○浜野
喜史君
委員長から、これはやはり必要があると。先ほども
説明がされたように、当日資料が出されたわけです。やむを得ないわけですけれども当日出されたわけですから、事業者側からの
説明資料が。これを十分吟味できないというふうにおっしゃったわけなので、是非吟味をしていただいて、事業者側からの
説明の
機会を当然ながら与えていただくということだというふうに
委員長がお答えになったというふうに私は
理解をいたします。是非、そのことはもう当然のことでありますので、強く求めておきたいと
思います。
少しくどくなりますけれども、せっかく資料をお持ちしましたので、資料の三を御覧いただきたいと思うんです。
事業者が用意をした最新のデータ等という呼び方がなされておりますけれども、この表現が私は少しおかしいんだと
思います。この資料三にもありますように、有識
者会合、追加
調査評価会合における議論の整理案に対する当社の見解。要は、事業者側は、有識
者会合の
先生方がいろいろコメントをされて議論の整理をされようとしている内容について事業者はどう
考えるのかという論点整理用なんです。
二枚目を御覧いただきたいと
思います。論点は、目次にありますように、地層区分全般でありますとか⑤層下部テフラの問題、③層、K断層等々、このような論点が有識
者会合の中で整理がされつつあるわけです。そして三枚目、それに関して、評価会合の中ではこういう見解になっているんだけれども、事業者側はこう
考えますと、そして議論したい事項はこういうことなんですと、こういうペーパーを出しているわけなんです。最新のデータといいますから、いろんなことをどんどんどんどん調べ上げてきて当日出しているかのようなイメージがありますけれども、決してそうではありません。
したがって、当日配られた上に立って、それをしっかりと
説明させるのはもう当然のことである。当然のことであるから、事前の事務局における面談においてもそれを了解をされたという、事務局はもう当然の事前の対応をされたということ。そして、当日それが、表現は悪いかも分かりませんけれども、事前了解をほごにするような形で
説明を許されなかったということでありますので、くどくなりますけれども、これは是非この資料に基づいて事業者側からしっかり
説明をする
機会を与えていただくのは当然だということ、これを再度強調させていただきたいと
思います。
それから、更に
質問をさせていただきます。
委員長は、こういう事実を御存じかというふうに
思います。国内の地質学者、
原子力の
専門家、そして有馬元文部
大臣らを発起人とする
原子力の安全と利用を促進する会というものがございます。これが規制
委員会に公開討論を申し込んだということ、事実がございます。このことは拒絶されたというふうに私は聞いております。これはこれで事実であります。事実と違うのであればそれを御訂正いただきたいと
思います。
それともう
一つ、これは最近でありますけれども、東北大学の遠田晋次教授がこういうコメントを公開されております。この方は地震、地質、地層の
専門家のお一人でございますけれども、公にこういうことをおっしゃっているんです。ちょっと引用させていただきます。私は敦賀発電所の破砕帯問題を提起した一人である。二〇一二年四月に旧
原子力安全・保安院の要員として現地
調査に赴き、破砕帯の一部が十二、十三万年前以降にずれた
可能性があると
指摘をしたと。その上で、現データのみでは十分な判断ができないので、追加
調査後の再評価を提案したと。
要は、この方が旧
原子力安全・保安院の
調査団の一員として現地に赴かれて、これは基準に照らせば活断層ではないかという疑いがあるので
調査をしたらどうかということを提起をされたお一人であるということ、これをおっしゃっているわけです。そういうふうに思っていたので
調査を提起したんだけれども、以降、
日本原電が
調査をされてきた膨大なデータから総合的に判断をすると、この件は、破砕帯はおろかK断層でさえ将来活動する
可能性ある断層等には該当しないというふうにおっしゃっているわけです。
結論をどうこうするというのは私は最終的に
原子力規制委員会が御判断されたらいいと思うんですけれども、社会各方面、そして
専門家の
方々にもいろんな物の見方があるというのは、これ事実であります。そういう
方々の広く
意見をしっかりと聞いた上に立って最終的に独立組織として
原子力規制委員会が判断をするということが必要だというふうに
考えますけれども、
委員長はどのようにお
考えか、お
伺いいたしたいと
思います。