○平木大作君 まあ、
数字を示してしまうとその
数字が独り歩きしてしまう、そういった御
懸念もあるのかなというふうには理解はいたします。
ただ一方で、先ほどのこれ
議論にもありましたけれ
ども、では、実際に
交渉に入るときの入口に何で八千億円というこの金額を示してスタートしたのかというところがやっぱり残ると思うんですね。
私、この
EPAの
議論ではございませんけれ
ども、今年の五月、
農林水産委員会の中で
TPPの
議論、ほぼ同様な
議論をさせていただいたときに、
TPPの場合は入口のところで三兆円、大きくこの
農林水産の
生産額が減るというところあったわけでございまして、ここを一つ一つ、じゃ、これから
交渉のたびにちゃんと
数字精査していくんですかと、どういう形で国民の
皆様に
説明するんですかということを
質問させていただきました。このときに実際に澁谷審
議官からこのようなお答えいただいています。
「国民の理解をいただく、
国会で御
承認いただくためにはこちらも相当な
説明をしなきゃいけないというふうに認識しておりますので、その時点でどういう
内容での御
説明が望ましいかということを検討していきたい。その際、当然、
経済効果の
説明も行っていかなきゃいけないという認識はしております。」と、こうお答えになっております。
そういう意味では、
日豪EPAについては今日で審査は終わりということでございますけれ
ども、今、同様の
経済連携協定、複数進んでおりますし、また
TPPも今進行中、そういう意味で、これから一つ一つ出てくるたびに同じような、頭のところだけ
数字出して、結論が出たときに何もしないというのではやっぱり意味がないんじゃないかと。もう少しこの
説明の仕方ということ、この点については今後も引き続き、より良い、また国民の
皆様に分かっていただけるような
説明の方法というのを御検討いただきたいということを
お願いいたします。
質問を続けたいと
思います。
今回のこの
日豪EPAにおいて一つ大きかったのが、
食料供給章を設けたことにあるというふうに思っております。
日本の
食料安全保障の
観点から大変意義があるわけですけれ
ども、同時に、この供給章自体は努力義務規定なのかなという印象を持っておりますけれ
ども、これ具体的に
日本の
食料安全保障にどう実効性を持たせるのか、お答えいただけますでしょうか。