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2014-09-29 第187回国会 衆議院 本会議 第1号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十六年九月二十九日(月曜日)
—————————————
議事日程
第一号
平成
二十六年九月二十九日 正午
開議
第一
議席
の
指定
第二
会期
の件 第三
常任委員長
の
選挙
………………………………… 一
国務大臣
の
演説
—————————————
○本日の
会議
に付した案件
日程
第一
議席
の
指定
日程
第二
会期
の件
内閣
、
法務
、
外務
、
財務金融
、
厚生労働
、
農林水産
、
経済産業
、
国土交通
、
環境
、
国家基本政策
及び
決算行政監視
の各
常任委員長辞任
の件
内閣委員長外
十四
常任委員長
の
選挙
災害対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
災害対策特別委員会
、
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
調査
を行うため
委員
四十人よりなる
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
特別委員会
、
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
のため
委員
二十五人よりなる
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
、
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため
委員
二十五人よりなる
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
、
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
消費者
問題に関する
特別委員会
、
科学技術
、
イノベーション推進
の総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
科学技術
・
イノベーション推進特別委員会
、
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その
総合的対策
を樹立するため
委員
四十五人よりなる
東日本大震災復興特別委員会
及び
原子力
に関する諸問題を
調査
するため
委員
四十人よりなる
原子力問題調査特別委員会
を
設置
するの件(
議長発議
)
安倍内閣総理大臣
の
所信
についての
演説
午後零時二分
開議
伊吹文明
1
○
議長
(
伊吹文明
君)
皆さん
、第百八十七回
国会
は本日召集をされました。 これより
会議
を開きます。
————◇—————
日程
第一
議席
の
指定
伊吹文明
2
○
議長
(
伊吹文明
君) まず、
日程
第一、
議席
の
指定
を行います。
衆議院規則
第十四条により、
皆さん
の
議席
は、
議長
において、ただいまの仮
議席
のとおり
指定
をいたします。
————◇—————
日程
第二
会期
の件
伊吹文明
3
○
議長
(
伊吹文明
君) 次に、
日程
第二に移ります。
会期
の件につきお諮りをいたします。 今回の
臨時国会
の
会期
は、十一月三十日まで六十三日間といたしたいと思います。これに御
異議
はありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
伊吹文明
4
○
議長
(
伊吹文明
君) 御
異議
なしと認めます。したがって、
会期
は六十三日間とすることに決まりました。
————◇—————
常任委員長辞任
の件
伊吹文明
5
○
議長
(
伊吹文明
君)
常任委員長辞任
の件につきお諮りをいたします。
内閣委員長柴山昌彦
君、
法務委員長江崎鐵磨
君、
外務委員長鈴木俊一
君、
財務金融委員長林田彪
君、
厚生労働委員長後藤茂之
君、
農林水産委員長坂本哲志
君、
経済産業委員長富田茂之
君、
国土交通委員長梶山弘志
君、
環境委員長伊藤信太郎
君、
国家基本政策委員長山本公一
君、そして
決算行政監視委員長松浪健太
君から、それぞれ
常任委員長
を
辞任
いたしたいとの
申し出
があります。これを許可するに御
異議
はありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
