでしょう。
ところが、相変わらず、一義的には事故が起きた責任は東電でしょう。動かしたいというのは、
大臣、
大臣自らが言っているように、原発の新増設、リプレースについては現
段階では想定をしておりません、今、国が現
段階において新増設を想定していない中で
事業者が申請するということは考えられない。
大臣は率直で正直な人です。だから、私はそれを
是非大切にしてもらいたいんです。十月八日の水野賢一議員に対しての予算
委員会での
答弁なんです。新増設をする政府に考えがないから
事業者が上げてくるはずがない。まさに
原子力村なんですよ。同じように、国策で動かすということは、裏腹に、
電力会社が動かさなけりゃ経営は成り立たないし、高い電気と海外から原料を買って耐えられるのかという話にすり替えをするんです。古今東西のこれは大体為政者がやることなんです。
しかし、命のために
経済もあるならば、避難計画に対して、ある一定の私はここまでの
評価はします。しかし、今頃です、五十人の専門部署、
自治体に派遣、
規制委員会は鹿児島に現地
事務所。何年前から言っていますか、我々が。そして、法律には、再稼働の要件の中には避難計画の認証、認定というのはないでしょう、これ。政府が手前みそに決めればそれで終わりじゃないですか、避難計画について。私も慌てて鹿児島の皆さんに電話をした。
福島県で避難中に避難ができなくて亡くなった方がいたということを分からないでいる施設の方もいましたよ、トップの方。
全くみんなで矮小化して、どんどんどんどん矮小化して、喉元過ぎたようにして、次の
段階に何が必要かなんというようなことで、また
想定外、あるいは我々でいう安全神話に再び陥ろうとしているんです。
お尋ねします。
大臣、最後のところです。
避難計画の確認と認証というのは法律にないんです。本当に実効性があるかどうか、少なくとも第三者で点検、
評価できるように第三者機関をつくって、そして実際にやってみる。様々なことを、ありとあらゆることをやって、ここまでもか、ここまでもかとやってみる。その上で、再稼働するかどうかというのを
住民皆さんに聞くということでありましょう。
政府が第三者機関をつくって避難計画を認証する仕組みが必要ではないかと最後に聞いて終わりますが、
福島の知事選は、どうぞ全国の皆さんも、国会の皆さんも、誰になろうと、こういう問題を含めて人間の命や人権の話を風化させないために、この選挙戦というものを、どうぞ
先生方のお力もお貸しいただきたいと思います。
大臣にお尋ねします。