○糸数慶子君 地位協定の
関係もありますけれども、この費用の負担については改めて国が負担すべきだということを申し上げて、次の
質問に移りたいと
思います。
次は、辺野古における環境破壊についてであります。
今日、
委員の
皆様のお手元にもお配りしてございますこのような写真の
資料でございますが、御覧いただきたいと
思います。(
資料提示)
まず、この
資料の一番目であります。これは、実は沖縄
防衛局が海に設置いたしました辺野古のいわゆるフロートの固定用ワイヤーロープやアンカーが、台風対策を怠ったためにサンゴ礁や海底を傷つけたことが一目で分かる写真であります。
そして、二番目でありますが、左上です、こちらの方はフロートから離れた百六十キロの鉄板の束。そして、これが引きずられたような跡のある岩であります。
そして、次ですが、右上の方です、四点ある中の右上で、こちらを御覧ください。台風の
影響でそのワイヤーロープが動き、削られたと見られる岩であります。
それから、左下、ワイヤーロープでこすられたような傷があるサンゴであります。
そして、次ですが、岩の根元に置かれたアンカーであります。
これは
冒頭にも申し上げましたけれども、このフロートの固定用ワイヤーのロープ、それからそのアンカーとして使っているもので、これは辺野古新基地建設のために現在
防衛局が海に下ろしたフロートの固定用ワイヤー、それが台風の
関係でこのようにして実際にサンゴを痛め付けている。そのような写真を今
皆様に見ていただきました。
そこでお尋ねいたしますが、この名護市の辺野古における普天間飛行場移設、いわゆる辺野古新基地建設、その工事は美しいサンゴ礁の損傷など環境破壊を引き起こすものであると繰り返しこれまでも警告してまいりました。
政府はそれを無視して、埋立工事のためのボーリング
調査などを現在強行しています。
今回、市民団体の海底潜水
調査が行われました。これは十月の十五日、十七日に写したものでありますけれども、沖縄
防衛局が設置したフロート固定用のワイヤーロープが、このアンカーが台風の
影響で切り離され、そして移動して複数のサンゴ礁を傷つけていたこの事実が、この写真でも証明されますように発覚をしております。
こうした
事態は沖縄
防衛局が台風対策を怠った結果招いたもので、台風常襲地帯、そして台風銀座の沖縄にあって、予見義務及び回避義務が同局にあったのは明白であり、生じた被害の
責任は免れないと
思います。仲井眞知事による埋立承認は不当なものと私は考えますけれども、その承認は現段階で取り得ると考えられる工法、つまり保全措置が講じられて十分配慮されている、そのことを前提とするものであるというふうに
思います。
今回、本体の埋立工事着工前のこの段階で辺野古のちゅら海を形成しているサンゴ礁が破壊された事実は、沖縄
防衛局のずさんな管理体制の下では十分な環境保全対策を施すことは不可能であるということをこの写真が如実に物語っております。埋立承認の前提は、こういうことから考えましても、既に崩壊していると言わざるを得ません。
この際、
政府は、辺野古における新基地建設を断念し、関連作業の中止と辺野古海域に設置したこのフロート等の撤去をすべきであるというふうに考えますが、見解を求めます。