伊吹文明
6
○
議長
(
伊吹文明
君) 御
異議
なしと認めます。したがって、許可することに決まりました。
————◇—————
常任委員長
の
選挙
伊吹文明
7
○
議長
(
伊吹文明
君) つきましては、
内閣委員長外
十
常任委員長
の
選挙
を行うのでありますが、既に
総務委員長
、
文部科学委員長
、
安全保障委員長
及び
予算委員長
から
辞任
の
申し出
があり、閉会中でありますので、
議長
においてこれを認め、欠員となっておりますので、この際、
内閣委員長外
十四
委員長
の
選挙
を行います。
橘慶一郎
8
○
橘慶一郎
君 各
常任委員長
の
選挙
は、その手続を省略して、
議長
において指名されることを望みます。
伊吹文明
9
○
議長
(
伊吹文明
君)
橘慶一郎
君の
動議
に御
異議
はありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
伊吹文明
10
○
議長
(
伊吹文明
君) 御
異議
なしと認めます。したがって、
動議
のとおり決しました。
議長
は、各
常任委員長
を指名いたします。
内閣委員長
井上 信治君 〔
拍手
〕
総務委員長
桝屋
敬悟
君 〔
拍手
〕
法務委員長
奥野
信亮
君 〔
拍手
〕
外務委員長
土屋 品子君 〔
拍手
〕
財務金融委員長
古川
禎久
君 〔
拍手
〕
文部科学委員長
西川 京子君 〔
拍手
〕
厚生労働委員長
上川 陽子君 〔
拍手
〕
農林水産委員長
江藤 拓君 〔
拍手
〕
経済産業委員長
江田 康幸君 〔
拍手
〕
国土交通委員長
今村
雅弘
君 〔
拍手
〕
環境委員長
北川
知克
君 〔
拍手
〕
安全保障委員長
北村
誠吾
君 〔
拍手
〕
国家基本政策委員長
宮路
和明
君 〔
拍手
〕
予算委員長
大島 理森君 〔
拍手
〕
決算行政監視委員長
石関 貴史君 〔
拍手
〕
————◇—————
特別委員会設置
の件
伊吹文明
11
○
議長
(
伊吹文明
君) 次に、
特別委員会
の
設置
につきお諮りをいたします。
災害対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
災害対策特別委員会
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
調査
を行うため
委員
四十人よりなる
政治倫理
の
確立
及び
公職選挙法改正
に関する
特別委員会
沖縄
及び北方問題に関する
対策樹立
のため
委員
二十五人よりなる
沖縄
及び北方問題に関する
特別委員会
北朝鮮
による
拉致等
に関する諸問題を
調査
し、その
対策樹立
に資するため
委員
二十五人よりなる
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
消費者
の
利益
の
擁護
及び
増進等
に関する総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
消費者
問題に関する
特別委員会
科学技術
、
イノベーション推進
の総合的な
対策
を樹立するため
委員
四十人よりなる
科学技術
・
イノベーション推進特別委員会
東日本大震災
からの
復興
に当たり、その
総合的対策
を樹立するため
委員
四十五人よりなる
東日本大震災復興特別委員会
そして
原子力
に関する諸問題を
調査
するため
委員
四十人よりなる
原子力問題調査特別委員会
を
設置
いたしたいと存じます。これに御
異議
はありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
伊吹文明
12
○
議長
(
伊吹文明
君) 御
異議
なしと認めます。したがって、そのとおり決しました。 ただいま議決をされました八
特別委員会
の
委員
は追って指名をいたします。
————◇—————
伊吹文明
13
○
議長
(
伊吹文明
君) この際、暫時
休憩
いたします。 午後零時十分
休憩
————◇—————
午後二時二分
開議
伊吹文明
14
○
議長
(
伊吹文明
君)
休憩
前に引き続き
会議
を開きます。
————◇—————
国務大臣
の
演説
伊吹文明
15
○
議長
(
伊吹文明
君)
内閣総理大臣
から
所信
について発言を求められておりますので、これを許します。
内閣総理大臣安倍晋
三君。 〔
内閣総理大臣安倍晋
三君登壇〕
安倍晋三
16
○
内閣総理大臣
(
安倍晋
三君)
所信
を申し述べるに先立ち、一言申し上げます。 一昨日、御嶽山が噴火いたしました。 とうとい命を失われた
方々
に深く哀悼の意を表するとともに、
被害
に遭われた
皆様
に心からお
見舞い
を申し上げます。引き続き、
救助活動
に
全力
を挙げてまいります。 今後の
噴火活動
に
最大限
の
警戒
を行い、
国民生活
への
影響
にも万全の
対策
を講じてまいります。 先般の
平成
二十六年八月豪雨により、広島での大規模な
土砂災害
を初め、
全国各地
で甚大な
被害
が発生いたしました。 亡くなられた
方々
の御冥福を謹んでお祈りするとともに、
被害
に遭われた
皆様
に心からお
見舞い
を申し上げます。一日も早い
生活再建
に
全力
を尽くしてまいります。
土砂災害警戒区域
にまだ
指定
されていない
全国
の
危険箇所
について徹底的な
調査
を行い、あわせて、
警戒区域
の
指定
や
国民
への
情報提供
がより万全な体制で行えるよう、
制度
の見直しを進めてまいります。 ことしの
大雪災害
では、放置された
車両
などによって
救助活動
に支障を来しました。
災害
時にそうした
車両
を移動できるよう、
災害対策基本法
を改正いたします。インフラの
整備
だけではなく、
避難計画
の作成や周知、訓練の実施など、
国土強靱化
をさらに推し進めてまいります。
災害対応
には、与党も野党もありません。
国民
の
暮らし
を守るため、
災害
に強い
国づくり
を、
皆さん
、ともに進めていこうではありませんか。
福島
は、今、実りの秋を迎えています。先日訪れた広野町では、
復興
をなし遂げた水田に
黄金色
の稲穂が輝いていました。 来月一日には、
田村市
に続き、川内村への
避難指示
を解除します。
ふるさと
に帰還する
皆さん
が、安心できる
暮らし
を取り戻すことができるよう、健康や
仕事
などの不安を
一つ
一つ
解消してまいります。
中間貯蔵施設
の
建設
も、
福島
の
皆さん
の御
理解
を得て、大きな一歩を踏み出すことができました。これを機に、
除染
をさらに加速し、一日も早い
福島
の
再生
をなし遂げてまいります。 岩手と
宮城
における
高台移転
や
災害公営住宅
の
建設
は、八割を超える
事業
が既に始まっています。
被災者
の
皆さん
の心の
復興
にも、大きく力を入れてまいります。
仮設住宅
への
保健師
の
巡回訪問
、
子供たち
が安心して遊べる
居場所づくり
など、
被災者
の
方々
の心に寄り添いながら、きめ細かく、丁寧な
取り組み
を進めます。 七月に
宮城
の東松島で出会った
安部俊郎
さんは、
地域
の
人たち
とともに、
地域
に根づいた
農業
を進めています。農地の集積、
多角化
、六次
産業化
。それによって、
農業者
の所得をふやし、
地域
のにぎわいを創出する。私
たち
が目指す攻めの
農業
の姿が、ここにあります。震災で壊滅的な
被害
を受けた大地から、最先端の
農業
が花開こうとしています。 今後も、
暮らし
を支えるなりわいの
復興
を力強く
支援
してまいります。 二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックは、何としても
復興五輪
としたい。
日本
が新しく生まれ変わる大きな
きっかけ
としなければなりません。開催に向けた
準備
を本格化します。六年後には、見事に
復興
をなし遂げた東北の町並みを背に、三陸海岸から
仙台湾
を通り、
福島
の
浜通り
へと、
聖火ランナー
が走る姿を、
皆さん
、
世界
に向けて発信しようではありませんか。 桃源郷のような別
世界
。
東洋文化
の
研究家
であるアレックス・カーさんは、
徳島
の祖谷に広がる
日本
の原風景をこう表現しました。鳴門の渦潮など、風光明媚な
徳島
県では、ことしの前半、
外国人宿泊者
が、前の年から四割ふえています。
外国人観光客
は半年間で六百万人を超え、過去
最高
のペースです。ことし四月には、
旅行収支
が、
大阪万博
以来四十四年
ぶり
の黒字となりました。 さらなる高みを目指し、ビザの
緩和
、
免税店
の
拡大
などに戦略的に取り組んでまいります。
外国語
を駆使しながら名所旧跡の案内ができる
人材
を
自治体
の
努力
で育成できるよう、
特区制度
を活用して
規制
を
緩和
します。 昨年度、
沖縄
を訪れた
外国人観光客
は、過去
最高
となりました。アジアのかけ橋たる
沖縄
の振興に
全力
で
取り組み
、この勢いをさらに発展させてまいります。 それぞれの
地域
が、豊かな自然、
文化
、歴史など、特色ある
観光資源
を活用できるよう、応援してまいります。 鳥取・大山の水の恵みを生かした地ビールは、
全国
にリピーターを広げ、売り上げを伸ばしています。
ふるさと納税
が御縁となった。
ふるさと納税
してくれた
人たち
に、
地元
が誇る
名産品
をプレゼントする。
自治体
の工夫を凝らした
努力
が、
ふるさと名物
を
全国
の人に知ってもらう大きな
きっかけ
となりました。
ふるさと名物
を
全国
区の
人気商品
へと押し上げる
支援
をさらに強化いたします。
地域ならでは
の
資源
を生かした新たな
ふるさと名物
の
商品化
、
販路開拓
の
努力
を後押ししてまいります。 ないものはない。 隠岐の海に浮かぶ島根県
海士
町では、この
言葉
が
ロゴマーク
になっています。都会のような便利さはない。しかし、
海士
町の
未来
のために大事なものは全てここにあるというメッセージです。この島にしかないものを生かすことで、大きな
成功
をおさめています。 大きな都市をまねるのではなく、その
個性
を
最大限
に生かしていく。発想の転換が必要です。それぞれの町が、本物はここにしかないという気概を持てば、景色は一変するに違いありません。 島の
さざえカレー
を年間二万食も売れる
商品
へと変えたのは、島にやってきた
若者
です。
若者たち
のアイデアが次々と
ヒット商品
につながり、
人口
二千四百人ほどの島には、十年間で四百人を超える
若者たち
が
Iターン
でやってきています。 やれば、できる。
人口減少
や超
高齢化
など、
地方
が直面する構造的な課題は深刻です。しかし、
若者
が、将来に夢や
希望
を抱き、その場所でチャレンジしたいと願う。そうした
若者
こそが、危機に歯どめをかける鍵であると私は確信しています。
若者
にとって魅力ある、
まちづくり
、
人づくり
、
仕事づくり
を進めます。
まち
・ひと・し
ごと創生本部
を創設し、
政府
として、これまでとは次元の異なる大胆な
政策
を取りまとめ、実行してまいります。
若者
がチャレンジしやすい
環境
を整えます。一度失敗すると全てを失う、
個人保証偏重
の慣行を断ち切ります。
政策金融公庫
と商工中金だけで、この半年間で二万件を超える融資が
個人保証
なしで実行されています。さらに、
政府調達
では、
創業
から十年未満の
企業
を優先するための枠組みを新たにつくり、新
事業
にチャレンジする
皆さん
の
販路拡大
を
政府一丸
となって応援していきます。 伝統ある
ふるさと
を守り、美しい
日本
を支えているのは、中
山間地
や離島を初め
地方
にお住まいの
皆さん
です。そうした
ふるさと
を消滅させてはならない。もはや時間の猶予はありません。 この
国会
に求められているのは、
若者
が将来に夢や
希望
を持てる
地方
の
創生
に向けて力強いスタートを切ることです。
皆さん
、一緒にやろうではありませんか。 今が旬の
サンマ
は、ベトナムではトマト煮が大人気。
北海道
の
根室
から輸出されています。
地元
の漁協や
商工会議所
の
皆さん
による
一体
となった売り込みが、
根室
の
サンマ
を
世界ブランド
へと発展させました。
北海道
の
根室
から
日本
の
根室
へ、さらには
世界
の
根室
へと。
地方
も、オープンな
世界
に目を向けるべき
時代
です。
世界
に、自由で大きな
経済圏
をつくり上げる。引き続き、
TPP交渉
や、EU、東アジアとの
EPA交渉
など、
経済連携
を戦略的に推し進めてまいります。豪州との
EPA
について、
早期
の発効を実現し、
経済
的なきずなを一層深めてまいります。
地域
と
世界
の平和と安定に貢献する
日本
の
取り組み
を支持する。
就任
後、
主要国
で最初に
日本
を訪問してくださったインドの
モディ首相
から、
我が国
が掲げる
積極的平和主義
について、強い支持を得ることができました。
我が国
は、米国を初め、自由や
民主主義
、人権、法の支配といった
基本的価値
を共有する国々と手を携えながら、
世界
の平和と安定にこれまで以上に貢献してまいります。 その上で、いかなる事態にあっても、
国民
の命と平和な
暮らし
は守り抜く。その
決意
のもと、切れ目のない
安全保障法制
の
整備
に向けた
準備
を進めてまいります。
在日米軍再編
については、現行の
日米合意
に従い、
抑止力
を維持しつつ、
基地負担
の
軽減
に向けて
全力
で
取り組み
ます。 かつて、裏づけのない
言葉
だけの
政治
が
沖縄
の
皆さん
を翻弄しました。
学校
や
住宅
に囲まれ、市街地の真ん中にある
普天間飛行場
の
現実
は、あの三年三カ月、一ミリたりとも変わることはありませんでした。こんな無責任な
政治
を、二度と繰り返してはなりません。
安倍内閣
は、
言葉
ではなく、実際の
行動
で、
負担軽減
に取り組んでまいります。先月、
普天間配備
のKC130
空中給油機
十五機
全機
について、山口県
岩国基地
への移駐が完了しました。今後も、
沖縄
の
方々
の気持ちに寄り添いながら、
沖縄
県外における
努力
を十二分に行ってまいります。 さて、
総理就任
以来、四十九カ国を訪問し、延べ二百回以上の
首脳会談
を行いました。地球儀を俯瞰する外交をさらに積極的に展開し、
日本
の立場を国際的に発信してまいります。 基本的な
価値
や
利益
を共有し、最も重要な隣国である韓国との
関係改善
に向け、一歩一歩
努力
を重ねてまいります。
日本
と
中国
は、切っても切れない
関係
であり、
中国
の平和的な発展は、
我が国
にとって大きな
チャンス
です。
地域
の平和と繁栄に大きな責任を持つ
日中両国
が、安定的な
友好関係
を築いていくために、
首脳会談
を
早期
に実現し、
対話
を通じて
戦略的互恵関係
をさらに発展させていきたいと考えます。 ウクライナの
安定確保
のため、G7を初め
国際社会
と一致団結し、
我が国
としてできる限りの
支援
を行います。
ロシア
には、責任ある
国家
として、
国際社会
の諸問題に
建設
的に関与してもらうよう、
対話
を通じて働きかけてまいります。
ロシア
との
平和条約締結
に向けて、粘り強く
交渉
を続けてまいります。
北朝鮮
が、
拉致被害者
を含む全ての
日本
人に関する包括的、
全面的調査
を開始しました。全ての
拉致被害者
の御家族が御自身の手で肉親を抱き締めるその日まで、私
たち
の
使命
は終わりません。今回の
調査
が、全ての
拉致被害者
の帰国という具体的な成果につながっていくよう、
対話
と圧力、
行動
対
行動
の原則を貫き、
全力
を尽くしてまいります。 先週、ニューヨークで、
ヒラリー
・クリントン前
国務長官
と再会を果たしました。 前進あるのみ。
女性
が輝く
社会
を目指す、
安倍内閣
の挑戦に、昨年、
ヒラリー
さんが力強いエールを送ってくれました。
日本
から、
世界
を変えていく。今月、
日本
で初めての、
女性
をテーマとした
国際会議
を開催し、
世界
から、
活躍
している
女性
の
皆さん
にお集まりいただきました。
日本社会
が本当に変わるのか。今や、
世界
が注目しています。
待機児童
ゼロは、確実に前進しています。この目標を掲げて以来二年間、従来の二倍のスピードで、
保育
の受け皿の
整備
が進んでいます。小
学校
の教室も一層活用して、
放課後子ども総合プラン
をさらに加速し、いわゆる小一の壁も突き破ります。
子育て
も、
一つ
のキャリアです。
保育サービス
に携わる
子育て支援員
という新しい
制度
を設け、家庭に専念してきた
皆さん
も、その経験を生かすことができる
社会づくり
を進めます。 真に変革すべきは、
社会
の
意識そのもの
です。
上場企業
では、
女性役員
の数について
情報公開
を義務づけます。国、
地方
、
企業
などが
一体
となって、
女性
が
活躍
しやすい
社会
を目指します。 先日訪問した
大阪
の
中小企業
では、
女性ならでは
のきめ細かな
営業活動
が、
海外展開
の
チャンス
を広げています。
女性
の
活躍
は、
社会
の
閉塞感
を打ち破る大きな原動力となる。その認識を共有し、
国民運動
を展開してまいります。
原子力規制委員会
により、求められる
安全性
が確認された
原発
は、その科学的、技術的な判断を尊重し、再稼働を進めます。
立地自治体
を初め
関係者
の
理解
を得るよう、丁寧な説明、
避難計画
の
充実支援
などに
取り組み
ます。徹底した省
エネルギー
と
再生可能エネルギー
の
最大限
の導入により、できる限り
原発依存度
を低減させてまいります。 二酸化炭素を排出しない、
未来
の
エネルギー
。
水素
の活用を阻んできた、さまざまな省庁にまたがるがんじがらめの
規制
を、昨年、一挙に
改革
しました。
規制緩和
のおかげです。
水素ステーション
がいよいよ商業化され、福岡の北九州を初め
全国各地
で、夢だった
水素社会
が
現実
に幕をあけようとしています。
日本
の
自動車メーカー
は、
世界
に先駆けて、
燃料電池自動車
の販売に踏み切りました。
民間
のダイナミックな
イノベーション
の中から、多様性あふれる新たなビジネスが生まれる。大胆な
規制改革
なくして、
成長戦略
の
成功
はありません。
農業
、雇用、医療、
エネルギー
など、
岩盤
のようにかたい
規制
に、これからも果敢に挑戦してまいります。 その突破口が、
国家戦略特区
です。今月、本格スタートしたばかりですが、さらに
改革メニュー
を充実します。
創業
や
家事支援
に携わる、能力あふれる
外国人
の
皆さん
に、
日本
で
活躍
してもらえる
環境
を
整備
します。
公立学校
の
運営
を
民間
に開放し、
グローバル人材
の育成や
個性
に応じた
教育
など、多様な
価値
に対応した
公教育
を可能にしてまいります。
安倍内閣
の
規制改革
に、終わりはありません。 この二年間で、あらゆる
岩盤規制
を打ち抜いていく。その
決意
を新たに、次の
国会
も、さらにその次も、今後、
国会
が開かれるたびに、
特区制度
のさらなる拡充を矢継ぎ早に提案させていただきたいと考えております。
内閣発足
から六百日
余り
。
有効求人倍率
は二十二年
ぶり
の高水準となり、
就業地別
では、三十五の都府県で、
仕事
の数が
求職者
の数を上回っています。 この春、多くの
企業
で賃金がアップしました。連合の
調査
で、平均二%を超える
賃上げ
は過去十五年間で
最高
です。
中小企業
、
小規模事業者
でも、一万社
余り
の
調査
において、六五%で
賃上げ
が実施されています。 頑張れば、報われる。
日本
は、その自信を取り戻そうとしています。 しかし、その効果は、まだ
日本
の隅々にまで行き渡っているとは言えません。
消費税率引き上げ
や
燃料価格
の高騰、この夏の
天候不順
などによる
景気
への
影響
にも、慎重に目配りしていくことが必要です。 私
たち
の
改革
は、いまだ道半ばです。
社会保障改革
、
教育
の
再生
、
行政
の徹底的な
効率化
など各般の
改革
を、新
内閣
の総力を挙げて、さらに前に進めてまいります。
成長戦略
を確実に実行し、
経済再生
と
財政再建
を両立させながら、
経済
の好循環を確かなものとする。そして、
景気回復
の実感を
全国
津々浦々にまで届けることが、
安倍内閣
の大きな
使命
であります。 引き続き、
デフレ脱却
を目指し、
経済
最優先で
政権運営
に当たっていく
決意
であります。 天は、なぜ自分を、すり鉢のような谷間に生まれさせたのだ。 三河の
稲橋
村に生まれた
明治時代
の
農業指導者
、
古橋源六郎暉皃
は、貧しい村に生まれた境遇をこう嘆いていたといいます。しかし、あるとき、峠の上から周囲の山々や
平野
を見渡しながら、
一つ
の確信に至りました。 天は、水郷には魚や塩、
平野
には穀物や野菜、山村にはたくさんの樹木をそれぞれ与えているのだ。 そう確信した彼は、植林、養蚕、茶の栽培など、土地に合った
産業
を新たに興し、
稲橋
村を豊かな村へと発展させることに
成功
しました。 今、
日本
はもう成長できない、
人口減少
は避けられないといった悲観的な意見があります。 しかし、
地方
の豊かな
個性
を生かす、あらゆる
女性
に
活躍
の舞台を用意する。
日本
の中に眠るありとあらゆる
可能性
を開花させることで、まだまだ成長できる。
日本
の
未来
は、今、何をなすかにかかっています。 悲観して立ちどまるのではなく、
可能性
を信じて、前に進もうではありませんか。 厳しい
現実
に立ちすくむのではなく、輝ける
未来
を目指して、
皆さん
、ともに立ち向かおうではありませんか。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
)
————◇—————
橘慶一郎
17
○
橘慶一郎
君
国務大臣
の
演説
に対する質疑は延期し、明三十日午後一時から本
会議
を開きこれを行うこととし、本日はこれにて散会されることを望みます。
伊吹文明
18
○
議長
(
伊吹文明
君)
橘慶一郎
君の
動議
に御
異議
はありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
伊吹文明
19
○
議長
(
伊吹文明
君) 御
異議
なしと認めます。したがって、
動議
のとおり決しました。 本日は、これにて散会いたします。 午後二時二十七分散会
————◇—————
出席国務大臣
内閣総理大臣
安倍
晋三君
財務大臣
麻生 太郎君
総務大臣
高市 早苗君
法務
大臣 松島みどり君
外務
大臣 岸田 文雄君 文部科学大臣 下村 博文君
厚生労働
大臣 塩崎 恭久君
農林水産
大臣 西川 公也君
経済産業
大臣 小渕 優子君
国土交通
大臣 太田 昭宏君
環境
大臣 望月 義夫君 防衛大臣 江渡 聡徳君
国務大臣
甘利 明君
国務大臣
有村 治子君
国務大臣
石破 茂君
国務大臣
菅 義偉君
国務大臣
竹下 亘君
国務大臣
山口 俊一君
国務大臣
山谷えり子君